MY CHEMICAL ROMANCE







"I Brought You My Bullets You Brought Me Your Love"




ニュージャージー出身のエモ/スクリーモバンドの1stアルバム。


SUMMER SONIC 09への出演が決定し個人的には単独公演を期待している
今や大物となった感のある若手エモ、スクリーモバンドによる
インディーズ時代のアルバムである!サマソニでの来日を受けて
近々日本盤もリリースされる事になったらしい本作、音楽的には
世紀の名盤“THE BLACK PARADE”で聴けたようなドラマティックで
シアトリカルなロックオペラ要素はまだ無くメジャーで出した1st
“THREE CHEERS FOR SWEET REVENGE”に近い、軽めの音質で
カオティックさを演出する勢い重視の怪しいスクリーモといった
ところだろう。スカスカだがメタリックさも感じさせるバンドサウンド、
まだまだ未熟なヴォーカルがクリーン、絶叫を使い分け若さに任せて
激情をブチまける楽曲群は洗練さとは無縁なれど今の彼らには無い
勢い、ブチ切れ要素が強くこれはこれで十分楽しめるな!

いきなりアコギによる“禁じられた遊び(アリプロに非ず)”から幕を開け
それに続く2曲目はスカスカな音質でアップテンポとなり今の彼らには
無いヤケクソなスクリーモ要素が濃く展開も変態的だったりするな。
この頃はヴォーカルもかなりヘナチョコでクリーン、シャウトともに
実に頼りないがこれがスクリーモなのだ!(爆)4曲目は疾走チューンで
リズム面に意外なタイトさを感じさせ演奏スキルはパンクとしては
この頃からあった
ほうだと思わせてくれる。まぁどこかハシり気味だけど(笑)。
5曲目はメタル的な刻みのリフ、疾走感を持つもやはり曲調は
ハードコアパンク寄りだな。6曲目は妙に明るいリードギターが
盛り上がりキャッチーな跳ねるリズムで遊園地的な雰囲気を放つぞ!
この曲からは“THE BLACK PARADE”に通じる要素を感じさせあのアルバムで見せた素養は
この頃からあったのかと思わせてくれるな。やはりハシり気味の
疾走感
も逆に良い!9曲目もハードコア的な爆走チューンで彼らの楽曲でも最も
疾走している曲
かも知れんな!ライヴでの凄まじいモッシュが期待できる
ファストチューンだがリフがどこか叙情的なのがエモたる所以だろう。


エモ、スクリーモ要素も濃いがパンク、ハードコア色も強くノリのよさ、
つんのめり気味の疾走感は洗練された今の彼らには無い若さ漲る
初期衝動がビンビンで優れたアルバムとは言えないがそれでも十分
楽しめる、ロックの何たるかが詰まった1枚だと言えよう!
捨て曲もあるしメロディーセンスは後のアルバムに劣るが独特の怪しく混沌とした
雰囲気
はこの頃から備わっているぞ!技巧も洗練されたアレンジも不要、
考えるな、感じるんだ!!(爆)



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満足度 84% お気に入り曲 Honey, This Mirror Isn't Big Enough For The Two Of Us、 Drowning Lessons、Our Lady Of Sorrows、Headfirst For Halos、This Is The Best Day Ever







"THREE CHEERS FOR SWEET REVENGE"




ニュージャージー出身のエモコアバンドの2ndアルバム。


彼らの新譜に当たる“THE BLACK PARADE”を聴いて激しく感動し本作にも手を
出してみた。このアルバムは彼らのメジャーデビューアルバムのようで、
本作以前にもインディーズでアルバムをリリースしているようだ。

どうやらパンク・・・エモコア畑出身のバンドらしく、哀愁漂うメランコリックな
雰囲気
でありながらパンク的なノリ、疾走感を持っているのだが彼らの場合
ゴスやメタルの影響もあるようで部分部分でそういった雰囲気を醸し出している。
演奏技術もメタル寄りのギタープレイ、ソロなどパンクバンドとしては
上手いほう
だと思う。音質はそれほど良いというわけではないが十分許容範囲である。
ヴォーカルも吐き捨てタイプではなくクリーンに歌い上げるタイプで上手くは無いが
味があって良い。

楽曲の出来は次作“THE BLACK PARADE”のようなシアトリカルさ、大仰さこそ
無い
もののどの曲も哀愁溢れるメロディーが聴け、アップテンポ曲が
全体を占めている
のでダレる事無く心地よく聴けるぞ!クオリティーは高いな!

