2015 9/26 Jack's Studio (杰克音樂) XXX Asia Metal Fest 2015
まさかまさかの人生初海外ライヴである!今年になるまで生涯日本を出る事は無いと思っていただけに
全てが新鮮だったが、目的はあくまでもライヴなんでここではそれのみを記したい!本日は日本から
KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH、GUNBRIDGE、LIGHTNINGの3組に台湾から
NOCTURNE MOONRISE、MINSTREL 吟遊家、冰霜之涙(Frost Tears)の3組、そして香港から
DEEP INSIDEの1組を迎えての計7組による長丁場ライヴである!日本代表の3組はジャパニーズメタルに
詳しいメタラーなら分かる話だが、「メディア、マスコミに一切持ち上げられない中で
のし上がった、正真正銘の実力派バンド」だからな・・・!そういうバンドを取り上げる台湾メタラー達の
センスの良さもよく判ると言うモンじゃわい!海外勢も殆どが今の所日本では観れない
貴重なバンド揃いである!どうじゃ羨ましかろう!(爆)
1組目は台湾のシンフォニックゴシックメタルバンド、冰霜之涙(Frost Tears)で、ツインギター、シンセ奏者に
加えソプラノ歌唱を操る女性シンガーをフロントに抱えてはいるが、よくあるヨーロピアンスタイルの
フィメールシンフォゴシックとは様相を異にしており、土着の民族性を導入したオリエンタルな妖しさ、妖艶さを
武器にしており個性を放っておる!シアトリカルな部分はちょいとコミカルな印象もあり、この手のバンドらしからぬ
疾走感も見せており面白いサウンドを聴かせてくれるものの、演奏面はまだまだな部分もあり、上手ギターによる
グロウルも弱めで、音響的にも反響が強く分離がイマイチだったのが惜しいな・・・。この後出てくる
MINSTREL 吟遊家のシンガー、Raku氏が1曲ゲストで歌っていたが、オペラティックとも言えそうな
朗々とした見事な歌唱を披露していたのが最大のサプライズか!?
そして2組目が早くも登場のLIGHTNINGである!日本国旗を携えた勇舞氏がいつも通りのパワフル歌唱を炸裂させ
タイトなパフォーマンスを見せるが、やはり反響の強い音響でドラムと鋼鉄兄貴氏のギターが引っ込んでおり、
ベースが相当にデカい印象があったんだがそれでもツインリードは聴こえておりリフがちゃんと目立っていたのが
良かったな・・・!“Never surrender”ではデスVo風の歌い回しも見せ、さらに“仮面ライダーBLACK”や
サプライズでIRON ATTACK!の“Rain in Vain”も披露されたが、何気に短い印象がありすぐに終わってしまったのが
惜しいなぁ・・・!もっと聴きたかったわい!
3組目は本日唯一の香港から参戦したDEEP INSIDEで、近年のアジアのバンドが土着の民族性を放つ流れに
逆行するかの如く前時代的な昔ながらのオーソドックスなメタルコアをプレイ、メロデス的なリフを見せており
演奏はタイトでギターソロも普通にあり、ヴォーカルはデス、クリーン双方を操りグロウルは弱めで
一本調子な所もあり、クリーンも平均程度だったが、最大の難点はサビのメロディーがつまらん所まで
初期メタルコアを踏襲しちまっている所だろうなぁ・・・!まぁ好みの方向性なんで
今後に期待したいバンドである!
4組目はMINSTREL 吟遊家で、先のDEEP INSIDE同様土着の民族性を見せないスタイルだが、アメリカンメタルコアの
あっちとは異なるヨーロピアンスタイルのメロディックパワーメタルをプレイ、プログレメタル的な
テクニカルさもありGALNERYUS的な部分もあるが、逆に言えばそういうスタイルでプレイ出来る
スキルのあるバンドであると言う事!ただ音響のほうが芳しく無く、不鮮明な音作りで細かい部分の凄みを感じられなかったのが惜しく、
機材トラブルもありギターやヴォーカルが出たり引っ込んだりしている箇所があったのも残念だな。ただサプライズで
IRON氏が登場しツインギター体制となり、何とIRON ATTACK!の“Takasago Army”が
プレイされこれはテンションが上がったわい!
5組目は日本が誇るGUNBRIDGEである!YAMA-B氏の美声は今更言うまでもな無い所かこれまで以上に凄まじく、
まさしく絶唱と呼ぶに相応しい超絶パフォーマンスを披露!しかも回特にヴォーカルがかなりに出ている
バランスだったため普段以上にそのパワフルで安定した、伸びのある歌唱を堪能出来たのう・・・!
音響バランスも本日の中では特に良く、アンサンブル自体も安定感があっただろうか!?判り易くキャッチーな
パワーメタルを立て続けに連発するセットリストも良く、さらにラストでGALNERYUSの“Beyond of the ground”を
プレイしサプライズを見せてくれたのう・・・!
そして6組目がごく一部のクサメタラーの間で知る人ぞ知る存在のNOCTURNE MOONRISEである!
来日は無さそう・・・と思っていたがどうやらイタリアのDGMと共に2014年に来日した経験があるらしく、
気になるサウンドはまさしく台湾のイタリアンメタルと形容したくなるスタイルで、弱めのソプラノも兼任する
女性キーボーディストを擁する5人編成となっており、例によって例の如くヴォーカルは弱く、ギターも雑ではあるが
シュレッドを連発、シンフォニック系のシンセがクラシカルなクサさを放つ様がまさしくイタリアンメタルで、
まぁ演奏自体は悪くは無かったがMINSTREL 吟遊家同様音響が微妙で、急に音が出たり引っ込んだりと忙しなく、
この辺が惜しい部分だろうか・・・!?
トリを飾るのが超絶テクニカルギタリスト、ケリー・サイモン氏によるBLIND FAITHである!ステージに上がるのは
本日最小の編成人数なれどそこから放たれるサウンドは間違い無く本日最高レベルの代物で、噂に違わぬ超絶技巧を
存分に堪能出来たわい!さらにYAMA-B氏がシンガーとして再び登場、ベーシストのNaoya氏も先のGUNBRIDGEのメンバーで
彼等にとっては2ステージとなったわけだが、ここでもYAMA-B氏は先のGUNBRIDGEと変わらぬ見事過ぎる歌唱を披露する!
音響バランスも不安定だったこれまでと異なり本日最も聴き易いバランスで何の不満も無く楽しめるのう・・・!
ケリー氏もリードヴォーカルを披露しており、流石にYAMA-B氏と比べるのは酷だがギタープレイはやはり凄まじく、
ネオクラシカルギタリストでしかやらないであろうボリューム奏法による速弾きもインパクトがあり、泣きのプレイもまた
相当にエモーショナルだったな・・・!一昨年のLOUD PARKで観た本家イングヴェイの
オナニーパフォーマンスとはまったく異なる、ホンモノのプロフェッショナルのライヴに大満足である!
こうして長丁場のライヴは終了、音響面で引っかかる部分があるも、人生初の異国で観るライヴの妙を
存分に堪能出来て実に良かったわい!台湾、香港勢は今の所日本で観れないバンドが殆どでレアな
体験だったと言えよう・・・!ライヴ以外の滞在記も後でブログに書くつもりなんで、興味があるなら
そっちもチェックして頂きたい!まぁあまり観光はしとらんのだが(笑)。
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