SECRET SPHERE






"MISTRESS OF THE SHADOWLIGHT"




イタリアのシンフォニックメタルバンドの1stアルバム。


イタリアンメタルの重鎮と言えば言わずと知れたラプソディー、そしてラプソが出てくるよりも少し前に
シーンで気を吐いたラビリンスがおり、2バンドあわせてイタリアのL=Rなどと言われていたわけだが
実際この2バンドが最も目立っており、それ以外のバンドはプロダクション、
演奏がショボかったりしてやりたいことに技術が追いついていない
感じだった。
しかし有望なバンドは出てくるわけで、ここに紹介するシークレット・スフィアは
ラプソディーとラビリンスの良いところを合わせたスタイル
持つバンドだと言える!

音楽的にはクラシカルでシンフォニックな要素とパワーメタル的要素を併せ持つ前述した
ラプソmeetラビリンスなスタイルだが、それ以外にも所謂プログレメタルの要素を
多分に含んでおり、複雑な展開、激しい変拍子が聴ける。
とはいえ音質はやはりチープでヴォーカルもかなり厳しいのだが・・・!

1曲目のイントロから続く2,3,4曲目が立て続けにキラーチューンであり、
その劇的な展開、疾走感、時にシンフォニックに盛り上がる曲調は絶品と言うしかない!
チープさは曲の良さのおかげで全く気にならなくなるな!この3曲は名曲と言ってよかろう!


とはいえ後半だれるし、まだまだ垢抜けていないのでB級が聴けない人には勧めない・・・。
だが彼らのアルバムの中で最もクサいかもしれないのでそういうのが好きな人は
聴いてみても良いかもな!4枚目の新譜のリリースと同時にデモ音源が収録されたリマスター盤が
出たので未聴の人にはそちらをおすすめする。



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満足度 82% お気に入り曲 AGE OF WIZARD、RECALL OF THE VALKYRIE、ON THE WINGS OF SUN







"A TIME NEVERCOME"




イタリア産シンフォニックメタルバンドの2ndアルバム。


ラプソディー、ラビリンスに続けと気を吐くバンドのセカンドだ。前作で聴けたどこかプログレ的な
雰囲気を推し進めつつも冗長にならずメロスピ的要素を上手く融合させたスタイルに仕上がったと言えるだろう!
超美麗ジャケ同様、洗練されたと感じたぞ!

音質、演奏ともにチープさは消えうせ、ここで聴けるのはイタリアンメタル新世代の
旗手と呼ぶに相応しい
クオリティーを放つメタルサウンドだ!ヴォーカルも
線は細いものの前作のようなショボさは無い。へヴィさが感じられるノイジーなギターリフは好みの音だな!

楽曲の出来も良く、ラプソディーとは一味違うシンフォニックメタルが聴ける。ラストのサビ前で
滅茶苦茶テンションの上がる2、イントロが超劇的でクサい4、キラキラシンセが聴ける10、12が
特に気に入っている。9はパガニーニのカプリース5番だ。


このバンドを知りたければこのアルバムから聴くといいだろうな。前作が気に入った人も是非。



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満足度 86% お気に入り曲 LEGEND、THE BRAVE、LOST LAND OF LYONESSE、HAMELIN







"SCENT OF HUMAN DESIRE"




イタリア出身のプログレ系シンフォニックメタルバンドの3rd。


前作でプログレ的な要素を上手く取り入れ、クオリティーの高いシンフォメタルを創り出すことに成功した
シークレットスフィアの3作目は前作以上にプログレ的要素を強めた作風となった。

しかし、これが恐ろしくつまらん!これまであったメロスピ的、シンフォメタル的要素を消し去り、
プログレメタルスタイルにシフトチェンジしたわけだが肝心のメロディー、展開等が
まったく面白くなく
かといってプログレッシャーに受けるようなバリバリの変拍子、超絶技巧なども無い!
ここにあるのはただプログレメタルに憧れるだけのB級メタル。
聴き所皆無!


無駄に音質がいいだけに余計勿体無い・・・!またこの洗練されたプロダクションが逆に
ヴォーカルの弱さを浮き彫りにしてしまっている・・・!


クサメタラーにはおろかプログレッシャーにもウケないであろう駄作。
シークレットスフィアーーーーー!!お前ら一体
どうしちまったんだぁーーーーー!!!




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満足度 20% お気に入り曲 無し







"HEART & ANGER"




イタリア産シンフォニックメタルバンドの2005年リリースの4作目。


前作でどうしようもない駄作をリリースしてしまった彼ら。新作もあんな感じだったらお別れせざるを
得なかったのだが、前作の評判の悪さは彼ら自信が一番分かっていた様で、
本作は2ndの頃のような疾走するメロパワ要素を再び取り戻している!

