WUTHERING HEIGHTS







"Within"




デンマーク出身のシンフォニックメタルバンドの1stアルバム。


シンフォメタルといえば誰もが思い浮かべるのがラプソディーのような音だろう。
彼らの音楽性にもそれに近いアレンジは当然ある。そしてネオクラ系の要素も
メロパワ風味ももちろんある
が、彼らの音楽性は他のバンドとは一線を画する
独自のスタイルがあるぞ!

一言で言えばひねくれた展開を持っていると言う事だ。プログレ的な展開なのかと
言えばたしかにそういった風に感じられなくも無いがただソロが長かったりとか
わけわからん変拍子があるとかそういったわけではない。プログレというよりは
アバンギャルドと言ったほうがしっくり来そうな、そんなカンジだ!

かといってクサメタラーが敬遠するような雰囲気なのかといえばそうではなく
キラキラ言うシンセ、クサいメロディー、疾走感はきっちりあるぞ!
このバンド、何気にかなりレベルが高いのではないか・・・!?

音質はいまいちだが日頃輸入盤を漁っているコアなメタラーなら
気にならない程度だろう。演奏はアルバム聴く限りじゃ破綻はしていない。
ヴォーカルはのちに超絶シンガー、パトリック・ヨハンソンが
加入する事になる
のだがここで歌っているシンガーも捨てたモンじゃないな。
ハイトーン系ではなく様式美系の情念が篭った歌い方・・・ロニー・ジェイムズ・ディオタイプの
シンガーだと言えるだろう。音楽性にもマッチしていると言えるな。


展開が凝ってて複雑なため長い曲が多いが聴き所のあるメロディー、展開が
非常に多く思ったよりダレることは無かったな。
聴き応えのあるメロパワ、シンフォメタルが聴きたい人、大作好きに
おすすめする。逆に速くてわかりやすいのが好きな人にはすすめないが・・・。



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満足度 85% お気に入り曲 Hunter in the Dark、Too Great the Gift、 Sorrow in Memoriam







"TO TRAVEL FOR EVERMORE"




デンマーク出身のアバンギャルドシンフォメタルバンドの2nd。


前作で独特のシンフォメタルを展開した彼らの2作目は日本盤がリリースされ、
その音楽性、クオリティーの高さが認知されてきた感があるな。

音楽的には前作で聴かせたアバンギャルドさを持ったシンフォメタルという
基本的な方向性はそのままだが今回更にプログレよりになったような
カンジに仕上がったと言える。複雑な展開も前作はプログレ的な冗長さが
感じられず
長めの曲が多いながらダレることは無かったのだが本作は
プログレ化により残念ながらダレを感じてしまう出来になってしまったな・・・!

日本盤が出たにもかかわらず音質は相変わらず微妙・・・というか
悪くなってないだろうか!?気のせいか・・・?


このままさらにプログレ寄りになられたら流石に困るな・・・!
1stで魅せた決してダレる事のない大作のクオリティーはまぐれだった、
なんて事にならないよう祈るばかりだ・・・!



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満足度 78% お気に入り曲 The Nevershining Stones







"FAR FROM THE MADDING CROWD"




デンマーク出身のプログレシンフォメタルバンドの3rd。


様式美系クサメタルの範疇に属しながらプログレがかった独特の
アヴァンギャルドさ
が持ち味のWUTHERING HEIGHTS。
そんな彼らの3作目にあたる本作でシンガーが交代する事になった。

新たに加入したシンガーは何とリチャード・アンダーソンのプロジェクトである
SPACE ODYSSEYで超絶ヴォーカルを披露したあのパトリック・ヨハンソンだ!
ソフトな声からまるでロニー・ジェイムズ・ディオばりのパワフルな
様式美ヴォイスまで高次元で自在に操る彼の加入によりバンドのクオリティーは
著しく向上したと言える!

よくなったのはヴォーカルだけではない!今回楽曲も相変わらずの複雑さを
保ちつつも民謡色濃いフレーズ、アレンジが多く施され難解さが薄れたと言うか、
かなり聴きやすくなった印象を受けたな。もちろんそれは大衆に迎合したという
わけではなくより聴き手の琴線に触れる曲作りを行ったという所だろう。
元々高かったクオリティーだが本作でさらに化けたと思うぞ!
プロダクションも以前よりかなりよくなっている。


捨て曲は無くどの曲もガッツポーズ出来る快作だ!インストの8曲目も
クサいメロディーを撒き散らし爆走しまくっているのが良い(笑)。
ラストで聴けるバラード、そしてボートラのシンフォニックさもたまらん!
なぜかCCCDであることを除けば非常にクオリティーの
高いアルバムであった!満足じゃ!!



