THE USED







"THE USED"




アメリカはユタ州出身のエモ/スクリーモバンドの1stアルバム。


AT THE DRIVE-IN辺りと並んでスクリーモの元祖とされるバンドである。
エモコアに絶叫シャウトを取り入れたスタイルでデスメタルやハードコアとは
また一味違った荒々しさ
を持っているのが特徴と言える。

そんな彼らの特徴とも入れるのがシンガーであるバート・マクラッケン
壮絶なスクリーム(シャウト)である!所謂デス声とはまた異なる絶叫だが
これが凄まじいまでの感情が篭っておりまさに魂で叫ぶと言う表現が相応しいであろう、
それほどの声を聴かせてくれるのだ!クリーンヴォイスで歌うパートも多くそこは
やや透明感のある甘い声でまぁ特に上手いと言うほどではない
味はあると思う。

楽曲的にはどこか気だるさを感じさせる哀愁を帯びたメロディー
バラードよりの雰囲気を持つ楽曲が中心といったカンジで個人的にはもっと
激しい疾走曲が聴きたいと思うがまぁこういうスタイルがいいと言う人も多いのだろう。
個人的に気に入ったのはやはりヴォーカルが激しいシャウトを聴かせてくれる楽曲だ。
1、4、7、それと日本盤ボートラの13曲目がそれにあたる。

それと2曲目“The Taste Of Ink”は楽曲自体はピンとこなかった
歌詞は非常に共感できる!異様に規律の厳しい町であるユタ州から抜け出し
栄光を掴み取るみたいなことを歌っているのだがこの歌詞に共感を覚える者は
かなり多い
と推察できる!「半分死んだままで生きていく
なんて俺の目指してた事じゃない 今の俺は
自由になる準備は出来ている」

そうだ、妥協に妥協を重ねてその結果世の中を斜に構えて見下し
諦めたように無気力で生きている大人なんかになるくらいならそういった連中に
青臭いとディスられようともロックの初期衝動を常に
心に宿し理想を追求するのが真にクールな事なのだ!!



・・・少々熱くなりすぎてしまったが(爆)、この青臭さがたまんねーんだ!
という根っからロックな若人に本作を捧げよう!(笑)



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満足度 85% お気に入り曲 Maybe Memories、Say Days Ago、
A Box Full Of Sharp Objects、Just A Little







"IN LOVE AND DEATH"




アメリカはユタ州出身のエモ/スクリーモバンドの2ndアルバム。


非常に保守的頭の硬い老人ばかりの町とされるユタ州から登場したバンドで
デビューアルバムにあたる前作はそんな鬱屈した町からの脱出と未来への
希望
が歌われた初期衝動に満ち満ちた魂のロックとして各方面で
絶賛を受けた
ようだが続いてリリースされた本作は1stアルバムと方向性は特に変わってはおらず
エモコア独自の気だるいメロディー、そしてキレまくったヴォーカルの
シャウト
が聴ける実に熱いロックアルバムに仕上がったと言える。

通常のクリーンヴォイスはどこか透明感がある線の細いスタイルで弱いといえるが
味があるとも言える声質をしている・・・。しかし一変してシャウトになると
一気に感情、激情が迸り凄まじいキレッぷりを魅せる!この魂の叫び
ハンパではないぞ!共に叫びたくなる衝動に駆られる事請け合いの咆哮である・・・!

楽曲はそんな魂の叫びを聴かせる曲バラードが主体で成り立っており
ややバラードが多めの傾向があるも曲の出来は良い。個人的にはやはり
シャウトが聴けるへヴィな楽曲が好みだ。本作だと1、3、6、9、12曲目が
それにあたる。特に9曲目はイントロのリフなどそれなりのへヴィさを発しており
メタラーにはウケが良いと思われる。

それと音楽性には関係ないがブックレットの絵はなかなかに狂っておりイイ感じだな(爆)。
ロストプロフェッツのソレとはえらい違いだ(笑)。


MY CHEMICAL ROMANCEの1stとかが好きな人におすすめだと言える。個人的には
もっと激しい曲(スクリームする曲)を増やしてもらいたい
思うがどうだろうか!?



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満足度 86% お気に入り曲 Take It Away、Let It Bleed、
Listening、Sound Effects and Overdramatics、I'm a Fake







"Lies for the Liars"




アメリカはユタ州出身のエモ/スクリーモバンドの3rdアルバム。


エモーションを湛えた泣きの歌唱狂気のシャウトを操るスクリーモの
元祖的バンド
の最新アルバムである!音楽的には従来の荒々しいロックサウンドのみならず
電子音やストリングスを大々的に取り入れたりした楽曲もあったりと進化を見せているといえるぞ!

