Druggy'Acid Rack
"Psychedelic Sensation"
日本のトランスミュージシャンの4thアルバム。
トランス・・・基本的にはチャラい若造がビッチナンパしながら
踊るためのBGMとされており音楽を聴きたい、曲そのものを
楽しみたいという硬派な趣味(?)を持つ我々には無用の長物と
されてきた・・・だが世の中にはそれとは別に、ちゃんと
聴くためのトランス・・・リスニング向けのスタイルも
確かに存在しており最たる例としてはトランスにゴシック、
シンフォ要素をぶち込みトランスを超越、メタラー、
プログレッシャーの鑑賞に堪えうるスタイルを産み出した
Juno Reactorが挙げられるだろう・・・!そしてここに登場した
Druggy'Acid Rack。オフィシャルが見つからず詳しくはサッパリだが
哀愁系ハードコアなどと帯タタキに記されておりスペイン産
クサクサハードコアトランス、マキナなのかはどうかは判らんが
値段の安さもありそんな期待を込めて手にしてみた1枚である!
音楽的にはウネウネ唸りまくるシンセにいかにもなダンスビートが
全体を支配する、まごう事なきトランスで多少メロウなパートも
あることはあるがやはり基本的には踊るための音楽だろう・・・。
そんな中に登場する冷たさを帯びたピアノはなかなかに良く、
まぁトランスミュージシャンはこういうピアノけっこう多く
使ったりするのだがこの辺はエモや北欧メタルと同質の叙情性を
感じさせるものだろう・・・。3曲目のピアノはSKYLARKばりの
単音メロで非常にチープだがなかなかにクラシカルでクサいぞ!
7曲目はなぜかプログレ的なシンセが聴けるな。9曲目は途中
シンフォニックな雰囲気を放つシンセが登場し壮大になるぞ!
10曲目は中盤ストリングスが登場しなぜかクラシカルなゴシカルさを演出!
こういうパートで喜んでしまう俺はやはりメタラーなのだろうな・・・!
その後のメロもなかなかにクサくもっとこういう曲やって欲しかったのう!
だがやはり全体的にはフロア向け・・・つまり踊るためのトランスで
メタラー(つまり俺)が求める要素はあまり無いのう・・・!
むぅ・・・なかなかJuno Reactorのようなトランスを超越した
トランスは見つからんな・・・!「俺はトランスをやめるぞ
JOJOォーーーーッ!!」みたいな音を期待している
俺が悪いのだろうか!?まぁ本作は部分部分で光るパートが
あったりいい曲もあるのでまだ聴けるのだがな・・・。
満足度 69% お気に入り曲 Lain's Cube、Dawn -混沌たる黎明-、
Alive In The Darkness、RΛIN
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