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満足度 90% お気に入り曲 全部。特に“THE ROAD GODS EVER ON”、 “LONGING FOR THE WOOD”、“BAD HOBBITS DIE HARD”。







"THE SHADOW CABINET"




デンマーク出身のプログレシンフォメタルバンドの4thアルバム。


前作においてシーン屈指の超絶シンガー、パトリック・ヨハンソンを
迎え入れ高いクオリティーを示した彼らWUTHERING HEIGHTSが新たに
リリースした4作目のアルバムは名盤だった前作よりさらにクオリティーを
上げる
という離れ業に成功した凄まじい出来となったぞ!

情念に満ちたパトリックの様式美ヴォイス、高度な演奏技術、琴線に触れる
哀愁の民謡メロ、程よい複雑さ
はそのままに今回更にアグレッシヴに
なった
というか、疾走感が上がり曲、パートによってはドラゴンフォースを
髣髴とさせる爆走っぷり
が堪能でき上記した民謡調のクサメロと相まって
今年(2006年)にリリースされたメロパワ系の中でトップに位置するほどの
完成度
を誇っている!

前作同様生のヴァイオリン等を導入し民謡サウンドをより本格的なものに
しているぞ!
他にもハモンド漢コーラス、さらにはどこか東洋的な、
演歌の如く泣きまくるギターフレーズもあったりして聴き手を飽きさせることは無い!


ボーナストラックまで含めて前作同様捨て曲無しだが今作のほうが前回より
さらにパワーアップしている!2006年にリリースされたアルバムの中では
文句なしに上位だろう!同日にリリースされたメロパワ勢がどれも煮え切らない
微妙なアルバムばかりだった
のを尻目に
彼らは見事期待に答えてくれたぞ!



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満足度 95% お気に入り曲 全部







"SALT"




デンマーク出身のプログレシンフォメタルバンドの5thアルバム。


初期はプログレッシヴというかアバンギャルドな展開を大胆に
ブチ込んだシンフォニックさのあるメロスピ、クサメタルをプレイし
アルバムを重ねる毎にクッサイ民謡要素も取り入れ始め、実力派シンガー
迎え次々にクオリティーアップを果たすと言う凄まじい成長を遂げる
デンマーク産の超高品質民謡変態メロパワバンドによる久々のアルバムである!
今回はどうやら海賊がコンセプト(?)らしくメロディーラインにどこか
ヴァイキング的なクサさも持ち合わせており、変態的な展開民謡
クサクサフレーズ
違和感無く溶け込み相変わらずの高品質振りを発揮しておる!

