LACRIMOSA






"Elodia"




スイス出身のシンフォニック・ゴシックユニットのアルバム。


世間一般的にゴシックメタルというと暗く、耽美な雰囲気を纏いスローテンポで自己陶酔気味に
進行していくドゥーム、デス系の派生スタイルという認識があると思う。
過剰に美を追求した結果ストリングス等を取り入れたりして劇的な音世界になったりするが
実際メロディーにはなんのフックもなくただダラダラ流れてるって
だけのバンドも多く、
疾走感も無いため雰囲気に浸れなければ
楽しめないジャンルだと言えなくも無い。俺自身CDショップ等の宣伝文を見て
過剰な期待をしていざ聴いたらつまらなくて期待外れだったなんて事がけっこうあり、
あまりゴシックは聴かなくなったのだがここに紹介するスイスのラクリモーサは
そんな俺をして満足させてくれた数少ない
クサクサゴシックサウンドを出すプロジェクトだ!


男性シンガーであり、ラクリモーサを仕切る初期XのPATAみたいなヘアスタイルの
自称世界一美しい男、ティロ・ヴォルフと相方の女性シンガー、アンヌ・ヌルミを中心に
多くのミュージシャンの手によって本アルバムはつくられた!
そして本作の特徴としてロンドン・シンフォニー・オーケストラを起用、
壮大なシンフォニックサウンドを生み出すことに成功した!

その音世界は凄まじいの一言でそこらのゴシックバンドが束になってもかなわないと言えるだろう!

また彼らの特徴としてティロのあまりにも独特なヴォーカルスタイルが挙げられる!
自己陶酔、演技過剰という表現が相応しいだろう、テクニックなど2の次で感情の赴くまま
魂の濃厚ヴォイスを搾り出す様は唯一無二と言え、受け付けない人は
絶対無理だろうな・・・!
個人的には彼のヴォーカルも個性的で嫌いじゃないな。
ここまで徹底してると逆に清清しいと思う(笑)。

ニューウェイヴの香りを残しつつ壮大なオーケストラ、時にクワイアも飛び出し
ひたすらドラマティックに、メランコリックに展開する楽曲群はまさに劇的の一言で捨て曲は無いだろう!
特に気に入ったのは2曲目。男女ツインヴォーカルが掛け合いを見せ、ラストが近づくにつれ
しだいに狂気を増すヴォーカルはまさに圧巻!


ゴシッカーのマストアイテムでありなおかつゴシックヴァージンの筆おろしにもなりうる
ゴス界の名盤!マリスミゼル好きにもオススメだ!



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満足度 90% お気に入り曲 共にあり、なお一人







"ECHOS"




スイス産シンフォニックゴシックユニットの通算8作目のアルバム。


元はニューウェイヴ系の音を志していたが徐々にメタルのスタイルを
取り入れ
ていき、名盤“Elodia”においてついに生のオーケストラを
導入した
彼ら。行き着くところまで行き着いた感のある彼らほその後
さらにオーケストラを強調するスタイルを選んだようだ。それが本アルバムに現れているといえる!
ここで聴ける音はまさにシンフォニーそのものでもはやメタルかどうかも
疑わしいくらいだ(笑)。


1曲目からバンドサウンド無し、オーケストラのみによる12分超えのインスト
すでにメタルでもロックでもない、もろクラシックな曲調が聴ける!ゴシカルな空気に包まれた
ストリングスの悲しくも美しい旋律が聴き手の心をとらえて離さない!この1曲で本アルバムが
どういう曲調で構成されているのかが分かるだろう。

他にもクワイア、女性ヴォーカル、そしてデジタル音が適所で導入され、彼らのファンなら存分に
楽しめるといえる!名盤“Elodia”よりこっちのほうが上だという人も多い。
ただ個人的にはもっとロック、メタルのダイナミズムが欲しかったと思うが・・・!
まぁ、これはこれでありだろうな。彼らでしか創り得ないゴシックシンフォニーだ!!

どうでもいいが、ブックレットに映ってるティロはなんかまちゃまちゃに似てると思う(笑)。


最初と最後の大作、そしてチェンバロが聴ける7が気に入っている。ニューウェイヴ系の曲調に
オーケストラを取りいれた曲なんかも強烈な泣きメロが聴け、捨て曲はないぞ!



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満足度 88% お気に入り曲 Kyrie、Malina、Die Schreie sind verstummt







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