CARCASS







"Necroticism: Descanting the Insalubrious"




イギリス出身のグラインドコア/デスメタルバンドの3rdアルバム。


今更わざわざ言うまでも無い事だが、元々NAPALM DEATHに参加していた
ビル・スティアーがバンド在籍中に新たに結成したバンドで
初期の頃はドロドログチャグチャのグラインドコアをプレイしていた・・・!
だが3rdとなる本作でのちにARCH ENEMYで大成を収めるマイケル・アモット
加入しそれに伴い方向性も変化、泣きのメロディー複雑で劇的な
曲展開
を導入、後にリリースされる世紀の名盤“HEARTWORK”に通じる
スタイルを構築する事に成功するのだ!そして5作目“SWANSONG”を残し
バンドは解散するも今年(2008年)に再結成ブームの影響かどうかは
知らんがなんとマイケル・アモット在籍時のメンバーで再結成
何とLOUD PARK 08への参戦も決定!実に嬉しいグッドニュースである!

グラインドコア出身とはいえここで聴ける楽曲のテンポは遅く
たまにブラストもするが基本はミドル、スローへヴィかつ
グチャグチャした音作り
となっている。ヴォーカルもこの頃は
ツイン体制となっており高音で絶叫するジェフ・ウォーカーに
グラインドコアらしい低音下水道Voのビル・スティアーと
それぞれ個性が分かれており面白いな。初期の頃は演奏が
下手
だとか言われていたが本作でもドラムが不安定
妙にモタついたりしているのだがそれがかえって邪悪な
ゴアっぽさ
を出しており良いと感じられたのだがどうだろうか?

ゴリゴリしたリフは血の気の多さを感じさせるがそこに絡む
リードギターは実に叙情的でありメロデススタイルの原石
言えそうだな。まぁ勿論グラインドコア譲りのブラスト
いまだ健在なのだが・・・!曲構成は何気に結構複雑
ミドルテンポで進んだと思いきやいきなり疾走したりと
強引な展開も多くそこがB級臭くもまた良い(笑)。
2曲目のイントロのドラムなんか妙にキャッチーだったり
するのだから面白い(爆)。もちろん曲自体は邪悪なゴアサウンド
複雑な展開、泣きのメロディーを伴ったメロデススタイルの
融合と呼べる独特のものなのだが・・・!3曲目はさっそく邪悪な
ブラスト
が登場しミンチにされる感覚を味わえるがどこか
カオティックな印象もあるな。アコギも使われドラマティックさを
追求した4曲目は本作中特にメロデス・・・というか後の
ARCH ENEMYに通じる要素
があるかも知れん。5曲目のギターソロも
実に泣きまくっており良いな!曲調もメロデス色が濃いぞ!
8曲目はイントロからメロデスライクに疾走するもやはりテンポが落ちる
パートもある。ブラストも飛び出すがタイトさは無く実に
強引なアンサンブルだな(爆)。


また本作において特筆されるべきはやはり歌詞・・・の対訳だろう!
おどろおどろしくも茶目っ気のある、面白残虐歌詞は間違いなく
メタルシーン・・・いやロックシーンの中でもインパクトある歌詞として
歴史に名を残すであろう!まさにリリカルマダラー!!(爆)


本作からメロデス要素が開花したと言われてはいるがどちらかといえば
まだグラインドコア色が濃く泣きメロよりも展開に凝ったゴアってな
感じだと思う。泣きの慟哭メロデス要素もあるがグラインドコア要素も
まだ濃いので純粋なメロデスを望むと若干期待はずれかも知れんな。
だが“HEARTWORK”、そして後のARCH ENEMYに通じるマイケル・アモット特有の
泣きのリードギター
はこの時点で既に存在しているので遡って聴く価値は
十分にある
と言えるだろう!



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満足度 85% お気に入り曲 Symposium of Sickness、
Pedigree Butchery、Incarnated Solvent Abuse、
Forensic Clinicism/The Sanguine Article







"HEARTWORK"




イギリス出身のデスメタルバンドの4thアルバム。


リヴァプールの残虐王CARCASSが残したメタル史にその名を刻む
名盤中の名盤HEARTWORKである!元は邪悪なゴアグラインドとして
シーンに頭角を現した彼等だが3rdにおいて名ギタリスト、
マイケル・アモットが加入し一気にメロディー、統合感ある
曲展開
を取り入れそして続く本作で究極のクオリティーを手に入れ
メタルの歴史に名を残す名盤を生み出す事に成功したのだ!

