DIMMU BORGIR






"DEATH CULT ARMAGEDDON"




ノルウェー出身のシンフォニックブラックメタルバンドの7thアルバム。


ブラックメタルバンドとしては最も有名なバンドの一つと言っていいだろう。
彼らのスタイルはプリミティヴ・ブラックとは違いオーケストレーションによるアレンジ
大々的に取り入れた所謂シンフォニックブラックの系譜に位置する音だと言えよう。
これまでは他の多くのバンド同様シンセによるオーケストレーションだったのだが
彼らもビッグな存在になれたのだろう。今回なんとプラハ・フィルハーモニックオーケストラを
レコーディングに起用、
生のサウンドを導入する事に成功したのだ!

ブラックメタルとはいえオーケストラが生だからなのかかなり聴きやすく、
普通のメタルファン、ラプソディーなどが好きなメタラーにも
幅広くおすすめできる
クオリティーの高さがあるぞ!
勿論ブラックメタルのアグレッションが削がれているという事はない。

特に気に入ったのはまるでSF映画のサントラの如き壮大さを持った2曲目
“Progenies of the Great Apocalypse”だ!ミドルテンポだがオーケストラアレンジ、
中盤の劇的な展開、この手のバンドらしからぬメロスピバンドの
如きハイトーンヴォイス
がかなりカッコいいぞ!


上記したようシンフォブラックのファンのみならずラプソ系のファンも聴けるであろうアルバムだ!



満足度 84% お気に入り曲 Progenies of the Great Apocalypse







"Stormblast"




ノルウェー出身のシンフォニックブラックメタルバンドのリレコーディングアルバム。


2ndフルアルバムを現代のプロダクション、スキルで録り直した
企画アルバムで2曲未発表曲が収録されており、こういうことを
やるって事はおそらくメンバーは本作を気に入っていたのだろう(笑)。
いい意味でメジャー思考の、聴きやすく質の高いシンフォニック
ブラックとして確固たる地位を築いた感のあるDIMMU BORGIRだが
やはり初期のころはそれなりにアンダーグラウンド思考だったのか
どうかは知らんがここ最近のアルバムよりもより重苦しく邪悪で
寒々しい北欧らしい雰囲気
に満ちているな・・・!もともと
あまり疾走するバンドではなかったがこの頃は特にミドルテンポが
多く、
逆にそれが重厚な雰囲気を放っていると言えるだろう!
どこかヴァイキングメタルにも通じる勇壮さも感じさせてくれる。
ちなみにドラムをプレイしているのはHELLHAMMERで、あのミシンが如き
超高速の連打
はあまり無いが切れのあるタイトなプレイを披露しているぞ!

楽曲の質はこの頃から高く3曲目の中盤のストリングスとピアノの
絡み
など非常に美しく北欧らしい情緒満点でたまらんわい!
その後のブラストとの対比がまた良い!4曲目もアコースティック
パートも彼らがただのブラックメタルバンドでは
ない
ところを証明するかのようなセンスの良さである・・・!6曲目は
ブラストが炸裂し北欧らしい寒々しい雰囲気、ヴァイキングメタルに
通じる雄大さ
が存在している!荘厳なクワイアで始まる7曲目も
神秘的な北欧シンフォブラの風情が漂いまくっているぞ!10曲目は
いきなりオーケストラの逆回転から始まりブラストで爆走する!

ちなみに日本盤にはOZZFEST 2004でのパフォーマンスが5曲
収められたDVDも付属しており彼らの邪悪な勇姿を堪能できるのだが・・・。
演奏良し、曲良し、パフォーマンス良しだが唯一客のノリが悪すぎるのう!
まぁフェスだから仕方ないのかも知れんが・・・!ドラムとキーボードが
あまり映らないのも難点か!?


いずれにせよ初期の頃から質の高いシンフォブラを提供していたことが
判る良き企画アルバムであった!プリミティヴブラックの見地だと
音質の悪さこそが良さなのだろうがやっぱ俺は良質の音で聴きたいのう・・・!



