HEAVEN SHALL BURN







"Antigone"




ドイツ出身のメタルコアバンドの3rdアルバム。


CALIBAN、MAROONと同郷のジャーマンメタルコアバンドで、音楽的には
もろに北欧の慟哭系叙情メロデス勢影響を受けまくっており
全体的に疾走感はほぼ無く終始ミドル、スローでたまにアップテンポに
なる程度だがリフの慟哭振りがハンパでなく劣化メロデスのよくある
メタルコアバンドとは明らかに違う、最高だった頃のIN FLAMES
思わせる強烈な泣きを発散しているぞ!メタルコアというよりは
疾走しない北欧メロデスと呼んでしまっていいほどだ!ヴォーカルも
殆どデス声でクリーンVoは数えるほどしか出てこない。サビも勿論
咆哮だ!デス声はかなり強力でまさに噛み付くような獰猛さという
表現が相応しい!やはりアメリカのバンドではなくドイツ・・・ヨーロッパの
バンド
だと言う点が他のメタルコア勢とは違う日本人好みの
哀愁旋律
を産み出す秘密なのかもしれんな・・・!

メランコリックなイントロに続く2曲目は非常にヘヴィでゴリゴリした
スローテンポのメタルコアである!ギターリフは北欧メロデス系の
慟哭
を魅せるもやはり怒号ヴォーカルハードコアの質感
持っているのがいかにもメタルコアだな。間奏のシンフォニックさ、
それに続く泣きのリードギターがただのメタルコアではない素養を
感じさせてくれる。3曲目はさらにメロデス寄りになり慟哭の
北欧リフ
を聴かせてくれるぞ!テンポもちょっとは速くなるが基本は
へヴィなスローだ。5曲目もいかにも北欧メロデス的なリフが聴ける
アップテンポ交じりのミドル曲。しかしこのリフはもろIN FLAMESだな・・・!(爆)
そこが良いのだが(笑)。6曲目では途中ピアノも飛び出しアメリカの体育会系
メタルコアバンド
とは違う繊細さも発揮する!7曲目ももろ北欧メロデス
リフで疾走してくれるが途中やはりスローになりクリーンVoも一瞬聴ける。
サビはやはり咆哮ながら珍しくメタルコアっぽくなるがそのバックで
聴けるギターがこれまた悲しく美しいのう・・・!8曲目はピアノ、
ストリングスによるインストの小曲だが非常に物悲しい雰囲気が出ており
彼等の才能が並ではない事を物語っているな・・・!10曲目は
珍しくアップテンポで展開していくメロデスチューンだ!
サビなどはやはりスローになるがこの慟哭振りはやはりたまらんのう・・・!11曲目は
なぜかスペイシーなシンセで始まり異様にキレイな
クリーンVoコーラス
も登場!12曲目もインストの繋ぎの小曲でピアノが
非常に物悲しくヴァイオリンの音色も美しいな・・・!
ボーナス扱い(?)の13曲目はDISEMBODIEDのカヴァーでイントロはアグレッシヴに疾走!
テンポも速くリフは例によって慟哭しまくりで実に熱い!抑揚の無い
お経のような怪しいクリーンVoも登場するぞ!
14曲目はHATE SQUADのカヴァーでこれも疾走しておりリードギターも登場する。


正直言って北欧メロデスに影響受けまくりでオリジナリティーは
あまり無い!どこかで聴いたようなギターてんこ盛りだが
それでもッ!それでもこの日本人の琴線に触れまくる叙情慟哭
クサクサリフ
の数々は魅力的であると言わざるを得ない!
モダン化した近年のIN FLAMESよりもよほど北欧メロデスしてるので
最近のアメリカナイズドされちまった北欧のバンドが
気に入らないというメロデサーならば聴いて損の無い1枚だ!
ただ疾走感は皆無、その上ギターソロも一切無いのでその点に
不満を覚えるメタラーも多いと思う。曲調も似たり寄ったりだしな。これでもっと
疾走していればかなりの名盤となっただろうに実に惜しいのう・・・!



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満足度 86% お気に入り曲 The Only Truth、
To Harvest The Storm、Dislocation、Not My God







"Deaf To Our Prayers"




ドイツ出身のメタルコアバンドによる4thアルバム。


ドイツのメタルコア/エクストリームメタルシーンを代表するバンドの一つで、
今や完全に脱メロデスしちまったメタルコア、ポストハードコア以前の・・・
まだ北欧メロデス要素を色濃く残していたメタルコアバンドの中にあって特に
メロデス要素が強く滲み出たバンドである!通産4作目の本作でもクリーンVoや
ブレイクダウンの無い、純然たるメロディックデスを基盤とした昔ながらの
叙情メロディックメタルコア
が楽しめるぞ!

