THERION







"THELI"




スウェーデン出身のシンフォニックゴシックメタルバンドの5thアルバム。


もともとは凡百のデスメタルバンドだったのだが徐々にクラシカルな要素、
シンフォニックアレンジ、ゴシカルな雰囲気
を導入し頭角を表してきたバンドで
本作は彼らの初期の集大成といえるアルバムに仕上がっている。
オーケストレーション、生の合唱隊を導入したクワイア等のちの彼らに通じる
独特のシンフォニックメタルサウンドが現時点で出来上がっており
本作のイントロに続く2曲目“TO MEGA THERION”今なお輝きを放つ
彼らの代表曲
でありこの曲を今も超えられない彼ら最強曲と讃えるファンも数多い。

また基本的にダークで重厚なスロー〜ミドルの楽曲が多いためかよく
ゴシックメタルの枠で語られるバンドだが本作では疾走チューンも
プレイしていたりする。
そして日本盤ボーナスとして3曲追加されているが
本作のトリを飾る13曲目は初期スコーピオンズの名曲“FLY TO THE
RAINBOW”
だ!オリジナルで聴けるマイケル・シェンカーが書いた
イントロのガットギターのパートは無く原曲には無いコーラスも後半に追加されているが
基本的に原曲を損なうアレンジではなくスコーピオンズファンも楽しめると思う。


ゴシックメタラー、シンフォ好きは聴いて損は無いアルバムだろう。
“TO MEGA THERION”のために買うのも十分アリだ!



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満足度 76% お気に入り曲 TO MEGA THERION







"SEECRET OF THE RUNES"




スウェーデン出身のシンフォニックゴシックメタルバンドの8thアルバム。


デスメタル出身ながら徐々にシンフォニック色を楽曲に導入、生のオーケストラのみならず
ヴォーカルパートを全てオペラVo、混声クワイアにするという
独自の切り口で攻めるようになり一層注目を集めるようになった
彼らの8枚目のアルバムである!

本作の方向性はまさに上記したオペラVoとクワイアによって歌われるシンフォサウンドが
これでもかというほど聴ける大作である!とはいってもラプソ系のコテコテでクサクサな
マイティスタイル
ではなくどこかエジプト風というか中近東っぽい雰囲気
醸し出された独特のシンフォメタルスタイルで構築されておりどちらかといえば玄人好みの
音楽性
なのかもしれん。ミドルテンポ中心でメタルサウンドも目立ってはいるが
あくまで飾りつけ程度の効果を狙っているように感じられるな・・・!捨て曲は無いが
特にこれといったキラーも無い。ただ部分部分で聴けるギターソロは実に良いぞ!


ラプソディーのような王道を行くクサさを求める人にはあまりパッとしないアルバムに
感じられるかもしれんがこれはこれで良い!クワイアフェチにおすすめ!?



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満足度 84% お気に入り曲 GINNUNGAGAP







"LEMURIA/SIRIUS B"




スウェーデン出身のシンフォニックゴシックメタルバンドの2枚組アルバム。


本作は2枚組のアルバムだと認識されがちではあるが実は異なる
2枚のアルバムを一括りにして同時にリリース
するという大胆な
発想で攻めてきたアルバムなのだ!

今回も“SEECRET OF THE RUNES”同様・・・いやこれまで以上に大掛かり
生のオーケストラや混声クワイアを大々的に挿入しRHAPSODYあたりに
決して引けをとらない超壮大シンフォメタルが聴けるが本作は久々に
クリストフェル自らのデス声正統派メタルヴォーカル
様々な要素が導入されメタルとしての説得力も取り戻してきており
実に聴き応えのあるアルバムに仕上がっているといえる。ここ数作はオーケストラに
比重が偏り
メタル色は減退していたのでそれに異を唱えるメタラーも多かったが
そんなメタラーも本作には納得するであろう!

個人的にはよりパワーメタル色の濃い2枚目“SIRIUS B”のほうが好みだ。
特にラストの“THE VOYAGE OF GURDJIEFF(THE FOURTH WAY)”
会心の疾走シンフォニックスピードメタルで満足だ!個人的には
こういう楽曲もっと増やしてもいいと思うぞ!!