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満足度 85% お気に入り曲 Broderskapets Ring、
Nar Sjelen Hentes Til Helvete、Stormblast







"IN SORTE DIABOLI"




ノルウェー出身のシンフォニックブラックメタルバンドの8thアルバム。


最も知名度があり最も売れているブラックメタルバンドの1つとして名を馳せる
ノルウェー出身のDIMMU BORGIR。アングラ思考のブラックメタラーからはセルアウトしただの
売れ線だのとディスられることも多いがそれはハイクオリティーで
洗練されている
という事。質の高いシンフォニックで大仰なメタルを求める人間の
期待にしっかり答えてくれるバンドだと言えよう・・・!

前作が生のオーケストラを大胆に導入しシンフォさを前面に押し出してきたのに対し
本作はオーケストラも相変わらず壮大ではあるが全て打ち込みで創られており幾分押さえられ
その分ギターが出てきてストレートな作風になったと感じたがどうだろうか!?

1曲目はイントロで壮大なオーケストレーションが登場しさっそく期待感を煽る!
打ち込みオーケストレーションにチープさはまったく無く壮大なホーンセクションが
重厚さを演出、クワイアも入りそしてメタルサウンドに!ブラックメタルの要素がありつつも
非常に聴きやすいリフである!オーケストレーションもよき味付けた!中盤非常に
魅力的なクリーンVoになるところも彼らの持ち味といえる。十分正統派メタル
歌えそうなハイトーン
である!勿論デス声(ブラック声?)もカッコいいぞ!
2曲目はアップテンポになりデリデリと刻まれるギターリフがブラック的でありながら
暴虐になりすぎず聴きやすさを出している。よくある16分刻みにならず
リフワークに力を入れているように思える。勿論オーケストラも壮大だが。
途中でブラストが飛び出すぞ!ドラムの音がやや軽めに感じられたな・・・!
名手ヘルハマーのプレイは流石であるが・・・!5曲目の壮大なインストに導かれる6曲目は
オーケストレーションが特に壮大さを醸し出した曲で途中クワイアも導入されメランコリックな
ピアノ、ストリングス
も登場!ドラマティックに展開していくぞ!
7曲目もイントロからオーケストラとクワイアがまるで映画のサントラの如き重厚さ、
壮大さを演出
しその後メタルサウンドが入りブラストで爆走!その上にクワイア
乗り超劇的に展開していく!!そして10曲目はなんと元祖ブラックメタルバンドVENOM
代表曲“BLACK METAL”のカヴァーだ!ブラックメタルというよりは
MOTORHEAD系の爆走ロックンロールだが非常にカッコいい曲だぞ!
勿論原曲と違ってプロダクションは良好で演奏も上手い(笑)。


ストレートになった分全体的にシンプルになったように感じられたな。前作の
“Progenies of the Great Apocalypse”のような超絶キラーは無いが捨て曲も無く
良質なシンフォブラックと言えよう!



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満足度 84% お気に入り曲 The Sinister Awakening、
The Fundemental Alienation







"Abrahadabra"




ノルウェー出身のシンフォニックブラックメタルバンドの9thアルバム。


キャリアの長い、シーンを代表するベテランながら最初期から思想よりも
音楽性を優先
させてきた感があり古くよりシンセを多用したシンフォサウンド
展開してきたがアルバムを重ねるごとに音楽性も、レコーディングに掛けられる
バジェット
もレベルアップしていき生のオーケストラを大々的に使用するように
なっていったが前作は良くも悪くもバンド主体でシンフォさはかなり減退していた
感があった・・・!だが本作では再び生のオーケストラを導入しシンフォニックメタルとして
かなり本格的なサウンドが展開されており、ブラックメタル出身ではあるが
比較対照としてRHAPSODY OF FIREの名が挙げられそうなフィルムスコアメタル
仕上がっていると言えよう!勿論ブラスト、トレモロ、高音で喚くデスVo
ブラックメタルマナーに則った上でのシンフォニックサウンドである!