前作の唯一の良い所だった音質の良さはそのままに、今回さらにへヴィさを増し、
下手なモダンへヴィネスバンドが裸足で逃げ出すほどの音圧を得た!
聴き疲れを覚える人もいるだろうな。70分くらいあるし・・・。個人的には
実に心地よい音だ!癒される!!


曲としては個人的に2nd以前のほうが好みだがこっちはこっちで良い曲はある!
そして今回生のオーケストラ(弦楽隊)、クワイアを導入!へヴィなギター、
ドラムに絡むストリングスの調べは絶品でやはり生に勝るもの無しという気分にさせてくれる。


前作に失望した人に聴いて欲しいアルバムだな!こういう音が出せるうちは彼らに付いて行くかな。


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満足度 78% お気に入り曲 WHERE THE SEA ENDS、FASTER THAN THE STORM







"SWEET BLOOD THEORY"




イタリア出身のシンフォニックメタルバンドの5thアルバム。


かつてB級ながら強烈なシンフォさ、クサさを放ちクサメタラーの間で
その名が知られた彼らSECRET SPHERE。2ndにてクサさは薄れたものの
洗練されさらなるプログレッシヴスタイルも導入しスケールアップしたが
3rdにて無理にプログレ風味を増強して大コケ、一気に信頼を失うも
4作目で生のオーケストラを導入し疾走感も取り戻し全盛期ほどではないが
良さが戻って来たわけだがもはやメロスピ、クサメタルシーンは
風化してしまった後
だった・・・!そして時代がクサさを失った
昨今、久々にリリースの5作目のアルバムである!音楽的には
前作の方向性を踏襲したシンフォニックなメロパワで3rdの轍を
踏むことなく持ち味を発揮している感があるな。
ちなみに本作は2nd以来のコンセプトアルバムとなっている。

オルゴール音、オーケストレーションによるイントロに続く2曲目は
さっそくアグレッシヴなリフに始まりアップテンポで展開する
メロパワよりの曲。ヴォーカルはまだ線の細さを感じさせるものの
上手くはなっていると思う。間奏の後半にオーケストラが出てくるも
基本はパワーメタル系だな。3曲目はメタリックさ大仰なシンフォさ
同居した重厚なシンフォニックメタルだ!オーケストラの使い方は
RHAPSODYと言うよりはWITHIN TEMPTATION等のゴシックメタルに通じるものがあるな。
基本はシンフォ系パワーメタルだが間奏で一瞬聴けるトランス系の
うねるシンセ
が以外だ!その後のネオクラシカルなギターソロはかなり熱いぞ!
4曲目はハーモニクス多様のリフクワイアが乗るこれまた重厚な
シンフォパワーメタル
だ。サビは飛翔系メロスピとなるぞ!
6曲目はサビのコーラスが産業ロック、アメリカンメロハーっぽい
雰囲気を持っているな。8曲目は妖しくもリリカルなシンセとストリングスが
ゴシカルかつクサい雰囲気を演出しプログレッシヴながらダークな雰囲気
満ちたシアトリカルな曲だ!呟くような低音ヴォーカルも新鮮である!
そして11曲目は待ってましたのメロスピである!だがブリッジ、サビになると
テンポダウンしスローになるのは賛否両論分かれるだろうな・・・!
ギターソロはスウィープに始まりテクのあるところを魅せつける!シンセソロも登場するぞ。
日本盤ボートラの12曲目はなぜか音質が悪くなりモダンへヴィネス、
デスメタル風
ゴリゴリしたへヴィリフを聴かせるも曲調自体は
正統派メタル風というよく判らん曲(爆)。途中疾走もするぞ!


若干小粒ではあるがおおむね前作の流れを踏襲したスタイルで
悪くはないが1stの頃のような垢抜けなくも強烈なクサさ
薄れており洗練と同時に濃さを失った典型的な例だと言えるだろう。
プロダクションも前作はモダンへヴィネス張りのへヴィさが
あり聴き心地良かったのだが今回は音が多少軽くなっており
オーケストラも生ではなく打ち込みと、何故かクオリティーダウン
している
のが気になったな・・・!メロディーも前作同様そんなに
フックがあるわけでも無く
悪くはないが特別良くも無い、
無難な出来と言えるだろう・・・!ガッカリする事はないが
満足する事も無い、そんなアルバムである・・・!