どこかデジタルチックというかスペイシーな音を出しつつもアグレッシヴさを見せる
アップテンポの1曲目でつかみはOKだ!インダストリアル的なリフが聴けるぞ!
バートのシャウトも熱い!2曲目は80年代LAメタルというかロックンロール的な
ノリのリフ
が印象的な曲。3曲目はシングルカットされた曲でいきなりチェロのリフから
始まるダークな雰囲気を持った壮大な曲だ!クワイア的なシンセも導入され
ゴシック風味を湛え劇的に展開していく!どこかクイーンに通じる要素があるな・・・!
中盤はシンフォニックな音になるぞ!何を隠そう俺はこの曲のPVを観て本作の
購入を決意
したのだ(笑)。4曲目もサビでストリングスが入り壮大になる
オケ入りロックバラード。従来のアルバムと比べてクオリティーが向上したのが見て取れるな・・・!
非常に劇的である!8曲目もホーンがスイングしつつもコーラス、
シャウトが分厚い
壮大な曲。


MY CHEMICAL ROMANCEの“THE BLACK PARADE”に対する
返答
とも言うべき壮大さ、劇的さを持ったアルバムである!まぁ個人的には
3曲目みたいな方向性が好きなのでこういった雰囲気で統一されたアルバムを
是非とも聴いてみたいものだ・・・!



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満足度 86% お気に入り曲 The Ripper、The Bird And The Worm







"Artwork"




アメリカ、ユタ州出身のエモ/スクリーモバンドの4thアルバム。


ブチ切れた絶叫シャウトスクリーモ黎明期に登場し
シーンの代表的なバンドとなったTHE USEDの4作目の
フルアルバムである!前作はゴシカルな風味を取り入れたり
ストリングスが導入されたりホーン入りのスイングジャズ風
曲もあったりと幅広いスタイルに変化しつつも全編を通して
どこかシアトリカルな雰囲気を持っていた・・・それに対する
本作は電子音が部分的に顔を出しつつもバンドサウンドが
主体
でモダンとは言えないがそれなりにへヴィさを感じさせる
メタリック要素も見受けられるな。

1曲目からいきなりメタル寄りのへヴィなバンドサウンドが
登場しヴォーカルは途中一瞬シャウトするもキャッチーな
クリーンVoで展開
しノリの良さを見せるぞ。中盤では
シャウトの掛け合いになる!2曲目はトランス風シンセ
聴けるも基本はキャッチーなバンドサウンドだ。4曲目は
リリカルさを持ったピアノが聴けるバラード。ヴォーカルの
甘い歌い方もこの手のバンドとしてはちゃんと歌えている
ほう
なのでよけいに良さを感じさせる。5曲目は4曲目の
雰囲気を残しつつもハードロック寄りのバンドサウンドが
前面に押し出されベースが唸りつつも微かに聴ける
ピアノ等は繊細な冷たさを感じさせてくれる。
7曲目は加工気味のサウンドがマシーナリーさを放ちつつも
一瞬絶叫も顔を出しへヴィ寄りの音で展開するインダストリアル風だ。
サビはノーマルなバンドサウンドでやはり哀愁を感じさせるな・・・!
8曲目もインダストリアル風味を感じさせるアレンジが施されているが
ヴォーカルはキャッチーでサビは絶叫を交え盛り上がりを魅せるぞ!
9曲目は数少ないアップテンポ加工音、電子音も目立つが非常に
キャッチーでノリが良くエモ的な湿った哀愁も濃く最近のペラペラで
無機質なスクリーモ、エモメタル
には無い温かみを感じさせてくれる!
中盤ではインダストリアルサウンドに乗せて絶叫も登場するぞ!
10曲目は穏やかなイントロに始まり非常にメタル寄りの緊迫感ある
ギターフレーズで疾走!
その後はまた穏やかなスローパートになり
そして絶叫し盛り上がりを魅せるぞ!へヴィさも出てくるな。
11曲目もメタル要素の濃い出だしだがヴォーカルが入るとギターリフは
消滅しタイトなベースとドラム、シンセのみになりサビは再び
ギターリフが聴けるこれまたインダストリアル寄りの機械的なスローチューン。


スクリーモバンドもアルバムを重ねるごとにシャウトの
割合が減っていき
最終的には牙を?がれただの
エモバンドに成り下がる
ケースが多く彼らもまた
だんだんとスクリームが減ってきてはいるが完全に
消滅したわけではなくまだ一部で絶叫は健在である!
曲調もバンドサウンドがハードロック寄りになり
疾走感はなくスロー、ミドル曲主体でアグレッションは
薄いがその分非常にキャッチーでクリーンVoも魅力を
感じさせる声質
なのでこれはこれでアリだろうか!?
ただちょいと地味に感じられるのは否めないなぁ・・・!




