DARK LUNACY






"THE DIARIST"




イタリア出身のシンフォゴシックデスバンドの3rdアルバム。


弦楽隊を導入し限りなくデスメタルに近いゴシックメタルをプレイする
独特のスタイルを持つバンドの2006年リリースの新譜だ。
これまでのアルバムと比べて今回変わったことはまず弦楽隊がいなくなった(!)ことだろう。
これまで生のストリングスを武器としてきた彼らにとってこれは結構厳しいだろうな。
弦楽パートが消えたわけではないがそれは打ち込みに変わっている。今時珍しいくらい
打ち込み臭がプンプンのシンセストリングス
で、曲によっては生のオーケストラ、
クワイアサウンドをサンプリングしている。しかしそれで彼らの音楽的クオリティーが
低下するという事は無く、曲的にはこれまで以上に疾走パートを取り入れ、
ゴシックというよりはメロデスと表現するほうが正しい雰囲気が
漂っている
といえるな。生の弦楽器を無くしたのはメロデスのアグレッションを
前面に出したい
との判断なのかもな・・・。決してレコーディングに金が
掛けられなくなったわけではない・・・
のだろうか?(笑)

曲によってフィメールVoが挿入されているが、この女性ヴォーカルがまたいい味を出していて
彼らの音楽性をより高める事に貢献している!


オーケストラがチープになったからといって怯む必要は無い!彼らのファン、
クオリティーの高い、疾走しているゴシックメタルが聴きたい人におすすめだ!



満足度 87% お気に入り曲 MOTHERLAND







"Weaver Of Forgotten"




イタリア出身のゴシック/メロディックデスメタルバンドによる4thアルバム。


叙情ゴシックメタルに生の弦楽器を導入し、独自のメランコリックさ
演出する実力派バンドによる通産4作目のアルバムで、フロントマンの
マイク・ルナシー以外の全員が脱退し
方向性が変化し、過去作を賞賛してきた
これまでのファンからボロクソに叩かれた問題作である!前作が弦楽器を
思い切って捨て去った
にも関わらずかなり水準の高い仕上がりを見せており
絶賛されたのに対し、本作はそういうストリングスシンセピアノ等こそ
健在
なれど、バンドサウンドが単調な感じで半端なモダンさも見られ
ドラマティックな叙情ゴシックを求めると肩透かしになるな・・・!

1曲目は早速ピアノ、ヴァイオリン等が冷たい物悲しさを演出するイントロで、
続く2曲目もそういう叙情性を放っているが、バンドサウンドがショボく
3曲目は打ち込みのようなリズムがこれじゃない感を放っているな・・・!
4曲目もショボく単調なモダンさがあるが、ツインリード叙情的で良いな。
5曲目はストリングス、ピアノ美麗さを放ち、バンドサウンドにもドラマ性
戻って来ており、6曲目はSEによる繋ぎで7曲目は笛の音色フォーキッシュさを放ち
リードギターも良いが、リフは単調な感じで8曲目も淡々とした中が登場、
部分的にシンフォニックさもあるな・・・!9曲目はアコギに始まり呟きVoが聴け、
淡々とした印象があるが途中で唐突に半端にプログレメタル風になるぞ(爆)。
10曲目はそこそこアグレッシヴなモダンさが見られ、叙情リードギターも顔を出すが
やはりリフが単調だな。11曲目はSEによる短いアウトロである。


本作でもストリングスやピアノ等を導入し、従来のようなクラシカルな
叙情ゴシックメタルの雰囲気
を保とうとしているのは判るが、どうにも
単調さ、練りの甘さが目立ち、全体的にかなり味気無い印象があるな・・・!
まぁそれでもそこいらの雰囲気だけの3流ゴシックメタルよりかは遥かに
シリアスでメランコリックなんでまだ楽しめる部分があるが、
我々がDARK LUNACYに求めるのはその程度のレベルじゃないからなぁ・・・!




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満足度 74% お気に入り曲 Masquerade







"The Day Of Victory"




イタリア出身のゴシック/メロディックデスメタルバンドによる5thアルバム。


初期の頃は生の弦楽隊を大々的に取り入れ、独自の叙情性を放つ
高水準のゴシックメタル
をプレイし高く評価され、その後弦楽器を
廃するも、
それでもなおハイレベルな叙情ゴシックメタルを踏襲し
実力の高さを見せてくれたが、その後シンガー以外のメンバーが
ゴッソリ抜け、メンバーチェンジ後リリースされた前作は方向性の
変化と共にクオリティーも低下しており、従来のファンからボロクソに
酷評された・・・!
だが続く本作では悲壮感漂う美メロ勢いある
アグレッシヴな疾走感、ロシア的なクサメロ
を歌い上げる
コーラス等がクサメタラーのツボを突く仕上がりとなっておる!