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満足度 76% お気に入り曲 From a Dream To a Nightmare、
Bring On、Sweet Blood Theory、VAMPIRE'S KISS







"Archetype"




イタリア出身のシンフォニックメタルバンドの6thアルバム。


何だかんだで10年を越えるキャリアを持つベテランバンドで、RHAPSODYやLABYRINTH等に
続く存在
と呼ばれつつも3rdで大コケしたり未だにヴォーカルが弱くB級ムードを
残していたり
とどうにもイマイチ突き抜けられない印象のあるバンドだが未だに
活動を続けている
のは賞賛すべきだろう・・・!音楽的には元々シンフォニックメタルと
プログレメタル双方の要素を導入したスタイルが持ち味
だっただけに本作でもそういった要素が
強く見られテクニカルなアンサンブルをそこかしこで披露しつつもメロパワ然としたストロングな
疾走感
壮麗なオーケストレーションによるシンフォニックなアレンジを見せつけており
流石にキャリアがあるだけに非常にこなれた、洗練された音作りを見せておる!

1曲目は壮麗かつ穏やかストリングスクワイアシンフォニックなムード
醸し出す優雅さと荘厳さを併せ持ったイントロで続く2曲目は早速ギターが
テクニカルなフレーズを披露し疾走開始!
リフ等パワーメタル然としたムード
あるもヴォーカルは相変わらず弱めじゃのう・・・!サビはいかにも正統派な
ストロングさ
を見せるがその後は優雅さを放ちオーケストレーションも壮麗さを
演出するぞ。
3曲目は2ndに通じるムードを醸し出すシンフォニックさを見せる
優雅な曲
でヴォーカルも相変わらず弱いながらしなやかなエモーションを放ち
その後疾走!
ギターもスリリングなフレーズを弾きマイルドさとストロングさ
交互に見られるのう・・・!シンセとギターのソロバトルテクニカルである!
4曲目はピアノヘヴィさのあるリフが聴けプログレメタル寄りのムードを見せる
しなやかさの強いミドル曲。クワイア系のコーラスも暑苦しさが無いのが特徴か!?
5曲目はストリングスホーン等のオーケストラで幕を開けバンドサウンドも登場、
疾走感を見せつつもやはり優雅さが漂っているのう・・・!ギターソロもなかなかに
エモーショナルでヴォーカルもマイルドなしなやかさが味を放っているぞ。6曲目もこれまた
しなやかさを見せるプログレメタル色濃い曲調だがオーケストラも聴け
疾走感もありサビもコーラスが印象的じゃのう・・・!7曲目はどこかメロハーライクな淡々とした
湿り気
を放ちつつちょいモダン気味のリフも聴けるミドル曲。中盤のギターソロ等
穏やかでエモーショナル
だな。8曲目は待ってましたのパワフルなリフが炸裂する
勢い溢れる疾走チューンだがシンセは神秘的プログレメタル的テクニカルさ
忘れてはいない!特にフックがある訳では無いサビのテンポダウンはイマイチ効果的とは言い難く
惜しいのう・・・!ギターソロは泣きのフレーズである。9曲目はトランス的なシンセで幕を開け
叙情的なクリーンギターフィメールVoも顔を出すバラード曲。
10曲目はストロングなリフプログレメタル的テクニカルフレーズが聴ける
パワフルな曲だが終始疾走と言う訳では無い。サビは本作中最も
ドラマティックさがあり良いな・・・!
後半のピアノパートもメロウである!


プログレメタルのテクニカルさ大仰さよりもしなやかさ、壮麗さを重視した
オーケストラ、ストロングさのあるメロパワ的疾走感
が混ざり合い全体的に
凡庸だった前作と比べて遥かに良くなった印象があるがヴォーカルの弱さ以上に
メロディーにキャッチーさ、フックが無くそこがどうにも気になるなぁ・・・!
まぁ元々ヴォーカルメロよりも細かいアレンジ面でクサさを見せるバンドだっただけに
これくらいが程よいのかも知れんがコテコテなクサさを求めると肩透かしになるな・・・。




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満足度 80% お気に入り曲 Line On Fire  Death From Above  Future
Into The Void  Archetype







"Portrait of a Dying Heart"




イタリア出身のシンフォニックメタルバンドの7thアルバム。


90年代後半に活動を開始し、本作で通算7作目となる辺り既にキャリアの
長いベテランと言えそうな気がしなくもないバンド
だが、中々どうしてB級止まりと
言う訳では無い
と思うが2nd以降はあまり話題にならずアルバムのクオリティーも
まぁ悪くは無いが特別凄まじい訳でも無く中堅所から脱却出来ない印象があった・・・!
だが本作においてフロントマンの交代があり、それまでB級臭さの大きな要因だった
実力の伴わないシンガー、ロベルト・メッシーナ
が脱退、新たに加入したのは何と
イタリアンメタルシーン最高峰の実力者、ミケーレ・ルッピである!これでついに
彼らも大物バンドの仲間入りが出来るのか!?全ては楽曲のクオリティー次第だ!
果たしてヴォーカルに負けないキラーチューンを生み出す事が出来たのだろうか!?