個人的に気に入ったのは哀愁のメロを纏ってアップテンポで駆け抜ける1曲目
“HELENA”、それとどこかイエテボリスタイルのリフがイントロで聴ける9曲目
“THANK TOU FOR THE VENOM”だ!あとボートラの14は本編に入っていない曲の
デモヴァージョンだがデス声・・・というよりはヴィジュアル系のシャウトみたいな
ヴォーカルが入りギターもよりメタリックで良かったな。


まぁ個人的には当然“THE BLACK PARADE”のほうが好きだがこっちも
クオリティーが高いので哀愁メロが好きな人は聴いて損は無かろう!



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満足度 85% お気に入り曲 HELENA、THANK TOU FOR THE VENOM







"THE BLACK PARADE"




ニュージャージー出身のロックバンドの3rdアルバム。


これまたスゲェバンドが現れたもんだぞ!!彼らMY CHEMICAL ROMANCE
元々エモコア畑のバンドだったのだが今作“THE BLACK PARADE”において
クイーンの“オペラ座の夜”ピンクフロイドの“ザ・ウォール”等といった
70年代の名盤に大いにインスパイアされ本作のコンセプト、アルバムの全体像を
構築していったらしく随所にそういったアレンジが施されている!つまり非常にドラマティックで
オペラティック
なのだ!!

ヴォーカルは上手いというわけではないがエモコア出身だけに(!?)非常に
エモーショナルな味を湛えており、このバンドのヴォーカルは彼でなければ
ならない
という強烈なインパクトを持っている!演奏もパンク出身としてはなかなかにタイト
ハードロックをプレイするに十分な力量はあるぞ。

気になる楽曲のほうだがこれがまたスゴイの何のって!パンク、ロックンロールのノリのよさ、
ハードロック、へヴィメタルのタイトさ、へヴィさ、そしてエモコアの叙情性、さらにクイーン的な
ドラマティックさ、壮大さ高度な次元で融合!アグレッシヴなロックンロールで
ありつつ初期ヴァレンシア、ミートローフばりの超劇的音世界を
見事に構築している!


どの曲も非常にキャッチーでフックあるメロディーが備わっており捨て曲など
存在しない!ピアノ、シンセ、ストリングスクイーン的に多重録音された
コーラス
シンフォニックさすらも持った珠玉の名曲群に眩暈がする!
特に凄まじいキラーはシングルカットされCMでもPVがバンバン流された
“WELCOME TO THE BLACK PARADE”だ!その名の通りパレードを
思わせる
イントロに続きアップテンポに展開!そしてキャリーオンキャリーオン
言いまくる
非常にキャッチーなサビが否応無く聴き手を共に歌わせる!
そして圧巻なのがその後のコーラスパートだ!クイーンの影響が非常に大きいであろう
多重録音コーラスが折り重なりそしてブライアン・メイばりの
ギター・オーケストレーション
対位法で重なり合いさらにコーラスが
半音上がり俺のツボを激しく突いてくる!!これはたまらん!明るいながらも
終始メランコリックさを放っておりコレ聴いて俺はもしかしたら自分の
最大のツボは「ポジティヴな悲しさ」なんじゃねーのかと思った(笑)。
キャリーオンといえばANGRA、パレードといえば
楽園パレード
な人間である俺をも黙らせる本作の中でも特に凄まじい
破壊力を持つ超キラーチューン
だ!!(爆)なにせ最初に聴いた時あまりの
感動に涙が出てきたほど
だからな・・・!

ちなみに9曲目“MAMA”にはあのフレディ・マーキュリーが愛して止まなかった
女性シンガー、ライザ・ミネリ
がゲストで参加している!これだけでもう反則だ(笑)。


「この一枚でロックシーンに永遠に名を刻む」
という帯タタキの文句が
決して大袈裟ではない感動の名盤!!ジャンル問わずとにかく劇的な音楽が
聴きたい人は是非とも聴いてほしい!クイーン、ヴァレンシア、ピンクフロイド、ミートローフが
好きな人も聴いて損なしだ!