1曲目は大仰なヴォーカルが聴けるもバンドサウンドはへヴィ
やがてピロピロとクサく疾走するも短くすぐに終わるイントロ的な曲
続く2曲目は明るめのキャッチーなギターと共に疾走するメロパワ、
メロスピ系の曲
だがヴォーカルが入ると急に変拍子によるテクニカルな
リズム
になり変態的な空気も放つがヴォーカルメロディーは民謡的な
クサさ
を持っておるのう・・・!唐突に挿入されるヴァイオリンと
チェンバロのクラシカルなパート、
続くへヴィリフも面白いな。
ツインリードもまたクサくその後の叙情パートも良いのう・・・!
3曲目は叩きつけるリズムに始まりこれまた叙情的な民謡要素を濃く
感じさせる哀愁が漂いその後はポジティヴなギターが聴けその後は
ポルカ的な裏打ちリズムフガフガと疾走!サビのコーラスがこれまた
民謡的なクサさを持っておるわい!後半のクラシカルなクサいギター
たまらんのう!4曲目はいきなりクサメロと共に疾走しブラストっぽい
ドラム
も一瞬聴けるがその後はスローでマイルドになりそしてクワイア系の
シンセ
も聴け盛り上がりを増し、さらにヴァイキング的な勇壮さを持った
クサいギターも顔を出しその後はノリの良い軽快な民謡風アレンジになる!
ギターソロも強烈だがその後の男臭いコーラスもクサいな!ラストの
変わった音のギター、ベースによるメロディーがまた泣けるのう・・・!
5曲目はこれまたヴァイキング的な男の勇壮さを持ったギターで始まり
アコギ、笛系の音も聴けそして切れの良いリフで疾走、民謡臭くも勢いを
感じさせるアレンジ
となるぞ!ヴァイオリン、続くギターソロ、アコギパート、
疾走パートとやはり曲展開も変態的じゃのう・・・!6曲目はシンセ、
クリーンギターでメロウに始まり海賊メロディーを奏でるギターが登場、
ミドルテンポがよくマッチした海の男っぷりを感じさせる雰囲気を放ち、
テクニカルさを出しつつ泣きのフレーズも聴かせるギターソロが聴け
その次にテンポアップしアコギが軽快さを出すパートが登場、牧歌的な
民謡要素
も決して忘れる事は無い!7曲目はどこかへヴィ寄りのリフで始まり
民謡的なクサい哀愁を放つリードギター、ちょいと安っぽくも大仰な
シンセ
が登場しそしてアコギ、プログレ的なシンセ、笛が聴け民謡要素は
濃いがどこか昔のハードロックっぽい部分もありその後はやはり強烈極まる
クサさ
を持ったメロディーが矢継ぎ早に飛び出しテンポアップしケルティックな
旋律を奏でるギターソロ
に突入!8曲目はモロ民謡なアコギ、笛が聴け
穏やかさも演出される超牧歌的な曲バラード的な立ち位置かも知れんが
バンドサウンドは皆無でとにかくいかにもな民謡である!(笑)シンガロングも
また野郎臭く場末の酒場を思わせ演奏、メロディーはド田舎民謡だ(爆)。
9曲目は16分超えの大作で波の音、叩きつけるようなリフで始まり
シンフォニックなシンセも登場、その後はピロピロとクラシカルな速弾きを
見せ
そして勇壮なフレーズを弾くギター、これまたクサいメロディーを奏でる
シンセソロが聴け大仰に疾走!その後はプログレ的な変態アレンジも飛び出し
ヴォーカルパートは淡々としつつも一貫して男臭さを放ちやはりヴァイキング的じゃのう・・・!
一通り展開した後はベースが低音で唸りミステリアスさを感じさせる第2部的な
パート
に突入しヴォーカルも妖しく泣きそうな声で歌うぞ!(笑)BLACK SABBATH
通じる重苦しいへヴィさがあり呪詛的な雰囲気も感じさせるな・・・!
その後はキレの良いリフと共にアップテンポになりパワフルさを出す!
そして疾走し今度は勇壮な、戦隊ヒーローモノっぽいメロを奏でるギターソロに
突入しさらにお次はアコギ、笛が泣く叙情的なメランコリックパートになり
そして再びバンドサウンドが聴け今度はギター、シンセのソロバトルだ!
さらに大仰に、パワフルに展開した後ラストはまた低音で唸るベースが波の音と共に
アウトロ的な空気を放ち大作の幕を下ろす。ちょいと唐突感があり
彼らにしては珍しく纏めきれていない感があるがそれでも聴き所満載と言えよう!


目まぐるしく入れ替わる怒涛の展開が凄まじく1曲に詰まった情報量
ハンパではない!相当練りこんだアレンジの形跡が伺え疾走したかと思えば
急に民謡化したりメロウになったりと唐突さを感じさせつつも一貫して
メロディーが強烈なので複雑なのに聴きやすいと言う軌跡の
バランス
を有しておる!ヴォーカルは当然その他の楽器も実にタイトでギターも
リフ、オブリ、ソロと美味しいフレーズを弾きまくりドラムも手数足数多く
暴れ
ベースも部分部分で光りシンセも絶妙なタイミングで顔を出す!
やはり凄まじい才能、実力を持っているバンドじゃのう・・・!あまりにも
クオリティーが高すぎるわい!
ギターリフ等ちょいと音質が軽く前作と比べて
疾走感は減退しているがそんな事がまったく気にならない曲の良さがあるぞ!
SYSTEM OF A DOWN的な変態要素を持った民謡クサクサ
シンフォメロパワの新たなる名盤
と言えるだろう!




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満足度 93% お気に入り曲 全部







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