低い唸り声から始まり生のオーケストラ、クワイアが映画のサントラのような
大仰な雰囲気を演出する本格的なイントロに続く2曲目はバンドサウンドで始まり
ミドルテンポで禍々しさはあまり無いように思えるがその後オーケストラと共に
ブラストで爆走開始!プロダクション、演奏共に良好の洗練された優れた
シンフォニックブラック
が展開される!途中でお経のような怪しいパート
顔を出し和洋折衷みたいな感じになっておるのう(笑)。3曲目はツーバス連打に
オーケストラ、クワイアが乗り
ミドルテンポでSF映画のような雰囲気を
放っておるのう・・・!
後半ではサントラの空気を保ったまま疾走、
ヴォーカルも呟き、高音ハイトーン、女性Voによるコーラス等デスVoのみならず
様々な声を駆使しシアトリカルな要素も垣間見せているぞ!4曲目はホーンの
音色
も使われ勇壮さSF映画的な雰囲気を両立させたミドル曲。珍しく
ギターソロっぽいハモリのシーケンスフレーズも聴けるぞ。5曲目はクワイアで
幕を開け
ミドル〜アップテンポで展開、ヴァイオリンのメロディー実に
勇壮でドラマティック
じゃのう・・・!後半ではホーン系の音色も登場し
大仰さを演出するぞ!6曲目はアコギ、SEで始まりブラストで爆走しつつも
バックではアコギのアルペジオが流れブラックメタルとしては非常に珍しい
アレンジ
が施されるも全体的に北欧らしい寒々しさが感じられ良いなぁ・・・!
この雰囲気は最近の彼等には希薄だったからのう・・・!中盤で爬虫類系の
シアトリカルなクリーンVo
も登場するぞ。オーケストラもやはり大仰だ!
7曲目はミステリアスな雰囲気も感じさせるリフ、オーケストラが印象的な曲。
スローパートのオーケストラがまた映画的で壮大である!後半出てくるホーンが
またいちいち大仰でたまらんのう(笑)。切れのあるリフも良いな!8曲目はお経的な
東洋の怪しい雰囲気
で幕を開けバンドサウンド、オーケストラが登場しトレモロ、ブラストで久々に
爆走開始!
その後はやはりミドルテンポになりオーケストラ、クワイアもやはり壮大で
ドラマティック
である!9曲目はトレモロに頼らないアグレッシヴで所々メロデス、メタルコア風の
リフ
で爆走しその後いきなり珍しい速弾きギターソロが切り込みそしてヴォーカルが登場!妙に怪しい
ノリ
を見せそして再び爆走、オーケストラを取り入れつつもエクストリームメタル的な雰囲気を放つぞ!
10曲目は怪しいSEが続きそしてバンドサウンド、ストリングスが顔を出し途中でブラストも見せるが
リズムが何気に複雑でテクニカルな印象があるのう・・・!中東的なメロディーラインを歌う
クリーンVoも目立っているな。11曲目は3曲目のオーケストラのみのヴァージョン
アトモスフェリックなクワイアで幕を開けストリングスリフも切り込みこうやって聴くと
本当に本格的な映画のサントラ風なのが凄いな!


どうやら100人編成のオーケストラとコラボしたようで過去最高峰の
オーケストレーション
が堪能できる仕上がりになっているぞ!かつての名曲
“Progenies of the Great Apocalypse”みたいな雰囲気を持った曲が多く
ブラックメタルにヤバイ思想を求めるプリミティヴなファンの意見はともかく、
単純にクオリティーを求めているなら本作で十分に満足できるであろう!
基本的にミドル曲が主体だがミドルテンポである必然性を持ったクオリティーの高い曲揃いで、
普段疾走しないからこそトレモロ、ブラストで爆走する数少ないパートがより引き立つのだ!
剣魔法ドラゴン系ファンタジーRHAPSODY OF FIREとは異なる宇宙系
SF映画
の流れを汲んだフィルムスコアメタルの傑作と呼んで差し支えない!
音楽としてはともかく、映画としては個人的には断然後者のほうが好みだ(笑)。




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満足度 88% お気に入り曲 全部







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