1曲目は早速突進力あるパワフルなメロデスサウンドが登場!アップテンポで
展開しており叙情ギターも顔を出し、2曲目もかなり勢いがあるストロングな
アップテンポ
で、3曲目もかなりパワフルだがこれまた叙情ツインギターも登場、
4曲目はミドルテンポで無骨かつ叙情フレーズが顔を出し、5曲目は泣きのギターで
幕を開け、これまたパワフルな勢いが見られるミドル〜アップテンポとなり、
珍しく遅めのブラストも聴けるぞ!6曲目は北欧由来のメランコリックさすら
漂わせるギターが登場、相当にメロウなスロー曲で7曲目も叙情性満点の
ツインギター
が顔を出し、これまたスローテンポだが退廃的な哀愁が強く楽しめるな。
後半のピアノも美麗で良いのう・・・!8曲目は再びストロングさを放ちつつ
叙情ギターも聴けるパワフルで無骨なミドル〜アップテンポだな。
9曲目は禍々しいブラストで爆走する、彼等の中で数少ない本格的な疾走曲だ!
10曲目もまたパワフルなリフが目立ったストロングなメロデス寄りメタルコアで、
11曲目はグロウルのシンガロング体育会系ムードを放ちつつ、スローテンポで
ニューウェイヴ風の退廃的なメランコリックさを醸し出す風変わりな曲だ。


突進力あるアップテンポパートが増えつつも今やメタルコアシーンでは絶滅種の
叙情慟哭メロデスギターがしかと自己主張する、俺等メタラーのための
メタルコアサウンド
は本作でも健在である!最新作に至るまで特に方向性が
変わる事は無く、金太郎飴状態のバンド
なんだがこういうバンドも必要なのだ!




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満足度 86% お気に入り曲 全部







"Iconoclast"




ドイツ出身のメタルコアバンドによる5thアルバム。


慟哭硬派ジャーマンメタルコアバンドの5作目のアルバムである!
北欧叙情メロデスの流れを汲み非常にアグレッシヴな面と
それに対局する美しい旋律を武器としCALIBAN、MAROONと並んで
ドイツを代表するメタルコアバンドの地位を獲得、ヴィーガン、
ストレート・エッジ
の思想を持ち荒くれキッズキックアスする
彼等の新譜となる本作の方向性は俺が以前聴いた3rd“Antigone”
同じ方向性を向きつつもあっちのレビューで指摘した疾走感の
無さも幾分克服され、慟哭叙情ギターに随所で挿入されるストリングス系
もの悲しい調べ、そしてメタルコアというかデスコア然とした
凶暴極まる攻撃性が渾然一体となり畳み掛ける極悪な出来
なっているぞ!メタルコア、デスコアの中でも頭一つ抜けた
クオリティー
があるな!

ピアノとストリングスによるイントロが実に美しくそしてその
ストリングスの響きと共に激しいメタルコアサウンドが登場!
実にアグレッシヴでメロデス的リフワークもあるが攻撃性を
重視
しているな。デスヴォイスも噛み付くような凶暴さがあるが
やがて叙情的なツインリードへと展開していくぞ!3曲目も
疾走するアグレッシヴなメタルコアだが途中CARCASSの
“THIS MORTAL COIL”
パクリみたいなリフが出てきて
ニヤリとさせられるな(爆)。途中打ち込みのリズムが顔を覗かせるぞ。
4曲目も疾走しているがリズムにこれまたダンサブルな打ち込みの
パート
がありこういう所は北欧の王道メロデスバンドには無い
アイデア
だと言えるだろう!5曲目はスローなイントロで幕を開けるが
やはりメロデス直系の慟哭リフが聴け疾走するパートもある!
9曲目ではEDGE OF SANITY“BLACK TEARS”をカヴァーしている。
11曲目はシンセの音色がこれまでとは違う雰囲気を演出し
曲調も他の曲とは異なる要素を感じさせつつもやはり基本は
変わらないHEAVEN SHALL BURNスタイルのメタルコアだな。


アルバム前半で特に疾走感を増した感があるがやはり全体的には
ミドルテンポのパートも多く一本調子で、中盤でダレを覚える
箇所もありギターソロが無いのも相変わらずなのだがそれでも
クオリティーは高くこの極悪なヘヴィサウンドは実に聴き心地が
良くただ聴いてるだけで癒される気分になるのう!メタルコアに
よくあるサビだけクリーンVoというパターンは無く終始デス声で
咆哮
しまくっているのでメタルコアよりメロデスが好きな人に
喜ばれるだろうな!まぁギターソロは無いのだが・・・!



