ULI JON ROTH







"Earthquake"




元SCORPIONSのギター仙人による1stソロアルバム。


かつてドイツが生んだ伝説のバンド、SCORPIONSでリードギターを
勤めその日本人の琴線に触れまくるほの暗く泣きまくる
叙情フレーズ
で一斉を風靡したギター仙人による初のソロアルバムである!
のちにシンフォニック、オペラティック路線になるもこの頃は
ウリ仙人のクラシック以外のもう一つの素養であるジミ・ヘンドリックスへの
敬愛が滲み出たノリのよいブルージーなハードロックが展開されている。
しかしだからといって日本人好みの叙情性がスポイルされてしまっているという
ようなことは無く、むしろソロということでSCORPIONS時代よりも泣きまくりの
ギターが前面に押し出されており
ウリ時代のSCORPIONSが好きだったリスナーなら
十分以上に楽しめる1枚となっている!だがウリ仙人自らが
とっているヴォーカル
が、言い尽くされてきた感があるがあまりにも
下手すぎ
でその達者すぎるギターと見事に対極となっており
ガッカリというか失笑というか、なんか滅茶苦茶勿体無いのう!
仙人のヴォーカルというか語りが残念だがバックのメロディーは
あまりにも美しすぎる2曲目もホント、この声じゃなければって
感じだよなぁ・・・!いい意味で古臭く和が混ざった独特の叙情ギターが聴ける
イントロがインパクトを放つ5曲目もいいな。短いインストだが
6曲目の何ともいえない暗さ、叙情性、メロディーもホント素晴らしいのう・・・!


ヴォーカルが全てをぶち壊している感があるが、それにさえ目を
瞑れば全曲名曲、名ギターの傑作と言えるだろう!後の
シンフォ要素は無くブルージーさと怪しいアジアン要素
主体なのだがとにかくギターが素晴らしいのだ!本作はもうバックで
怪しい声が聴こえるような気がするギターアルバムだな(爆)。



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満足度 87% お気に入り曲 Electric Sun、Lilac、Sundown、
Winterdays、Earthquake







"Fire Wind"




元SCORPIONSのギター仙人による2ndソロアルバム。


生きる伝説と呼ぶに相応しいギター仙人ウリ・ジョン・ロート
2作目のソロアルバムである!ジミ・ヘンドリックス直系の
ブルージーさにどこか怪しいオリエンタル要素を塗し
それを絶品の泣きまくりギターヘナチョコ極まる下手糞ヴォーカル
仕立て上げた音楽性は本作でも健在で前作同様怪しい声が聴こえる
ギターアルバム
として楽しむ事が出来るだろう!またQUEENの
ブライアン・メイ
を思わせる重ねられまくったリードギター
多用されるのも本作の何気ない特徴の一つだ。2曲目に見られる
ノリのよさも好感が持てるのう!途中のパーカッションも面白い。
4曲目はイントロ等で聴けるウリのヴォーカルこそヒドいが(爆)、
それ以外は疾走感、例によって泣きまくりのギター、ドラマティックな
展開、メロディー
などかなりのキラーチューンである!
前作もラストは10分のインスト大作だったが本作も
例に漏れず4部に分けられたその名も“Hiroshima”なる
大作チューンが収められている!今回はヴォーカル入り
重い題材になる事が予想できる曲名の割には明るくノリがのよい出だしだが
途中メランコリックになりその後ハードなギターが登場し爆撃の
様子
が鮮明に脳裏に浮かび上がっていく!平和から地獄への流れ
再現した展開だといえよう!


前作が気に入った人なら本作でも楽しめるだろう。まだクラシカルさ、
シンフォニックさはなく
その分純粋にギターアルバムとして
ウリ仙人特有の強烈な泣きフレーズをこれでもかというほど堪能できる、
まさに生きたギターが聴けるアルバムだと言えるだろう!
ヴォーカルは・・・まぁなんとか頑張って目を瞑ろう(笑)。
がなる部分は意外と悪くないんだけどねぇ・・・。



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満足度 87% お気に入り曲 Cast Away Your Chains、
Indian Dawn、Fire Wind、Hiroshima







"Beyond the Astral Skies"




