LOS CANARIOS






"Ciclos"




スペイン出身のプログレッシヴ・ロックバンドが74年に発表したアルバム。


本作は70年代のスペインのロックシーンを代表する1枚で、なんとヴィヴァルディの有名曲
“四季”をアレンジしカヴァーした大作だ!
最近では仙人ウリ・ジョン・ロートが
同様の試みを行っていたがやはりジャンルが違うだけに雰囲気はまったくといっていいほど異なっている。
74年リリースだというのにアルバムトータルで収録時間はなんと73分くらいある!
アナログ時代はおそらく曲ごとに収録された4枚組だったのだろうと思わせる。
四季だけに1曲20分近くあり4曲入りとなっている。

方向性が方向性だけにオーケストラを取り入れたシンフォニックロック作品をイメージしがちだが
実際の楽器陣はあくまでロックのフォーマットを踏襲したもので、時折ヴァイオリンなどが
入るものの基本的にロックサウンドだ。キーボードが多用されたスタイルは
どこかイエスを思わせるな。その分本作では本格的な
混声クワイアを導入しており
その独特の重厚さ、荘厳さは所謂最近の
ラプソ系シンフォメタルとは異なるものでどっちかといったらラッテ・エ・ミエーレの“受難劇”に
近いスタイルだと言えるだろう。
このクワイアのアレンジを施したのはプログレアルバムも
リリースした当時スペイン国立歌劇団の監督を務めていた
アルフレッド・カリオンだ。


部分部分で誰もが知る四季の有名フレーズが出てくるも彼らが独自に付け加えたパートも
多く、それらのパートはまさにプログレッシャーが泣いて喜びそうなアレンジ
なっている。ぶっちゃけメタラーには冗長に感じられる
アルバム以外の何物でもない
のだろうが俺は結構気に入った。欲を言えば例えば
イタリアのプログレみたいにコッテリした濃厚さを出して欲しかったがまぁそれは仕方ない。
四季の中で最も劇的な第四楽章“冬”のあの劇的フレーズは勇壮さの無い
アレンジ
で微妙だったがその分それ以外のパートがかなりドラマティックなので
帳消しだ!こういう“冬”があってもいいだろう。



大作、シンフォ系が好きなプログレッシャーにおすすめする。1枚聴きとおすのは
しんどくても1曲1曲バラバラに聴けばダレることも無いので初心者も恐れずに
手を出してみてもいいかも!?保証はせんが(笑)。



満足度 80% お気に入り曲 Cuarto Acto:El Eslabon Recobrado







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