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満足度 86% お気に入り曲 Endzeit、Like a Thousand Suns、
Murderers of All Murderers、Forlorn Skies、
Black Tears、Bombs of My Saviours







"Invictus"




ドイツ出身のメタルコアバンドによる6thアルバム。


メロデス影響下のメタルコア黎明期バンド以上に北欧叙情メロデス要素
前面に押し出した、メタルコア界の良心的バンドによる通産6作目である!
本作もまたいい意味で金太郎飴な、ツインギター叙情的なフレーズを奏でる
ヘヴィでストロングな無骨さ、硬派さを感じさせてくれるタフなメタルコアで、
チャラいシンセやクリーンVoも例の如く皆無、ギターソロや疾走感も無いが、
その分叙情的な慟哭系フレーズを存分に楽しめるのう・・・!

1曲目はピアノ、ストリングスによる物悲しいイントロ。2曲目はいきなり無骨で
男臭い
シンガロング的グロウル、ヘヴィサウンドでグルーヴィーさを放っているが、
叙情ギターも顔を出し3曲目は突進力あるパワフルでストロングなアップテンポだ!
珍しく4つ打ちデジタルリズムが聴けるが、メロデス色濃いギターも目立っており
チャラくならない辺りが流石だな(笑)。4曲目もメロデス的叙情リードギター
顔を出すアップテンポ曲となり、5曲目もメロデス色濃い叙情ギターが目立った
ミドル〜アップテンポだな。後半のハモリギターがメロディアスで良い仕事しとるわい!
6曲目もあの頃のイエテボリ系メロデスなフレーズが聴けつつもヘヴィな
ストロングさ
があり、7曲目はゴリゴリにヘヴィかつデジタルシンセも顔を出し
後半はブラストも聴けるぞ!8曲目もストロングさの強いパワフルなアップテンポで、
9曲目はこれまたイエテボリ系叙情ギターが聴けるミドル〜アップテンポだな。10曲目はヘヴィで
タフなノリの良さ
が見られ、11曲目は軽快なノリでシンガロング系グロウルも目立ち、
珍しく微妙な(?)クリーンVoっぽい声も聴けるぞ。12曲目はさらに新機軸で
ポップス系の女性Voまで顔を出し、グロウルとツインVo体制で進んでいくスロー曲だ。
正直イマイチなんだが(爆)、ギターはメロディアスで良いな。
13曲目はチェロ系の音色が聴けるアウトロだ。


珍しく4つ打ちを取り入れたり、ヘヴィで無骨なグルーヴ重視になったりと
前作の流れを汲んだデスコア寄りの凶暴なタフさが見られるが、それでも叙情的な
ギターフレーズ
はしかと残されており、彼等のメロデス要素に惹かれたリスナーにも
親切な仕上がりとなっているな・・・!正直4つ打ちやシンセは不要だが、
アルバム中盤からイエテボリ系叙情ギターフレーズが目立ち始め印象が良くなるぞ(笑)。




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満足度 84% お気に入り曲 I Was I Am I Shall Be  Buried in Forgotten Grounds
Sevastopol  Against Bridge Burners







"Veto"




ドイツ出身のメタルコアバンドによる7thアルバム。


メタルコア黎明期から活動しているバンドだけに、イマドキのこの手のバンドが
揃いも揃って非メロデスのグルーヴィーかつチャラい路線に走っている中、
一貫して北欧叙情メロデススタイルのツインギターを武器とし、ヴォーカルも
グロウル一本でクリーンを導入しない潔さ、硬派さを見せてくれるバンドである!
通産7作目の本作もそういった路線から外れる事の無い、メロデス要素の強い
ギターフレーズ
を多用した良心的メタルコアを聴かせてくれるぞ!