また歌詞や世界観も非常にインテリ読むだけで多くのウンチクが得られる
一石二鳥のアルバム
だとも言える!?ゴシック建築を産み出したとされる
ゴート人がキリスト教の軍隊を一度打ち破っている
なんて初めて知ったよ(笑)。
本作で得た知識をさっそく合コンで披露してみよう!さりげなくやるのがポイントだぞ!(爆)


シンフォニックメタルを愛するメタラーからゴシッカー、さらには古代の文化に
興味を持ってる人も聴く価値のある、まさにシンフォニックインテリメタルだ!(笑)



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満足度 88% お気に入り曲 THE VOYAGE OF GURDJIEFF(THE FOURTH WAY)







"GOTHIC KABBALAH"




スウェーデン出身のシンフォニックゴシックメタルバンドの2007年リリースの2枚組アルバム。


前作に当たる“LEMURIA/SIRIUS B”が2枚組・・・正確には同時に作られた
2枚のアルバムをセットにしてリリース
したわけだが次のアルバムである本作も
2枚組である!今回は2枚のアルバムというわけではなく純粋に2枚組という事だが
それにしても創作意欲の豊かなバンドだと言える・・・!

そして今回方向性もこれまでとは異なりシンフォニックさが減退しメタル色が
かなり濃くなった音作りをしてきたぞ!一時期生のオーケストラもさることながら
ヴォーカルの全てを混声クワイアにしてしまうという暴挙(!?)に出て唯一無二の
オリジナリティーを確立
したわけだが前作においてメタルヴォーカルを取り戻し
またオーケストレーションの壮大さも過去最高ながらメタルサウンドとの融合が実に
上手く言っており結果として非常に充実した出来になったわけだが本作はオーケストラを
シンセで賄いクワイアも本物の合唱隊ではなく自分達で重ね録り
必要最小限の使用に留めている。

だがそれで彼らの魅力が半減するような事は無くメタルバンドとしての主張が
はっきりと滲み出ており
曲、パートによっては正統派メタルと呼んでも
差し支えないほどの要素が組み込まれているぞ!そしてこういうアレンジになったため
バカテクギタリスト、クリスティアン・ニエマンの泣きと速さを兼ね備えた
正確無比の超絶プレイがこれまで以上に堪能できるのは非常に良いな!
恐ろしいほどの上手さである・・・!フレージングも良いぞ!

気に入った曲はは1枚目の2と6、そして2枚目の4、6、7だ!
特に2枚目のキラーチューンが非常に充実しており4曲目はプログレメタル的とも言える
複雑な変拍子に絡む超絶ギターが凄まじく6曲目はもはや正統派メタルと
呼んでしまってもいい
ほどのアップテンポチューンだ!そして7曲目は本作で
最もシンフォニックな大作
である!メタルサウンドとオーケストレーションが絡み合い
劇的な展開を見せる様に圧倒されるぞ!これぞTHERION流
シンフォメタルの真髄である!!



そしてボートラでライヴ音源が2曲入っている。そのうち1曲は(個人的に)彼ら
最強曲といえる“TO MEGA THERION”だ!
このクワイアはやはりたまらん(笑)。
シンフォさが減ったのは賛否あるかもしれんがオーケストラに頼らずとも
THERIONは凄い
ということを認識させてくれる良質アルバムだと言えよう!!



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満足度 86% お気に入り曲 GOTHIC KABBALAH、TUNA 1613、
T.O.F-THE TRINITY、THE FALLING STONE、
ADULRUNA REDIVIVA、TO MEGA THERION(LIVE)







"Sitra Ahra"




スウェーデン出身のシンフォニックゴシックメタルバンドの11thアルバム。


2007年にLOUD PARKに出演し独特のパフォーマンスで話題となるも
その後メンバーがゴッソリ抜け中心人物のクリストフェル・ユンソンのみに
なってしまうも新たなメンバーを集め、何だかんだでシンガーは変わらず
バカテクギタリスト、クリスティアン・ニエマンの脱退は痛いが名物シンガー、
スノーウィー・ショウ
トーマス・ヴィクストロムも健在のようである!
ここ数作は2枚組が続いておりスケールのデカさを伺わせるに十分な
リリースの仕方をしていたが、前作から持ち味であった壮大なオーケストラを
減退させ
生身のバンドサウンドで勝負を挑み70年代ハードロック的な
ルーツサウンドへの回帰
を思わせる方向性に進んだ感があるが続く本作は
久々の1枚で、音楽的には前作のハードロック要素に程よくオーケストラ、
クワイア
を混ぜ合わせた感じでアグレッションは無くシンフォさも以前ほどの
派手さは薄れた
がTHERION特有の怪しい中東要素は健在である!