1曲目は早速のインストだがよくあるイントロではなくちゃんとした曲として
独立
しており、鐘の音で幕を開けプログレメタル寄りのバンドサウンド
顔を出しギターがテクニカルなフレーズを披露、さらにストリングス
バックで聴け判り易さよりも奥ゆかしさを重視した(?)プログレッシヴな
シンフォニックメタル
と言えそうな雰囲気を放つのう・・・!後半は落ち着きを見せるぞ。
2曲目はこれまたまったり気味のムードを醸し出すアコギ、バンドサウンドが
淡々とした空気
を演出、やはりプログレメタル要素が強くマイルドなヴォーカル
顔を出すがその後はようやく疾走開始!やはりヴォーカルが前任者とは比べ物に
ならない程上手い
ためB級要素は消滅しており一級線のパワーメタルサウンド
聴かせてくれるぞ!後半は怪し気なリリカルさを放っておるな・・・!3曲目はピアノダークな
メランコリックさ
を放ちストリングス、ホーン、クワイアも登場、シンフォニックな
ムード
を醸し出し続いてパワフルかつシリアスなギターリフも切り込み流麗な
ギターソロ
も登場するアップテンポチューンになるぞ!4曲目は穏やかなアコギ
マイルドなバンドサウンドが聴けるミドルチューンバラード的な味わいもあるな・・・!
ギターソロもなかなかにエモーショナルだな。5曲目はちょいモダン気味のパワフルな
ヘヴィリフ
が聴けるアップテンポ曲シンフォニックさもあるぞ。サビがちょいと印象的
ギターがまたテクニカルじゃのう・・・!6曲目はトランス系のデジタルシンセが聴けリズムはノリの良さ
あるがやはり基本的にはプログレメタル然とした曲調だな。7曲目はメランコリックなピアノに
ストリングス、ヴォーカル、チェンバロの音色
が聴けバンドサウンドも登場、
淡々としつつも壮麗さもあるバラード系の曲だ。ヴォーカルが上手いのでこういう曲調でも
説得力がしかとあるのう・・・!8曲目はドラマティックなリフに乗せて疾走する
待ってましたのメロパワナンバーだがやはりただ疾走するだけでは無く部分部分で
テンポダウンしているがメロディーにフックが無いのでどうにもテンポチェンジが
上手く曲を生かせていない
印象があるか!?中盤以降のクワイアは良いぞ。9曲目はヴォーカルの
上手さ
が生きた情熱的なバラード曲。ギターソロも短いがエモーショナルだな。10曲目は
大人の味わいを感じさせるマイルドな空気を放つまたしても登場の
バラード曲。
2連発はどうかと思うが(爆)ラスト付近のヴォーカルは流石じゃのう・・・!
そして日本盤ボーナスの11曲目は2nd収録のバンドを代表するキラーチューン
“Legend”のリメイクである!
この曲だけヴォーカルは前任者でこの曲も
ミケーレ・ルッピに歌って貰いたかったのう・・・!(爆)基本的には原曲に忠実なアレンジだな。


全体的な方向性はこれまでとそう大差無いプログレッシヴな味わいを盛り込みつつ
壮麗なオーケストレーションがバックを飾るパワーメタルとなっておりメロディーは
弱いがアレンジは良い
といういつものSECRET SPHEREスタイルだがやはりヴォーカルの
チェンジ
大きな変化となっており、B級臭さを残していた前任者とは比較にならん
超実力派
が加入した事で音作り自体は完全に一級線の仲間入りを果たしておる!
ただまぁやはりメロディーラインは弱く良くも悪くもプログレ的な要素こういう部分で
目立ってしまっている
感じだな・・・!前作と比べてストレートな疾走チューンが減退し
脱ネオクラした後のDGM
に通じるプログレメタル色濃いスタイルになっており
これが洗練されるという事なのだろうがやはり俺(我々)としては垢抜けなくとも
フックに満ち溢れたクッサイメロディー
というものが聴きたいのう・・・!




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満足度 77% お気に入り曲 X  The Fall  Secrets Fear  Legend







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