元SCORPIONSのギター仙人による3rdソロアルバム。


究極の慟哭ギター下手糞オッサンヴォーカルを聴かせる
仙人ギタリスト、ウリ・ジョン・ロート師匠の3作目の
ソロアルバムで、本作から仙人の代名詞となったスカイギター
使用され、過去2作、SCORPIONS時代の泣きも凄かったが本作で
聴ける慟哭のエモーションはそれ以上に凄まじいものがあり
俺が本作を初めて聴いたのはかなり昔の学生時代だったのだが
そのギターとは思えない音色に眩暈を覚え悶絶しまくり一時期
ヘビーローテーションしまくっていたのを思い出す、まさに
人生で聴いたベストギターワークのトップに君臨するであろう
至高の1枚である!

相変わらず仙人のヴォーカルは泣きたくなるくらい下手糞なのだが
やはり相変わらず仙人のギターは泣きたくなるくらい美しく素晴らしい!
もはや意思を持ち感情を叫ぶ、生きたギターだと言ってしまっても
いいだろう!言葉以上に雄弁で饒舌なギターである!ホント、ヴォーカルが
勿体無さ過ぎる
な(笑)。また本作からシンフォニックというか
オペラティックなアレンジが取り入れられ始めており重ねられた
クワイア
とも言えるコーラスが印象的である。バックヴォーカルで
参加したシンガー達のほうが上手いというのは言うまでも無いだろう(笑)。
全曲ギターが素晴らしいのだが本作はまさに3曲目に尽きる!
イントロからピアノが物凄くリリカルなフレーズを奏でヴォーカルで
ガッカリするが妙に明るいコーラス、クラシックフレーズを一瞬取り入れ
そして異常とも言える慟哭の泣きまくりギターが琴線を掻き毟りまくる!
スカイギター独特の超高音がこれでもかというほど聴き手の聴覚を
刺激的かつ優しく包み込み、かの今は亡きゴッドハンド、マス大山先生
拳は恐ろしいほどに強く逞しく、それでいて暖かく優しいと聞いた事が
あるのだがその逸話を思い出すほどのギターワークである!
道を極めた達人というのはジャンルを超越して強さと優しさを
持ち合わせている
のだという事が実感できるのう・・・!
妙に南国風で明るい6曲目なんかも普通のメタル、ロックギタリストには
絶対思いつかない曲調で非常に面白いな。ギターは勿論凄まじい泣き
見せているぞ!壮大に盛り上がるイントロから民謡風になる7曲目も
クサメタラーから志方あきこ、霜月はるか辺りのファンにまで対応できそうな
懐の広さを見せてくれる。オペラティックなクワイアが登場する
9曲目はまさにウリ師匠のロックオペラ的雰囲気がありこれがのちの
アルバムへと繋がっていく
のであろう・・・!


スカイギターが始めて登場したアルバムとして歴史に名を残す
一枚である!楽曲、演奏共に恐ろしいまでに高いクオリティー
放っておりオリジナリティーも抜群、しかしあまりにも凄すぎて
逆にギターキッズの参考にはならないかもしれんのう・・・!
ギターを泣かせる、慟哭させる達人は数多くいるがこの独特の
仙人フィーリング
はなかなかマネ出来そうには無いがどうだろうか!?
本作で評判のすこぶる悪いウリのヴォーカルは鳴りを潜めるため
この怪しさ極まる仙人ヴォイスが聴ける最後のアルバムとも言えるだろう(笑)。



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満足度 96% お気に入り曲 THE NIGHT THE MASTER COMES、
WHY?、I'M A RIVER、ELEISON







"PROLOGUE TO THE SYMPHONIC LEGENDS"




元SCORPIONSのギター仙人によるコンセプトアルバム。


本作はついにウリ仙人がロックを超越し独自のクラシック、オペラと
ギターの融合
を果たそうと試みた序章のアルバムで、本作に引き続き
本編がリリースされる予定だったのだがいつまでたっても音沙汰が無く
かれこれファンを20年以上も待たせ続けた罪深きアルバムとしても
名が知られている1枚である!以前の3作で酷評されたのかウリの
ヴォーカルは存在せず名手トミー・ハート、マイケル・フレクシグらによる
上手く魅力的なヴォーカルが堪能できるのが良いな(笑)。本作は序章、
お試し盤(?)と言うことで30分程度しかないのだがそれでも内容は
実に濃密極まるものでホント、20年以上も本編を待ち続けるファンが大勢居るのもまったく
不思議ではない名盤オーラを放ちまくる魅惑のアルバムである!

