EMPEROR






"ANTHEMS TO THE WELKIN AT DUSK"




ノルウェー出身の最強のブラックメタルバンドの2ndアルバム。


プリミティヴブラックの帝王にしてシンフォニックブラックの帝王でもある
彼らEMPERORの2作目のアルバム。現時点ではまだ未聴だが前作に当たる1stは
非常に荒々しい真性ブラックメタルの初期衝動に満ちたアルバムらしい。
そしてそれに続く本作は過激さはそのままに、統合感と荘厳さをさらに増した
シンフォニックブラックの代表的なアルバムとなったようだ。

まず音質は悪目である。非常に荒々しくヴォーカルも奥に引っ込んでおり
聴き取りづらい事この上ない・・・!だが楽曲は実にクオリティーが高い!
重厚さを演出するシンセオーケストレーション、アグレッシヴな事この上ない
ブラストビート、そして時に絶叫し、時に朗々とした歌唱、コーラスを聴かせる
イーサーンのヴォーカル・・・!実に素晴らしい!冷たさを湛え激しくも物悲しい
その音像はまさに地獄絵図の如く禍々しくそれでいて美しい!

イントロにあたる1曲目こそ物静かなもののホーンが映画のサントラの如き
荘厳さ
を演出し2曲目に移行!激流に身を砕かれるかのごとき音の、リフの、
ブラストビートの洪水
に飲まれる事必至である!捨て曲などあろうはずも無く
全曲壮絶の一語だが特にライヴ音源も収録されている5曲目“The Loss and Curse
of Reverence”
が中盤のブラストビート等ドラマティックさを極めている!
ボートラ扱いの10曲目“Opus a Satana”はシンセによるオーケストレーションが
前面に出たインスト。このメロディーの冷たさ、美しさはブラックメタルならではのもの
メロスピ勢やプログレ勢あたりとは異なる美に満ちていると言えよう・・・!


ブラックメタルの基本であり王道のアルバムだと言えよう!激しい音楽は
ブラック以外にも沢山あるがこの邪悪さはブラックメタル特有だ!



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満足度 93% お気に入り曲 全部。特に“The Loss and Curse of Reverence”







"IX EQUILIBRIUM"




ノルウェー出身の最強のブラックメタルバンドの3rdアルバム。


スカンジナヴィア・ブラックメタル・・・。メタルファンですら引くであろう数々の伝説を
残してきたシーンだ・・・!そのシーンの中心で活動してきたバンドが彼ら、エンペラーである!
メンバーが教会に放火したり元ドラマーがリレハンメルでゲイを刺し殺して
9年4ヶ月の懲役を喰らう
などまさに悪行三昧であるが、そんな彼らを生み出すに至った
ノルウェーの歴史と言うのもまた興味深い。学校の歴史の授業じゃ
教えてくれない
のかもしれんが、彼らノルウェー人の先祖は本来自然を
信仰する所謂ペイガン思想だったのだがそれが自分達の神を信じないものは
全て悪魔で皆殺しにしてもいいと信じ込んでいる元祖テロ組織、キリスト教にとって
不快だったようで大量虐殺されたという過去があり、
それが彼らブラックメタラー達の行動する大きな動機となっているようだ・・・!

そんな彼らの音楽性は思想こそアンチキリストのプリミティヴ・ブラックだが曲的には
激しいブラストやノイジーなギターの上にシンセによる荘厳なオーケストレーション
施したシンフォニックブラックと言えるものだ。そのクオリティーは凄まじく高く、
全編に渡って彼らの迸る狂気が漲るまさに捨て曲無しの名盤と言える出来だ!
彼らの思想や行動を恐れてこのアルバムに手を出さないのはあまりにも勿体無いぞ!

ちなみに本作の1曲目のイントロで一瞬クイーンの2ndを想起させるコーラス
聴けるためマサ伊藤が自分の番組で本作をクイーンみたいだと言ったら
クイーンファンから抗議が殺到したらしい・・・!(笑)


シンフォブラックの原点と言えるバンドの会心作だ!この手の音を愛する者なら誰もが一度は通る
登竜門的なアルバムだと言えるだろう!



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満足度 93% お気に入り曲 全部







"PROMETHEUS:THE DISCIPLINE OF FIRE AND DEMISE"




ノルウェー出身の最強のブラックメタルバンドの4thにしてラストアルバム。


シンフォニックでありつつも激しく禍々しい重厚なサウンドスカンジナヴィアン
ブラックメタルシーン
の頂点に立つ闇の皇帝EMPEROR。しかしそんな彼らにも
終焉の時はやってくる。本作を最後に解散してしまうのだ・・・!
まぁ最近再結成されたようだがとりあえず本作を最後にメンバーはそれぞれ別のバンドで
活動する事になった。

そんな有終の美を飾る本作は以前のアルバムと比べると音質がよくなりそれに伴い
激しさも若干減退しブラックメタルとしては非常に聴きやすいアルバムに仕上がった。
そしてシンフォニックさ、メロディーの美しさも磨きがかかりもはやクラシックの
域にまで達している
といえるほどのクオリティーを持っているぞ!
本作もこれまた捨て曲無しだが特に1曲目の頭で聴けるチェンバロとストリングスの
美しさ
は筆舌に尽くしがたくRHAPSODYあたりが好きなシンフォメタラー
腰を抜かしそうな叙情性がある!また中心人物イーサーンのヴォーカルも相変わらず
素晴らしく邪悪なデス声、オペラティックとさえ形容したくなるヴォーカル、コーラス等
実に素晴らしい!バックの演奏もタイトな事この上ない!

話は変わるが悪魔を崇拝して教会燃やしたりするブラックメタラーの気持ちが
無宗教主義である日本人にはピンとこないなどといった意見をよく聞くが
ノルウェー人の先祖はキリストに無理矢理支配され虐殺されている・・・。つまり
例えるならへヴィメタルをこよなく愛するスタッドレザーにロン毛でキメた
鋼鉄のメタルガイの元に凶悪なヒップホッパーが大挙して現われ
「YOメンお前聴いてるへヴィメタル お前の精神
ベビー・メンタル お前これからヒップホップ 
イヤならエグるぜ五臓六腑
とか言われてメタルCD全部燃やされ
無理矢理B系ファッションさせられてしまう、
と言えば判りやすいか!?(爆)


話が逸れたが本作はシンフォブラックの教科書的なアルバムであり
本作を・・・いや彼らを避けてブラックメタルは語れないとされている・・・!
個人的には前作の荒々しさが好きだが本作も素晴らしいぞ!聴きやすさが増しているので
普段デス、ブラック系を聴かないシンフォメタラーも聴いてみてはいかがだろうか!?



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満足度 90% お気に入り曲 全部。特に“The Eruption”







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