1曲目はアコーディオンの音色物悲しさを放つイントロで、
続く2曲目はデスラッシュ的な勢いを放ち爆走!シンガロングや
ヴァイキングメタル的な雄々しいコーラス
も顔を出し
3曲目はスローテンポの重苦しいゴシックメタルとなり、細かい
ギターのオブリ
分厚いコーラス、叙情的なストリングスが聴けるぞ。
4曲目もストリングス細かいギターワークが光りさらに疾走!
ロシア的なクサメロを歌うクワイア的コーラスも顔を出すのう・・・!
5曲目もクワイアに始まる退廃的なスローテンポで、6曲目はパレード的かつ
やけに勇壮なマーチングに始まり無骨なリフが登場、やはりコーラスが目立っており
中盤から唐突に疾走!7曲目は胡散臭さ漂うクリーンVoにストリングスが
穏やかさを演出、バンドサウンドも顔を出すスローなゴシックメタルとなるぞ。
ラストのアコギも印象的だな・・・!8曲目はクワイアに始まり疾走感もあり、
無骨なストロングさ
が見られ9曲目はミドル〜アップテンポでノリの良さもありつつ
コーラスも聴けるぞ。10曲目はアコギ、アコーディオンに
オペラティックなVo
メランコリックさを放つアウトロ的な曲だ。


最初期の頃とはやはり異なるスタイルだが、持ち味が悉くオミットされ
つまらん駄作
に成り下がった前作と比べるとプロダクションの向上から
クワイアによるロシア的クサメロの導入、デスラッシュ的な疾走感と
かなりのクオリティーアップが見て取れ、前作で見限ったメタラーも
出戻りする価値が十分以上にあるぞ!
スロー曲でもゴシックメタルの
退廃したメランコリックさ
ロシア的クサメロが混ざり合い、
捨て曲が存在しないのも好印象である!




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満足度 86% お気に入り曲 Red Blocks  From The Don To The Sea
Anthem Of Red Ghosts  Ages Of Decay







"The Rain After The Snow"




イタリア出身のゴシック/メロディックデスメタルバンドによる6thアルバム。


生の弦楽器を導入し、他のゴシックメタルデスメタルとは異なる
高尚な雰囲気を醸し出し、高く評価されたイタリア出身のバンドだが、
3作目で脱弦楽器しつつもクオリティーは依然として高かったものの
続く4作目でメンバーがゴッソリ抜け、クオリティー的に明らかな
劣化が見られボロクソに酷評された・・・!
だが5作目ではヘヴィな
アグレッション
が戻ると同時にロシア的なクサメロを歌い上げる
男臭いクワイア的コーラスが導入され、一種独特の怪しげな世界観を
作り上げる事に成功した!
本作はそれに続く通産6作目で、どうやら
再びメンバーチェンジがあったようでギターとドラムが交代しており、
方向性としては前作で見られた勢いある疾走感、ロシア的クワイア
無くなってしまうも、ここに来てストリングス類が久々に生となり
原点回帰的な印象
もあるだろうか!?

1曲目は早速生の弦楽隊に始まりバンドサウンドも登場、ストロングな
無骨さ
と共にゴシックメタル然とした退廃ムードも見られ、ラストで
混声クワイアが登場、2曲目はピアノと共に退廃的なゴシックメタルと化し、
シンフォニックに盛り上がるぞ!3曲目もピアノがメロウさを放ち、
細かい刻みのギターが聴け、ストリングス、クワイアがまた良いな・・・!
4曲目は細かいストリングスと共に勢い良く疾走!その後はテンポダウンするが
優雅な格調高さが見られるな・・・!5曲目はピアノ、クワイアが聖歌的な空気を演出、
グロウル入りだが淡々とした穏やかさがあり、6曲目はストロングなリフと共に
疾走感も見られブラストも登場!アグレッシヴな曲だがピアノも聴けるぞ。
7曲目は荘厳なクワイアがメインで、バンドサウンド、ストリングスも重厚かつ
淡々とした感じ
だな。8曲目は細かいギター、ヴァイオリンが聴けつつ
リズムは淡々としたスローテンポで、9曲目はかなり叙情的で
メロディアスなリードギター
が聴けるスロー曲。10曲目はピアノと
ヴァイオリン、チェロ等弦楽器
による物悲しいアウトロだ。


前作で見られた特徴的なロシア的クサメロコーラスが消滅してしまい、
疾走感も無くなりスロー、ミドルテンポ主体になってしまったが、
その分ストリングス類が久々に生となり、打ち込みでは味わえない
格調高さを味わえるのう・・・!ロシア要素は無いが聖歌ライクな
混声クワイア
も部分的に顔を出し、シンフォニックさが増強されつつ
フィメールVoモノのような華やかさよりも男Voゴシックメタルらしい
シリアスな重苦しさ、退廃ムードが強い仕上がり
になっているぞ!
前作がクサメタラー向けだとしたら本作はゴサー向けだろうな。




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満足度 84% お気に入り曲 Gold, Rubies and Diamonds  Tide of My Heart







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