トミー・ハートが壮絶な歌唱を聴かせる、マーク・ボールズやMANOWARも
カヴァーしたプッチーニのアリアの替え歌(?)で始まりウリ仙人の
ギターがこれでもかといわんばかりに泣きまくる!オーケストラは
打ち込みなのだがそれでも当時としては非常に重厚なサウンド
3曲目でいきなり切り込んでくる天駆けるギター、無伴奏の慟哭ソロ
あまりにも凄まじい!ギターがここまで泣き叫ぶものなのかッ!?
深遠なシンフォニーに続いていきなり超壮大に始まりマイケル・フレクシグが
高音で無理をしつつもやはりトミー・ハートに負けない魅力的なヴォーカル
聴かせてくれ、ギターの泣きっぷり、慟哭もハンパではないメタルオペラの5曲目、
ドイツ語ヴォーカル滅茶苦茶厳つくそれでいて妙なカッコよさがある
これまた壮大でオペラティックな9曲目、それに続くこれまたクラシック拝借の
メロディー
をスカイギターが慟哭させまくりで奏でる10曲目、
穏やかな雰囲気を纏いマイケル・フレクシグの高音はやはり無理をしつつも
ラストのソロがこれまた凄まじい11曲目等名曲、名演の雨あられ
ヴォーカルを聴いていても楽しめるがやはりスカイギターの壮絶な泣きに尽きるだろう!
ウリ師匠でしか絶対に出来ない独自のオペラ世界が、まだ触りではあるが
それでも十分すぎるほどに楽しめるぞ!


オーケストラによる間奏が多く曲と呼べる曲は実は少ないのだが
それでも全てが素晴らしく文句のつけようが無い奇跡の
シンフォニックアルバム
である!その間奏も非常に優雅で
映画音楽の壮大さクラシックの格調高さが交わっており
RHAPSODY登場以前にこういうフィルムスコアスタイルのHR/HM
ここにもまた存在していたのだと言う事実を認識できる、メタル史の
視点で見ても貴重な名盤だと言えるだろう!そして長らく待たされてきた
本作の本編だが、ついに今年(2008年)、“UNDER A DARK SKY”
銘打って発表され来日公演も決まったのう!



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満足度 95% お気に入り曲 Bridge To Heaven、
Pegasus、Winds Of War、Tod Und Zerstorung、Starlight







"ULI JON ROTH TRANCENDENTAL SKYGUITAR"




元SCORPIONSのギター仙人による2枚組の企画アルバム。


ウリ師匠がこれまでに録り貯めた未発表音源を集めた、まぁ所謂
企画アルバムなのだがそれでも我々のようなウリ仙人の超絶
慟哭激泣きエモーショナルスカイギター
が聴きたくて聴きたくて
仕方の無いリスナーには有難いリリースといえるだろう。
まぁ正直こういうアルバム出すくらいならちゃんと曲作って
レコーディングして新譜出してくれ
と言いたくなるのだが
ウリ師匠の仕事の遅さは今に始まった事じゃないので仕方ない(笑)。
本作は2枚組でライヴレコーディングされた曲からクラシック曲を
スカイギターでプレイ
したもの、録り貯めてたジャム音源などで
構成されておりぶっちゃけ手抜きもいいところなのだがそういう
突っ込みを許さない仙人の凄みも放たれている!