邪悪なデスメタルに泣きの、慟哭叙情メロディーを導入し
メロディック・デスメタルの元祖的な立ち位置に置かれる事に
なったCARCASSだが他のメロデスバンドが北欧特有の透明感、
ほの暗さ
を湛えていたのに対しCARCASSの場合は元々グラインドコア
出身
だからなのか慟哭リフで疾走するパートも独特の焦燥感
あるように感じられるのだがこう思うのは俺だけでは無いと思う!
独特の退廃したフィーリングがそこかしこから漂ってくるのだ!
北欧メロデスど真ん中のARCH ENEMYには無いCARCASS独特の
音世界
がしかと感じられる音作りは非常に面白いのう!


そしてこの後ミニアルバムとかを出した後5thにあたるSWANSONGで
早々に解散してしまうわけだがついに今年(2008年)まさかの
再結成
を果たしそして何とLOUD PARKに参戦!昔から本作は大好きで
ずっとヘビーローテーションしてた時期があったため非常に嬉しい
再結成
である!LOUD PARKで彼らの勇姿を拝めるのを楽しみにしている!



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満足度 94% お気に入り曲 全部







"SWANSONG"




イギリス出身のデスメタルバンドの5thアルバム。


初期の極悪ゴアグラインドから一転、3rd以降はメロディックな
泣きのギター
を大々的に取り入れメロディック・デスの開祖的
バンド
の一つと数えられる存在になったCARCASS。しかしバンドに
メロデススタイルを持ち込んだマイケル・アモットが脱退
バンドは再び方向性の変化を図り、その結果ヴォーカルのみデス声の
ロックンロール系
というスタイルに落ち着いたわけだが
本作リリース時には既に解散が決定しておりファンは複雑な心境
本作に接する事となったのは有名な話である・・・!?

1曲目の頭のリフからたしかにへヴィではあるが楽曲スタイル的には
もはやデスメタルとは呼べずごく普通のHR/HM的なアレンジが
施されているといえるな。ロックンロール的ノリのよさ
感じられる。ヴォーカルがデス声なだけだな。以前のアルバムで
見せてきたツインリードの冴えは残っているぞ!2曲目も
ノリの良いへヴィリフが楽しめるデス&ロールだ。
4曲目のソロは前作を思わせる泣きが感じられるぞ!
7曲目は疾走こそせずミドルテンポのへヴィチューンなれど
前作に通じるドラマティックなリフ、ソロが聴ける曲だ!
9曲目の泣きのソロも前作を思わせる良さがあるぞ!10曲目は
まるでIRON MAIDENみたいなリフが聴けるヴォーカルがデス声の
正統派メタルだ!11曲目はかなりへヴィなリフ
聴けるモダンへヴィネスに通じるグルーヴを感じさせるスローチューン。


極悪ゴアグラインドでもメロディックデスでもない、へヴィな
グルーヴ
に満ちたドゥーミーなデスロックンロールと呼んで
差し支えないスタイルになっておりファストな爆走メロデス
好きな人には受けないだろう!ドゥーム、モダンなへヴィスタイルが
好きな人にこそ喜ばれるスタイルだろうな。まぁ3rdはこれくらいのテンポが主体だったし
これが本来の彼らのテンポなのかもな?いずれにせよアルバム出す度に
方向性が変化
していったバンドだと言えるだろうな・・・!



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満足度 80% お気に入り曲 Polarized、R**k the Vote







"Best of Carcass"




イギリス出身のデスメタルバンドの日本のみリリースのベストアルバム。


日本でのみリリースされ今は既に廃盤となっている彼らの
歴史を纏めた2枚組のベストアルバムである!初期の
ドロドログチャグチャなゴアサウンドからマイケル・アモット
加入以降のメロディック・デススタイル、そしてその後
解散するまでの軌跡が本作で堪能でき既に廃盤ながら
初心者に嬉しい1枚となっている。だが本作の価値は
それだけではなく、何とレアな未発表音源も数多く収録
されておりマニアも楽しめる美味しさがあるといえるだろう!

やはり初期の頃のCARCASSは劣悪な(褒め言葉)ゴアグラインド
いいところで非常に悪い音質不安定極まる演奏、突進と
スローダウンを繰り返し聴き手の嫌悪感を煽りまくる
邪悪なゴアなのだがやはり今聴くとそれほど不快ではなく
普通に音質の悪い、演奏の下手なデスメタルとして
楽しめると言えなくも無いか!?まぁいろいろ意見はあるだろうが
俺はやはりアモット加入時のメロデススタイルの方が好きだな。
そしてまさかの“HEARTWORK”のライヴ音源もあり音質は悪いのだが
臨場感のある演奏が堪能できるぞ!ちなみに未発表曲の方は
SWANSONGの流れを汲むスタイルで悪くも無いがまぁ特に驚くほどの
曲があるわけでもない、
やはり没曲は没曲だろう。だがそれでも
比較的短命(?)だったCARCASSのまだ見ぬ曲を楽しめるのは良いな。


ベスト盤でありながらレアトラックス的な立ち位置とも言える
良質のベストアルバムである!廃盤は勿体無いのう!








