メリー






"nuケミカルレトリック"




日本のヴィジュアル系バンドのメジャー1stアルバム。


そこらに転がっているヴィジュアル系バンドにありがちな音楽性として
黒夢の“親愛なるデスマスク”Dir en greyの影響色濃いサウンドが
挙げられるだろう。猫も杓子もこれらのスタイルの真似ばかり
しかもセンスが無く結果として見た目だけで中身の無いジャンルだと
よく言われているし、実際俺もそのとおりだと思っているが中にはまともな
バンドもいる
というのは意外と知られていない事実。ここに紹介するメリーは
先人の影響を受けつつも独自の音楽性、世界観を持つ
個性的なバンド
だと言えるぞ!

彼らの持つ音楽性は典型的V系ロックにどこかレトロな、昭和歌謡というか、
明治、大正時代の雰囲気を盛り込んだもので、メロディーの構築、雰囲気など
どこかムックに近いものがあり、ダサさが減退した紫苑と言えそうな空気が漂っていると
個人的に感じたな。まぁムックや紫苑ほどクサくはないのだが・・・!

へヴィさは無く音の軽さが典型的V系ロックと言える所以だろう。個人的にはもっと
へヴィにしてもらいたいが・・・!
アレンジ等は流石に古き時代の影響下にあるだけにかなりダサかったりするのだが
これもまぁ個性と言う事で好き嫌いわかれそうだが評価できる部分だろう。
全体的に哀愁が漂っているので明治、大正時代の雰囲気が好きな人なら
ツボにはまりそうな音だな。

個人的に気に入ったのはアップテンポで哀愁漂うメロディーが聴ける4曲目“溺愛の水槽”と
6曲目“哀しみのブルートレイン”だな。一見ダサそうに見えて実は高いクオリティーが
あるのかもな・・・!



余談だがあのマーティ・フリードマンが彼らの事を認めていて
絶賛してた
とか聞いたことがある・・・!日本好きのマーティだけに
琴線に触れる部分があったのだろうか・・・?



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満足度 72% お気に入り曲 溺愛の水槽、哀しみのブルートレイン







"PEEP SHOW"




日本のヴィジュアル系バンドのメジャー2ndアルバム。


そこいらのヴィジュアル系バンドとは一線を画す個性を持った良質バンドの2作目である!
本作も彼ら特有の昭和歌謡クサさに満ちた哀愁クサクサチューンは健在どころか
パワーアップしており前作と比べてクオリティーが向上しているぞ!

1曲目のイントロからあいかわらずのジャジーかつレトロな雰囲気を放っている!
ホーンまで使われ音もなかなかハードになっているな。それに続く2曲目も
レトロな雰囲気を保ちつつも荒々しいロック感がありヴォーカルもシャウトし
それでいてメロディーは歌謡曲的な哀愁に満ちたものである!へヴィさは無いがカッコいいぞ!
3曲目もイントロで非常に歌謡曲クサいギターが聴け哀愁放ちまくりで疾走する!
4曲目はシングルカットされた曲でイントロのギターが哀愁放ちまくりでたまらん!
このメロスピともシンフォメタルとも違う昭和歌謡クサさが彼らの持ち味だ!(笑)
サビは特にクサい!サビ後に聴けるチェロ音も面白いな。後半聴けるギターソロも
メロディーを重視したもので良い!7曲目はイントロでハモンドが取り入れられた
アップテンポの哀愁曲でラスト急にジャジーになるのが面白い。ちなみにこの曲で
ハモンドやピアノを弾いているのはあの特撮や筋肉少女帯の超絶ピアニスト
三柴理
だというのも忘れてはならない!9曲目も哀愁ある曲だ。ブリッジのメロディー、
そしてギターソロが激クサ
である!10曲目は彼らの曲の中では非常に激しい部類に
属する曲
でやはりこの手のバンドが必ずやらなくてはならない黒夢の
“親愛なるデスマスク”
の流れを汲むスタイルなれどその中にもジャジーかつ
レトロな要素
があり一筋縄では行かない!11曲目は部分部分で疾走するこれまた
哀愁に満ちた曲。レトロ感丸出しのギターソロがやはり良いな。12曲目はサビで
疾走するこれまた泣きに満ちた曲でたまらんわい!