1曲目は早速のメロデス的叙情ツインギターが聴けるメロディアスなミドル曲で、
2曲目は細かく鋭いギターが顔を出し、絶叫と共にパワフルな疾走感を放つ
ストロングでヘヴィな曲。3曲目はデジタルリズム無機質な
インダストリアル風味
を醸し出し、ヘヴィなノリの良さが今風な感じだが
叙情ギターも聴けるぞ。4曲目はかなりパワフルな突進力が放たれ、デスラッシュに
通じる印象
もありつつ叙情メロデスなギターフレーズも登場、5曲目は叙情ギターに続き
シンセも登場、サビで疾走もしておりメランコリックな盛り上がりが見られるぞ。
6曲目もパワフルでストロングなヘヴィさを感じさせ、スローパートから
疾走パートまで顔を出すぞ。7曲目は何とBLIND GUARDIANの“Valhalla”のカヴァーだ!
サビは本家を思わせるコーラスで、何とハンズィ御本人様まで参加しておる!
同郷のよしみってやつか!?8曲目はこれまた勢いのある疾走チューンで、
9曲目はゴリゴリのヘヴィさが見られつつ不穏なギターも登場、10曲目はメロウさ漂う
ヘヴィなスロー曲となり、11曲目は穏やかなクリーンギター
泣きのツインリードピアノ等が聴けるマイルドなスロー曲。
中盤以降でヘヴィになりようやくグロウルが顔を出すぞ。


本作もまた規定路線をキッチリ踏襲した、メロディックデス要素の強い
叙情ツインギター
がメインの極めてメロデスしているメタルコア
聴かせてくれる1枚である!ヘヴィな無骨さ、パワフルなストロングさも見られるが
決してメロディアスなギターフレーズを忘れない辺りが俺等メタラー好みだな・・・!
イマドキのチャラいリスナーにとってはダサいスタイルなのかも知れんが、
目先の流行しか追えん奴等こそ真にダサい連中じゃ!いいモノは時代を超えていいのじゃ!
文句あっかチンコの毛も生え揃っていない小僧っ子どもが!(爆)




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満足度 85% お気に入り曲 Godiva  Land of the Upright Ones
Fallen  Valhalla







"Wanderer"




ドイツ出身のメタルコアバンドによる8thアルバム。


近代的なヘヴィさを見せる部分も一応はあるが、チャラめのグルーヴ重視な
ポストハードコア
全盛の時代にあっても叙情メロデス路線のメタルコアを
踏襲する、ドイツ産の良心的バンドによる通産8作目の最新アルバムである!
本作もメロデス的なギターフレーズは存在しているが、方向性としては
5、6作目の頃のようなヘヴィさ重視のスタイルになっているだろうか!?

1曲目はシンセも顔を出しミドル、スローテンポでヘヴィな無骨さを演出、
2曲目はヘヴィなノリの良さが見られ、デジタルリズムも顔を出すがその後は
メロデス的ギターも聴けるぞ。3曲目はよりメロデスに接近した疾走チューンで、
4曲目はストロングな無骨さが押し出されつつ叙情リードギターも登場、
5曲目はメロデス的リードギターと共にヘヴィな勢いが見られ、疾走しつつ
スローパートも目立ち、中盤以降ピアノが顔を出すぞ。6曲目はパワフルな勢い重視の
デスラッシュ的爆走チューンで、かなり無骨でタフなハードコア的側面もあるな・・・!
7曲目はクリーンギターによる穏やかな繋ぎで、8曲目もヘヴィかつ叙情的なギターが登場、
その後はヘヴィに疾走するぞ!9曲目はストロングかつ怪しげな浮遊感が見られ、
一応疾走感もあるな。10曲目も無骨な勢いが見られ、細かいギターと共にデスラッシュな
空気
を漂わせているのう・・・!11曲目は叙情的な印象が強いミドル曲で、
12曲目は淡々とした怪しさが見られ、スローテンポで壮大に展開し
本作初のクリーンVo
も一部で顔を出すぞ。


ヘヴィ路線にやや傾いた印象はあるが、本作もまた安定した方向性の
叙情メロデス的ギター
が目立った硬派なメタルコアとなっており、
ぶっちゃけマンネリと言えなくも無いんだが、それでもクオリティーは高く
近代的なチャラめのポストハードコア
を好まない層にもアピール出来る
良質な1枚に仕上がっておる!クリーンVo、ブレイクダウンが無く、
叙情的なギターフレーズ
が聴けるんでもうメタルコアの括りでは無く、
メロディックデスの括りでいいんじゃなかろうか!?




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満足度 84% お気に入り曲 Passage of the Crane  They Shall Not Pass
Downshifter  Prey to God  Extermination Order







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