ライヴレコーディングでスカイギターの本質がこれでもかというほど
堪能できるインストに始まり有名クラシックのカヴァーが続き
2枚目ではジャム・セッション音源過去の曲もプレイされ
1枚目がクラシック系のアプローチで2枚目がブルージーな
アプローチ
となっておりウリ師匠のルーツはクラシック東洋音楽
のみではなく、やはり根底にはジミ・ヘンドリックスの流れを汲む
インプロ多様の要素があるのだなと実感できるだろう。
2枚目の3曲目はそのジミヘンのカヴァーでここではウリ師匠がヴォーカルを
とってしまっているのだがちょっとだけ上手くなっただろうか!?
正直本作はただの音源寄せ集めの手抜きアルバムもいいところなのだが
それでもウリ仙人を、スカイギターを愛してやまない俺らのような
リスナーからすれば十分以上に興味深く有難いリリースだと
言えるのではないだろうか!?実は本作以前に打ち込みではあるがピアノによる
作品集
を制作しておりその音源も手元にあるが、ピアノオンリーでありながら
メロディーラインは本作のオリジナルのインストチューンに通じるものがある
格調高い流麗なものであった・・・!どうやらヴィタリ・クープリが生で
プレイする
という話もあったのだが結局どうなったのかは判らん!(爆)



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満足度 80% お気に入り曲 Sky Overture、Tuona E Fulmina、
Air de Aranjuez、Mighty Wing Cadenza、Air de Bach







"Legends of Rock: Live at Castle Donnington"




元SCORPIONSのギター仙人による2枚組のライヴアルバム。


イギリスのキャッスル・ドニントンで催されたフェスに参加したウリ仙人が
ジャック・ブルースやマイケル・シェンカー、フィル・モグらと競演し自身の曲や
マイケル・シェンカー、CREAM、ジミ・ヘンドリックスの曲等をプレイした2枚組
ライヴアルバム
である!自身の内に秘めたアーティスティックさを
発揮
するためにギターをプレイするウリ師匠、使い捨てシーン
成り下がったロックシーンを「大衆のためのハンバーガー」だの
「ロックンロールサーカス」等と言ってディスる、何気にDIYパンクスに
通じる精神性
をも持ち合わせていたりするが(爆)、仙人の思想は自身が
満足いくもののみを生み出し、その結果曲書くだけで満足してしまい
レコーディングにすら至らないなどといった事も多々あるが(笑)、
まさにロック、音楽という名の芸術、アートにあるのだ!

ライヴという事もあってかウリ師匠のプレイは正直精細を欠いており
年齢による衰えもあるのだろうか、1曲目なんかの細かいパッセージを
弾き切れていない仙人の姿は見たくないのだがそれでも1音を引き伸ばす
泣きのプレイ
ではやはり流石のエモーションを魅せてくれるな!
そしてマイケル・シェンカーもウリに負けない、流石に神と謳われる
プレイ
を披露し自身の曲である“Rock Bottom”“Doctor Doctor”
リフやソロ等いいプレイを聴かせてくれるぞ!インプロで延々とプレイしまくり
曲の長さが3倍以上になってしまうのはまさにライヴにおけるインプロが
真骨頂だった70年代ハードロックを思い出し、最近のメタルバンドは
こういう事一切やらないよなぁなどと感慨に耽ってしまう(笑)。
アルバムの演奏を完璧に再現するライヴも勿論良いが、こういう
拡張しまくりのライヴもまた良いものだと思わせてくれるのう・・・!
CREAMの“Sunshine of Your Love”や“White Room ”
誰もが知ってるレベルの有名曲だな。ジミヘンチューンではお約束のように
仙人自らが弾きながら歌い相変わらずのヘロヘロスケベ
ヴォーカル
を披露してしまっている・・・!


探せばいろいろとアラも見えてくるが、それでもウリ師匠の激泣き
エモーショナルスカイギター
の一音の響き、そしてマイケル・シェンカーとの
ツインギター
はそれだけで十分価値のあるものだと言いたいのう!



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満足度 83% お気に入り曲 Sky Overture、Aranjuez、
Rock Bottom、Doctor Doctor







"Metamorphosis"




元SCORPIONSのギター仙人によるコンチェルトアルバム。


自身の創造性の赴くままに活動する生きた伝説、ウリ・ジョン・ロート仙人が
クラシックの有名曲、ヴィヴァルディの“四季”スカイギターで再現し、
さらに自身オリジナルの第5楽章を付け加えた仙人ならではの
クラシックアルバムである!バックは全てオーケストラで自身のギターが
ソロ楽器として機能するこの試みはウリ仙人に影響を受けたイングヴェイが
これ以前にやっており
それと比較して楽しむ聴き方が出来るだろう。
またクラシック“四季”の引用としてはスペインのプログレバンド
LOS CANARIOS“Ciclos”と題したアルバムでやはりまるまる全楽章
引用しアレンジしている。