どの曲も昭和歌謡的な独特の哀愁に満ちており中にはもろジャズなプレイ
見せるものもありセンスのよさ、素養の高さを見せ付けてくれる!
演奏も上手いだろう。ガラのヴォーカルもヴィジュアル系特有のナヨナヨさを持ちつつも
鼻にかかったハスキーさもあり表現力も一流だ!前作よりもシャウトを
多用している
のも個人的に良い!捨て曲も少なく質の高い哀愁歌謡クサロック
堪能できるぞ!前作が気に入ったファンは勿論、本作で始めて彼等を知る新規の
リスナーにもオススメのアルバムだ!



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満足度 85% お気に入り曲 狂騒カーニバル、
センチメンタル・ニューポップ、さよなら雨(レイン)、林檎と嘘、
高層ビルの上でラストダンス、PLTC、キマッてる太陽、
窓から逃げたラブソング







"M.E.R.R.Y."




日本のヴィジュアル系バンドの3rdアルバム。


レトロな空気漂う昭和歌謡を大胆に楽曲に取り入れ独自の個性を放ち、
かのマーティ・フリードマンも気に入っていると言われている
高品質バンド、メリーのメジャー3作目である!方向性は
従来の彼らと変わらない独特の歌謡曲クサさを放つ哀愁クサクサ
ヴィジュアルロック
なのでこれまで彼等を気に入ってきたファンも
新規のリスナーも安心の1枚である!デス声(シャウト)の使われた
曲もあるがDir en greyなどのようなへヴィさは無く軽めの音作りと
なっているもののバックのアレンジはかなり凝っており6曲目なんか
終始対位法的に楽器が複雑に絡み合い非常にレベルの高いアレンジを
披露しているぞ!俺は音楽理論サッパリだがそういった知識を持った
リスナーが聴いたらどう感じるのだろうか!?

7曲目なんかは歌謡曲色の薄い彼らにしては比較的ノーマル
ポップさ、キャッチーさを備えた疾走ハードロックだが
メロディーセンスはここでも冴え渡りやはり普通にカッコいいな!
ホーンが使われジャジーにスイングする楽曲もあるがそれでも
彼らの持ち味の哀愁歌謡クサクサフレーズは決して失われない!
リズムワーク、ドラムなんかはかなり達者複雑なリズムを
軽快に聴かせてくれる
スキルがあるぞ!


方向性はそのままにクオリティーがアップした印象を受けるアルバムだ!
こういう進化のしかたが最も好ましいと言えるだろう!
哀愁好き、アレンジやリズムが凝ったプログレではないロック
聴きたい人にオススメだ!



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満足度 88% お気に入り曲 歌声喫茶 『モダン』、
Blind Romance、青年秘密倶楽部、
日ノ出町,街角ツンデレラ~2番ホーム篇~、最果てのパレード、
ひらひらとんでる。、ラストスノー







"アンダーワールド"