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満足度 95% お気に入り曲 全部。特に“WELCOME TO THE BLACK PARADE”







"Danger Days: True Lives of the Fabolous Killjoys"




ニュージャージー出身の大物エモコアバンドの4thアルバム。


エモ、スクリーモ畑から登場し頭角を現し、今やエモの畑を飛び出し普通にどメジャーなロックバンド
化した彼等MY CHEMICAL ROMANCEの、インディーズ時代から含めて通産4作目に当るアルバムである!
前作“THE BLACK PARADE”QUEENやPink Floyd等に影響された超劇的なロックオペラを展開、
ロックシーンにその名を刻んだ名盤として幅広いジャンルの人間にアピールしメタラーをも振り向かせ
俺もこの1枚によってそれまではノーチェックだったエモ、スクリーモというジャンルを追及するまでに
インスパイアされたわけだが久々に登場した最新アルバム、その方向性は極めてシリアスで
ドラマティック
な事この上なかった大作コンセプトアルバムの前作とは間逆の、ポップで明るく
ライトでコンパクトな方向性
にシフトしており1st以前のような怪しいスクリーモ要素も無く
見事なまでに大衆向けバンドに鞍替えしちまっておるわい!

語りによるイントロに続く2曲目は何とこれまでのイメージを見事に覆す異様に陽気で
明るくポップな軽快さ
に満ちた曲だ!一体これはどういう心変わりだ!?中盤の台詞の
バックでタッピングが披露されその後ツインリードのギターソロが聴ける辺りがメタラーに
アピールできる部分
か!?3曲目はピアノ、メロウなヴォーカルに始まりこれまた妙に明るい
ポップさに満ちたミドルチューン
でサビは叙情的な部分も顔を出しギターソロも良いが
やはり基本はライトなスタイルである。4曲目は煌びやかな要素も垣間見れるが淡々とした
部分
も目立つな・・・。5曲目は何と電子音リズムが登場しダンサブルさが前面に押し出されておる!
全体的にチアリーダーが踊ってそうアメリカンな軟弱さを感じさせ好きにはなれんのう・・・(爆)。
6曲目も電子音が聴ける淡々とした曲だがバンドサウンドも登場し盛り上がりを見せるも
やはり明るいポップさが強いな・・・!語りのトラックである7曲目に続く8曲目はいきなり
なぜかたどたどしい日本語の台詞が登場するノリの良い軽快なアップテンポチューン。
9曲目はブルージーな枯れた味わいを出したイントロが印象的な王道のアメリカンロック
10曲目は気だるいスローさに満ちたバラード曲。11曲目は軽いノリを出しつつもエモらしい
叙情性
も持ち合わせたメロウな曲だがMY CHEMICAL ROMANCEならではの味というものは無くよくある
普通のエモバンドレベル
なのが気になるのう・・・!12曲目は妙にトライバルなパーカッション
始まりギターのカッティングも登場、70年代っぽいワイルドなロック要素を感じさせる
ノリの曲となるぞ!13曲目はピコピコ系の電子音も聴ける淡々としたミドルチューン。
14曲目はこれまた語りで途中なぜかアメリカ国家がそのまま流れそれがノイズでかき消され
何かの皮肉
を感じさせるも続く15曲目は何ともまぁライトなノリに満ちた王道の
アメリカンポップロックンロール
でまったく好みではないがこのストレートさは80年代以前の雰囲気
90年代以降には無かったノリじゃのう・・・!ギターソロもそんな感じで弾き倒しておる!


安易に前作の2番煎じにはならんだろうとは思っていたがまさかここまで方向性をガラッと
変えてくるとは・・・!
エモ、パンク畑の人間はどう反応するか知らんが少なくとも
前作のドラマティックさに魅せられたメタラーが喜べるような内容ではない!
まぁ前作にもこういった明るくキャッチーで軽快な曲結構あったんだが・・・!
怪しいカオティックさのあるスクリーモの1st、そこにキャッチーさ
追加したようなメジャーリリースの2nd、ドラマティック極まりない一大オペラティックエモの3rd、
そして明るいポップスと化した本作と、メジャー以降はアルバム毎に方向性を変えてきており
早くも次のアルバムが気になるわい・・・!本作のスタイルで固まってしまったら見限る時だろうし、
2ndの方向性に戻ったとしてもあのクオリティー、衝撃はもう出せないだろうなぁ・・・!




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満足度 40% お気に入り曲 Bulletproof Heart、Party Poison







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