スカイギターによる至高の音色が誰もが知ってるクラシックフレーズを
恥ずかしげもなく披露しイングヴェイのアレとは違った切り口で
オーケストラ、クラシックとギターの融合を試みているぞ!
相変わらず仙人の泣きまくりスカイギターの切れは凄まじいのう・・・!
ギター以外のバンドサウンドが殆ど無いというのがよりクラシック色を
濃くしておりやはりイングヴェイのコンチェルトアルバムと比較してしまうが
あっちが手癖による弾き倒しでせっかくの試みが残念な事になって
しまっているのに対しこっちはやはり丁寧なギタープレイで聴き所を
しっかりと抑えているな。LOS CANARIOSの四季は独自に付け加えたパート
多くプログレッシャー的には美味しく、メタラー的にはダレる要素も
多かった
のだがこっちは原曲にわりと忠実だと言えるだろう。
個人的に四季で最も好きな激熱パート“冬”の、あのクラシカルな
劇的パッセージ
もバッチリ再現し魂を熱くさせてくれるのう!
スカイギターの泣きっぷりも半端ではない!

そしてスカイギターの強烈な咽び泣きで幕を開けるウリ仙人オリジナルの
第5楽章も四季そのものに決して引けをとるものではない壮絶な
演奏、フレーズてんこ盛り
で実に素晴らしい!むしろいままでの
四季はこの第5楽章のための前フリでしかなかったのかとさえ錯覚する
ほどに凄まじい出来である!優雅なオーケストラ、そして縦横無尽に
泣き叫ぶスカイギター、さりげなく物凄い哀愁を放つガットギター
聴き所だらけである!また四季の各フレーズを引用しているところも面白いな。


ライヴアルバム“Legends of Rock”同様細かい速弾きやタイム感
けっこう危ういものがあり衰えを感じさせずにはいられないのだが
やはり一音の響き、神がかり的な泣きの音色には唸らずを得ない
仙人ならではの超エモーショナルプレイが全編に渡って詰め込まれた
名ギターアルバムといってもいいだろう!ピチカート等の細かい
ニュアンスはかなり凝っておりギターの表現力の奥深さを
まざまざと見せ付けてくれる1枚である!




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満足度 89% お気に入り曲 Venga La Primavera、
Tales Of The Summer Wind、The Tempest Tuona E Fulmina、
Cheiron And Selenos、Ice, Wind & Fire、Thunder Cadenza、
Les Adieux、Dance Of The Water Spirits、Venga La Vita







"Under a Dark Sky"




元SCORPIONSのギター仙人による待望の“Sky of Avalon”本編アルバム。


スローペース極まる活動のせいか、それとも製作に予算をかけすぎたのか
知らんうちに破産していたらしい仙人。それはともかく、本作は我々叙情派
HR/HMリスナー
が待ちに待った待望の1枚である!かれこれ20年以上も
前に“PROLOGUE TO THE SYMPHONIC LEGENDS”
称したオペラティックな大作を発表せんとし、その前哨戦として
同じタイトルの30分程度のミニアルバムをリリース、そのアルバムの
凄まじさ、大仰さ、クサさ、そしてスカイギターのあまりにも鬼気迫る
慟哭
に多くのメタラーが激しく悶絶し誰もが本編を待ち望むも
ワイフであるジミ・ヘンドリックスの元恋人、モニカ・ダンネマンの
死などが重なりリリースは延期に延期を重ねかれこれ20年、もはや
リリースは絶望だと思われていたのだが何と今年に入り唐突に
リリースが決定、
そして我々の手元に20年の時を経て今ようやく
届けられたのが本作なのだ!