日本のヴィジュアル系バンドの4thアルバム。


最近のV系バンドに良くあるモダンさ、へヴィさをあえて取り入れず
オールドスクールなV系のビートロック的ライトさを前面に出し
メロディーは極めて歌謡曲ライクで日本人好みの叙情クサさを
発揮する個性派バンドのメジャー4作目のアルバムである!
アルバムを重ねるたびに方向性がだんだんと変わっていく
(つまらなくなっていく)V系バンドが多い中これまで一貫した
レトロな歌謡曲スタイルでやってきたわけだが最近は激しい曲も
多く、
本作でもイントロの1曲目、それに続く2曲目からさっそく
絶叫デス声が登場しバンドサウンドはへヴィさの無い、
昔のV系スタイルだが黒夢の“親愛なるデスマスク”
近い激しさを持っているな。3曲目もかなり爆走しているぞ!
どちらかといえば初期エモ系の叙情性が感じられるのも良いな。
4曲目はかなりレトロな昭和の雰囲気を感じさせつつもリズムは
スカ系の裏打ちである。ギターのメロディーがまたクサいこと
この上ない(笑)。
7曲目もシャウト主体の“親愛なるデスマスク”風
疾走チューンだがサビはキャッチーな叙情メロが登場するぞ!
8曲目は怪しい呪詛的なコーラスが聴けるダークでカオティックな
雰囲気の楽曲である。9曲目は藍坊主の“僕は狂ってなどいない”
思わせるタンゴ調の雰囲気を持ちつつも爆走するクサめの曲だ!
10曲目も爆走チューンでカオティックな雰囲気を持ちつつもやはり
歌謡曲的なメロディーが目立っているな。12曲目はアコギで叙情的に
幕を開けその後はカオティックコアに通じる奇妙なフレーズ、展開
飛び出す意外なテクニカルさが出された曲である!メロディーはもろに
歌謡曲クサく途中ジャズ的なインストパートに突入したり絶叫シャウト、
さらにスパニッシュなアコギが登場したりとやりたい放題やった感が
バリバリで曲の長さも何と15分ほどある!プログレ、カオティックV系
呼べそうだな(笑)。ラストの雨の音と共に聴けるクラシカルな叙情クサメロ
強烈でメリー最高傑作と呼べるかも知れん恐るべき大作である!
壮絶極まる歌唱を披露するヴォーカルも凄まじくここまで激しい感情を込められる
シンガーはそうは居ないんじゃないかと思えるほどだ!13曲目は
ストリングス入りのライトでキャッチーなバラードでこれまたメロディーが
死ぬほど美しく素晴らしいのだが歌詞は中身の無いクソなので
そこが嫌悪感を覚えるリスナーも多かろう(笑)。


激しめの“親愛なるデスマスク”スタイルを取り入れた事によって
彼ら特有のいい意味で甘ったるさすら感じさせる叙情歌謡メロディーが
若干薄れてきている感があるもクサい曲は多く
疾走チューンも以前より増えている
ため十分楽しめるな!
軽い音で歌謡曲クサくカオティックコア要素があると言う事で
9mm Parabellum Bulletのファンにもアピールできるだろう!



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満足度 87% お気に入り曲 under-world、赤い靴、
[human farm]、片道切符、カナリア、激声、冬のカスタネット







"Beautiful Freaks"




日本の歌謡クサメロパンキッシュヴィジュアル系バンドの5thアルバム。


数多くのヴィジュアル系バンドメジャーに行く事によって遅かれ早かれ牙をもがれ
セルアウト
どうしようもないゴミバンドに堕する中ジャンルは違えどDIR EN GREY同様
決してブレる事無くクオリティーをしかと向上させる事に成功している稀有なバンドの
1つ
である!何せあのムックギルガメッシュでさえもダメになっちまったのだから
その凄みも伺えようというもの・・・!そしてそんな彼等の最新アルバムである本作、
前作から数えて2年半振りのリリースでありさらに活動10周年の節目のようで
気合いの入った1枚に仕上がったのではないだろうか!?歌謡曲クサさ満点甘い哀愁
だだ濡れメロディー
説得力十分のエモーショナルでハスキーなヴォーカルが歌い
バンドサウンドはへヴィでもメタリックでもなくどちらかと言えばパンク、ハードコア的
軽さがありつつもスカスカではなく勢いのあるアンサンブルが堪能できるいつもの
メリーのスタイルの延長線上
にありクサクサ歌謡メロディーも当然のように健在じゃ!