1曲目はオペラティックなスキャットに始まり中東的な風情を醸し出す
バンドサウンドにこれまたオペラというかミュージカルを思わせる
男女ツインVoが登場しクワイアも聴けハモンドも顔を出すどこか淡々とした
空気を纏ったスロー曲。
オーケストラも聴けるが全体的にハードロック寄りの
音作り
だな。2曲目はメランコリックなピアノ、笛で始まりオペラ系の
男Vo、
バンドサウンドが登場するが全体的にメロウさが強くアコギも顔を出し
ストリングスも壮麗さを出しておるのう・・・!ギターソロはハモリで
泣いており
エモーショナルだな。そしてクワイアと共にテンポアップ
展開が変わり後半はさらに疾走感が増すぞ!3曲目は緊迫感あるクワイア
幕を開けバンドサウンドも緊張感を演出、ヴォーカルも怪しい歌い方を披露し
テンポも速めでクワイアやワウを効かせたギターも聴け“オペラ座の怪人”みたいな
フレーズ
も顔を出すぞ!4曲目はこれまた淡々とした雰囲気で奇妙さを演出、
ヴォーカル、スキャット、クワイアはいつも通りだがなぜかハーモニカ(?)の
ソロ
も登場し笛と掛け合いを見せる!中盤は生楽器が多用され脱メタル
どこかSound Horizonを思わせる所があるのう・・・!ラストはクラシック的な
盛り上がり
を見せ彼等にしてはポジティヴな雰囲気が演出されるぞ。5曲目は
低い笛系の音色がこれまたクラシック要素を演出しアップテンポの軽快な
バンドサウンド
にクワイア、様々なタイプのヴォーカルが掛け合いミュージカル的な
空気
を放つぞ!後半ではハモンド、ベースにクワイアが乗り大仰さを感じさせるな。
6曲目はこれまた怪しい雰囲気を放つ中東メタルでヴォーカルがこれまた怪しく
歌い上げヴァイオリン、重厚なクワイアも登場する。ギターソロも久々に顔を出し
メロディー重視の泣きのプレイでエモーションは強いぞ!7曲目は珍しくデスVo
顔を出し緊迫感を出しつつもクワイアは妙にポジティヴだな。8曲目は本作としては
アグレッシヴなメタルに接近した曲でダークさ、緊張感を感じさせる雰囲気があり
ヴォーカル、クワイアもシアトリカルでハモンドソロでテンポアップするぞ!9曲目は
何とも言えない中東、アラブ要素が濃いイントロから重厚なクワイア、淡々としつつも
へヴィさを持ったバンドサウンドが聴ける重苦しいスローチューン。そして10曲目は
アグレッシヴな、メタルコア寄りのリフデスVoが聴け疾走、急に音楽性が変わり
別バンドにでもなったかのような変貌を遂げるもハモンドが登場しロブ・ハルフォードみたいな
メタリックなハイトーン、クワイア
も顔を出しTHERIONである事が判るのう・・・!11曲目は
クワイア、シンセ、ピアノ、アコギによるアウトロ的な空気を持った風情あるスロー曲。


メンバーチェンジがあろうと中心人物一人が居れば問題無く機能する
タイプのバンド
だがクリスティアン・ニエマンが抜けた穴はやはり大きく
ギタープレイが全体的に地味になったというか面白みが無くなった感があるなぁ・・・!
所々で聴かせる泣きのプレイは良いんでもっとギターを強調してもいいと思うんだが
それを良しとせずメンバーがゴッソリ抜けたのだろう・・・!バンドサウンドも
メタルと言うよりはやはり70年代ハードロック的な音作りでかつてデスメタルを
やっていた
とはとても思えずオーケストラ、クワイアも前作よりは目立っている
それ以前と比べるとやはり少なく派手さ、重さが薄れたというのは賛否分かれるだろうなぁ・・・!
メロディーも弱くなっておりキャッチーさが無いのも厳しいわい!1曲1曲が長く難解というわけではないが
メタラーよりプログレッシャーが興味を示しそうな仕上がりになったのかも知れんな。
ヨーロピアンファンタジー要素、ナード要素が抜け中東寄り、映画的になった
Sound Horizon
と形容出来そうな音楽性は好みが分かれそうだが一風変わった
シンフォメタル
が聴きたいならばやはり聴く価値はあるだろう!




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満足度 77% お気に入り曲 Kings Of Edom、Unguentum Sabbati、Hellequin、
Cu Chulain、Kali Yoga III、Din







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