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満足度 80% お気に入り曲 Blood on My Hands、
Sold My Soul、Come Undone、Meant to Die、Best of Me







"Vulnerable (II)"




アメリカ、ユタ州出身のエモ/スクリーモバンドの5thアルバム。


初期の頃はライヴ中ステージ上でゲロ吐くレベルブチ切れ絶叫を披露し
スクリーモの草分け的存在として知られていたが、アルバムを重ねる毎に
例によって例の如くスクリームをしなくなっていき、
ただのエモバンドに
成り下がっていく
ソングラインティング能力が損なわれる事は無く、
またクリーンVoにも声質自体に魅力がありそこまで激しく評判を落とす事は
無かった・・・!
そして本作、元は2012年にリリースされていたアルバムだが新たに
未発表曲リミックス、アコースティックヴァージョンを加えた2枚組として2013年に
再発されており日本盤ボーナスも全て収録、値段も安く今からゲットするならどう考えてもこっちのほうが
良いだろう!
気になる方向性としては3rdに近いシアトリカルな要素やデジタルサウンドを
取り入れた感じ
で、電子音はチャラさがあるもその一方でストリングスやシンセ
ドラマティックさを見せる曲もあり、メロディーは一貫してキャッチーである!
シャウトも部分的にだが残っているしな・・・!

1曲目は淡々としたミュートギター怪しげなシンセ類が乗りシアトリカルな
空気
を放つがサビは明るいキャッチーさを見せておるのう・・・!中盤以降で
シャウトも顔を出すぞ!
2曲目はストリングスがこれまたシアトリカルな
ムードを演出、
その後は軽快なノリを見せキャッチーさもあるな・・・!3曲目は
打ち込みデジタルリズムが聴けるもその後はバンドサウンド明るめの
ポップ寄りになるぞ。
中盤は電子音やシンセが気だるく入り混じるのう・・・!
4曲目はノリの良いギターフレーズ絶叫で幕を開けるがその後は淡々とした
ムードを醸し出すミドル曲になり、
サビ付近はなかなかにハードなギターも
聴け
中盤以降はテンションの高い絶叫も登場する!5曲目は相当にチャラい
デジタルサウンド
が前面に押し出されたダンス寄りの曲でサビはバンドサウンドが登場、
ビッチがチャラチャラと踊ってそうなイメージがあり印象は悪いが(爆)、それでも
メロディーは良いのう・・・!
6曲目は淡々とした静かなギター台詞が乗りその後は
テンションの高いメタリックな疾走感、シャウトを見せ勢いを放つメタラー好みの
ファストチューン
になるぞ!中盤以降はビートダウン風絶叫も畳み掛けを見せておる!
7曲目はイントロでタッピング系のギターが聴けスクリーモっぽさを放つがその後は
アップテンポながらも淡々としておりチャラいポップ寄りの印象もあるな・・・。
8曲目はミドルテンポでこれまたチャラめの印象を見せるもやはり淡々とした感じで、
9曲目は穏やかさのあるバラード曲。10曲目は勢いのあるバンドサウンド、シャウト
顔を出すが疾走はせずミドルテンポであくまでも淡々としたムードを放っているな・・・!
後半はインタールード扱いデジタルリズム、ラップ風Voヒップホップ的な
チャラさ
を見せており正直不要としか言えんわい!(爆)11曲目はスローテンポでこれまた
淡々としたリズム穏やかなヴォーカルが乗る地味な曲。後半ではバックで
ストリングスも顔を出すぞ。12曲目はこれまた穏やかかつ淡々としたバラード。

ちなみに2枚目のほうだが全体的には穏やかなムードが強く、さらにデジタル要素
強まっており実験的とも言えそうな雰囲気も目立ち、やはり未発表曲だけあって
熱心なファンにしかオススメ出来ないアウトテイクの印象が強いのう・・・!(爆)


ポップでキャッチーなエモシアトリカル系のストリングスやシンセ、
あるいはデジタルサウンドを取り入れ怪しげなムードを演出、絶叫シャウトもまだ一部で
生き残ってはいる
数は少なくもはやスクリーモと呼べるかどうかは微妙な
ライン
だし、明るいチャラめの浮ついた捨て曲(?)も目立っているがそれでも
メロディーやアレンジの質は高い
と言えるだろうな・・・!まぁやはり個人的(メタラー的)には
6曲目のような勢いあるアグレッシヴな疾走チューンを増やして頂きたいモンじゃて・・・!




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満足度 76% お気に入り曲 I Come Alive  This Fire  Now That You're Dead







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