満足度 80% お気に入り曲 HEARTWORK







"Surgical Steel"




イギリス出身のデスメタルバンドによる再結成6thアルバム。


長らく解散していたものの2007年にまさかの再結成を果たし、2008年のLOUD PARKにも
出演し日本のデスメタラーを歓喜させた伝説のバンドである!まぁ今は3rd以降の看板ギタリスト、
マイケル・アモットはおらず
本作のレコーディング後にベン・アッシュなるギタリストが加入、
ドラマーもダニエル・アーランドソンに変わりダニエル・ワイルディングが加入しており、
気になる音楽性もマイケル・アモット不在で前作“SWANSONG”っぽいのかと思っていたが、意外にもその音楽性は
“HEARTWORK”の流れをキッチリと踏襲した、疾走感漂う叙情慟哭退廃ギターが全編に渡って
堪能出来るメロディックデス要素の強い仕上がりを見せておる!

1曲目はQUEENを思わせるオーバーダブされたギターが聴けるイントロで、続く2曲目は早速の
疾走を見せCARCASSらしい邪悪な焦燥感を感じさせるリフ、ジェフ・ウォーカーらしさ漂う
しわがれ吐き捨てデスVo
が聴けギターソロも流麗さを見せているな・・・!3曲目はイントロから
テンションの高さを見せつつマイケル・アモット在籍時を思わせる叙情的なツインリードも登場!
ブラストらしきドラムもちょくちょく顔を出すのう・・・!ギターソロもなかなかにメロディアスである!
4曲目は“HEARTWORK”時代を思わせる慟哭叙情ギターで幕を開けミドルテンポで淡々と展開、
後半のギターがまた泣いているがちょいと焼き回し感もあるか!?5曲目はイントロから早速の
暴虐な爆走
を見せオールドスクールなデスメタル風味も漂わせるぞ!中盤はテンポダウン
叙情的な泣きのツインリードも堪能出来るのう・・・!6曲目どことなく中華な印象もある(?)
ギターフレーズ
で幕を開け細かい刻みと共に忙しなく疾走!後半はスローテンポになり
これまたエモーショナルさ漂う泣きのギターが聴けるぞ。7曲目も叙情ギターで幕を開け
軽快なリズムのアップテンポとなり明るさすら感じさせるか!?後半のギターソロパートで一気に疾走だ!
8曲目も軽快なノリの良さを見せるアップテンポチューンだが中盤以降は一気に爆走し
ギターソロになるのう・・・!
9曲目はへヴィながらもどこか正統派メタル的なリフが聴ける
ミドル〜アップテンポチューン
で、この辺は“SWANSONG”の流れを汲んでいるだろうか!?だが途中からやはり疾走し
退廃的な邪悪さ
も見せてくれるぞ!10曲目はストロングな疾走感を放つ硬派なファストチューン
細かい刻み、ブラストビートも顔を出し勢いを放つのう・・・!メロディアスな泣きを見せるギターソロ、
その後のCARCASSらしからぬテクニカルな細かい刻みも印象的だな。11曲目はメロウさを見せる
アコギの叙情的なアルペジオ
ノイジーなギターが乗り淡々としたムードを演出、
その後は正統派然としたリフ、リズムのミドルテンポになるが、中盤でちょいとムードが変わり
リードギター
が目立ち始めノリの良いリズムと共に叙情的なツインリードが顔を出すぞ!
12、13曲目はボーナストラックで、前者は劇的な出だしから淡々としたミドルテンポ
展開しており“SWANSONG”っぽいムードを演出、ギターソロエモーショナルな泣きを見せ
後者は叙情性満点のギターに始まるがその後は淡々とした沈む込むような退廃ムード
演出する倦怠感満点のスローチューンである。後半は急に雰囲気が変わり爆走するぞ!


上記したよう“SWANSONG”の要素は薄く、名盤“HEARTWORK”時代を彷彿とさせる疾走感、
叙情的かつ退廃的な独特の焦燥感漂うギターフレーズ
が堪能出来る仕上がりを見せておる!
とは言え焼き回し感もありメタルコア、デスコア全盛のこの時勢だと音も軽めに感じられるが、
逆に当時っぽさをいい感じに残していると言えなくも無いか!?HEARTWORKの後に来るべきだった
アルバム
と言いたい所だな。やはりCARCASSはこうでなくてはならんのう!




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満足度 87% お気に入り曲 Thrasher's Abattoir  Cadaver Pouch Conveyor System
The Master Butcher's Apron  Noncompliance to ASTM F 899-12 Standard  Unfit For Human Consumption
316 L Grade Surgical Steel  Captive Bolt Pistol







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