以前はオーケストレーション等は打ち込みだったのだが本作では
ついにクワイア、オーケストラ共に生音となっておりウリ仙人独特の
アプローチによるHR/HM、ギターとクラシックの融合という形を
とっている。しかし以前の“PROLOGUE TO THE SYMPHONIC LEGENDS”とは
違いオーケストラが目立つ曲はとことんクラシカルで、バンドサウンドが
主体となった曲はクラシカルさよりもロック色が濃くなる印象があるな。

サイレンの音から始まり意外性を見せるが壮大なオーケストラとクワイア、
そして切り込むあのスカイギターの音色がウリ仙人の待望の新譜だと
言う事を感じさせてくれるな!ヴォーカルにはマーク・ボールズと
リズ・ヴァンダールを迎え、マイケル・フレクシグもバッキングで参加し
やはり歌いたがりのウリ仙人もチラッと歌っているが、クワイアが
より本格的になり
オペラティックな色合いが濃くバンドサウンドが少ないのも
シンフォニック色を強めている要因だろう。クラシックではあるが
それ以上に映画音楽っぽさがある。3曲目でようやくドラム、ベース
登場しスカイギターも聴けるがHR/HMというよりはプログレってな
感じだな。11分程の大作でストリングスもバックで目立っているが
この曲はバンドサウンド主体でドラムもベースも自己主張しまくっている。
和ともプログレともつかない独特の雰囲気を持った曲だ!
4曲目はダークで妖しい雰囲気を纏った曲でワウをかませまくった
スカイギターにマーク・ボールズのスキャットが重なりシアトリカルな
雰囲気
もあるな。後半は3曲目に近いオリエンタルで穏やかな要素も
顔を出すぞ。スカイギターとオーケストラの絡みが聴けピロピロいう
速弾き
もバンバン飛び出す5曲目に続き6曲目は勇壮なクワイア
始まるもやはりギターがどこかオリエンタルな雰囲気を出しているな。
8曲目はスカイギターの泣きも聴けるが壮大なオーケストラの調べも
素晴らしいシンフォニックなインスト。続く9曲目もギターが
泣き叫ぶ穏やかな曲だがここでバックヴォーカルを
とっているのは歌いたがりのウリ仙人なのか!?
10曲目はアルバムのラストを飾る大作で、ガットギターで始まり
ダークなオーケストラ、オペラVoも登場、それに続き緊迫感あるベース、
スカイギターが切り込みちょいとフラメンコ風のフレーズを聴かせ疾走!
東洋的というか中東の如き雰囲気が演出されエキゾチックな叙情メロディーが
琴線に触れるのう・・・!そして泣きまくりの慟哭スカイギターと弦楽が
聴けフィメールVoも登場、さらに哀愁を放つギターとストリングスが咽び泣き
ピアノもバックで微かに鳴りさらに展開、緊迫感ある弦楽リフにクワイアが乗り
スカイギターが速弾きを聴かせスローな中東的曲調となるぞ!THERIONを思わせる
パート
だな。そして再び重厚なストリングスと泣きのギターによる
エモーショナルな演奏となりさらに再び中東パートとなるが今度は
アップテンポでさらに疾走していきギターの下降フレーズで
唐突に終了する!一体どういう意図でこういう終幕としたのだろうか!?


以前の“PROLOGUE TO THE SYMPHONIC LEGENDS”と比較してしまうが
あっちにあった即効性、キャッチーさが消滅しており非常に
プログレ的というか、聴き込みを要する大作アルバムに仕上がった
感があるな。スカイギターの泣きまくりの音色や壮大なオーケストレーション、
クワイア等聴き所はたくさんあるがクラシカルな格調高さよりも
オーケストラを使いながらもどこか土臭い東洋的な要素が濃く
RHAPSODYタイプの勇壮シンフォニックメタルを求める向きには
ピンと来ないかも知れし、NEW TROLLSの“Concerto Grosso”シリーズとも
Sound Horizonとも志方あきこともまた違うのでそれらのファンでも
本作を聴いてどう感じるかは判らんな・・・!とりあえず来日公演も
行う事が決定
しているが、破産してしまった仙人。今後はどのような
動きを見せるのだろうか!?本作の続編は近いうちに出るのだろうか!?
それともまた何年も待たされるのだろうか!?



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満足度 89% お気に入り曲 Tempus Fugit、Land of Dawn、
Inquisition、Letter of the Law、Benediction、
Tanz in Die Dammerung







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