1曲目は珍しく電子音系のサウンドがアトモスフェリックなムードを放つ怪しいイントロ
インダストリアル系へヴィ寄りのバンドサウンドも顔を出すぞ。2曲目はギターが
これまたクサい印象的なメロディーを奏で得意のレトロムードを放ちアップテンポで
軽快に展開、
サビは実にキャッチーじゃのう・・・!ギターソロもシュレッドではないが
手数多いプレイだな。
ソロ後はなぜかラップ風のパートも顔を出すぞ。3曲目は若干だが
モダンっぽく
なりつつもキラキラしたシンセも登場、パンキッシュな疾走感があり
ヴォーカルのバックでいかにもV系なギャウギャウ言う加工シャウトも顔を出し懐かしい気分
させられるな(笑)。サビはやはりキャッチーでその後のシャウト、キラキラした怪しい
シンセ
が聴けるインストパートも聴き所だ。4曲目はいかにもメリーらしさ満点の
怪しい淡々としたムード
に満ちた昭和歌謡臭プンプンのスネア表打ちミドル曲でメロディーが
やはり歌謡曲クサさ満点でたまらんのう・・・!ギターソロもメロディアスで良いな。
5曲目はクリーンギターが怪しく煌くようなフレーズを奏でメランコリックな雰囲気を放つ
バラード的とも言えそうな淡々とした曲調だがギターリフの音色が軽さを残しつつも結構
モダン寄りなのが印象的だな。そしてサビがかなり壮大な盛り上がりを見せており
実にドラマティックなアレンジが施されておるわい!中盤の絶叫シャウトも熱いぞ!
6曲目はSEにハモンド、サイレンのようなギターが聴けそしてドラムがタイトさを出し
ギターが怪しいフレーズを奏で掛け声のような声も奥で聴こえるプリミティヴさ
感じられるインスト。7曲目はホーン、ティンパニに始まりなぜかスカの軽快なリズム
展開するいい意味でチープなムード満点の怪しい曲だ。こういうスタイルもメリーの十八番だな。
中盤で爆走しギターが暴れドラムは珍しくツーバスを連打しまるでメタルのようなプレイを披露するぞ!
8曲目はベースに始まりギターがどこか祭りのようなムードを醸し出すパンキッシュな疾走チューン
勢いに満ちているがヴォーカルはやはり憂いがあるのう・・・!ベースもスラップをバキバキしているぞ。
9曲目は初期のDIR EN GREYみたいな軽くも怪しく如何わしいV系ムードを醸し出すダークな
ミドル〜スロー曲
でヴォーカルも怪しさをプンプン放っておるのう・・・!途中から疾走しヴォーカルも絶叫したり裏声を出したり
呻きまくったりガテラル気味のデスVoも見せたりとせわしなく活躍するぞ!10曲目は彼等らしい
ギター
に始まり曲調も幾分かストレートな所のあるミドル曲。サビはちょいとダンサブルなムードも感じられる
キャッチーさがあるな。11曲目はこれまたキャッチーなヴォーカルに始まるもその後はシャウト、デスVo
共にアグレッシヴなノリを見せそして再び穏やかになる落差の激しい曲だな。中盤はギターがトレモロも披露するぞ。
後半はかなりクサく憂いに満ちたヴォーカルが聴け良いのう・・・!12曲目は実に怪しいギターの
絡み
に始まりトレモロがまるでDick Daleの“Miserlou Pulp Fiction Theme”のようなフレーズを聴かせ
リズムも電子音が顔を出しつつ軽快さが強いアグレッシヴな疾走チューンだ!ヴォーカルもV系というよりは
パンキッシュな荒々しさが目立っているな。シンガロングも多くヴォーカルは一度だが
掠れたホイッスルも披露するぞ!13曲目はデスVoシンガロングがいきなり顔を出しアグレッシヴに
疾走、
メリーとしてはかなりメタリックな要素の強いモダンな曲調でヴォーカルは高音で呻くように
絶叫
するエクストリームな曲調だがサビはテンポダウンクリーンVo愁いのある
メロディー
を浪々と歌い上げるメタルコア風のスタイルである!14曲目はワイルドながらも
明るいポップさのある軽快な疾走感を見せるメロコア、青春パンク風の曲。
15曲目は生のストリングスが聴ける哀愁だだ濡れまくり憂いに満ちた泣きのバラードである!
前作の“冬のカスタネット”同じタイプの曲調でソフトなヴォーカルも実にクサく
鮮烈なメロディー
を歌っておるのう・・・!後半のコーラスがまたクサくさらにギターソロも
憂いタップリ
でたまらんわい!16曲目は怪しいSE、シタールのようなトレモロが聴けるアウトロ。


これまでの彼等のアルバムの延長線上にあるアルバムだが部分部分でちょいと新機軸
取り入れておりドラムもツーバスを踏むようになりギターリフも一部でちょいとモダンっぽく
なったりヴォーカルも最近のDIR EN GREYとはまた違う変態的な呻き声を聴かせたりと頑張っておるのう・・・!
前作の“激声”のようなインパクト抜群の超大作これといったキラーチューンは無いが
クオリティーの低下は特に感じられない良作と言えよう!




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満足度 85% お気に入り曲 モノクローム  ザァーザァー  絶望  クライシスモメント 
  The Cry Against ME  SWAN







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