ASTOR PIAZZOLLA







"Tango: Zero Hour"




アルゼンチン出身のバンドネオンプレイヤーのアルバム。


アコーディオンに似た蛇腹状の楽器バンドネオンを操る
アルゼンチンの有名ミュージシャンでタンゴをルーツに持ちつつも
タンゴの限界を早くも知りクラシックジャズ、果ては
ロックの要素までも貪欲に取り入れ“モダン・タンゴ”なるスタイルを
生み出したとされる先駆者にして孤高の存在とされているのだ!
ロックギターを取り入れたり本来トランス同様踊るための音楽であった
タンゴにプログレ、ジャズ的なリズムを持ち込み踊れないタンゴ
生み出したりと既存のスタイル、固定概念をブチ壊そうとする
その活動振りはジャンルは違えど紛れも無くロックだと言えよう!
こういう人物はジャンルを超越してリスペクトである!
そして本作はそんなロックなタンゴミュージシャンASTOR PIAZZOLLAの
代表作、最高傑作と言われている一枚だ!

1曲目はいきなりタンゴタンゴ言うめっちゃ怪しいコーラスに始まり
アコーディオン・・・いやバンドネオンがこれまた怪しく登場!
ヴァイオリンと共に3連リズムで淡々と進み同じパターンが
繰り返されるもピアノがだんだんと狂気を孕んでいくアレンジが面白いな!
2曲目はピアノとベースが聴けるどこかジャズっぽさを持った曲。
穏やかながらヴァイオリンとバンドネオンが奏でるメロディーが
ラテンの情熱を感じさせるな。3曲目は跳ねるようなリズム
妙に明るくキャッチーかつ独特の怪しいメロディーが乗る曲だ!
ヴァイオリンやピアノ等音的には大人しい感じだがアレンジはかなり
練られている
印象があるな。ヴァイオリンの優雅なメロディーが良い。
旋律はクラシックの影響を感じさせるがリズム面はジャズの要素があるな。
後半にはギター、ベース、パーカッションが登場しロックではないが
かなりプログレッシヴな雰囲気を醸し出すぞ!ピアノ、ヴァイオリンが
情熱的なプレイを披露し軽い歪みのジャズギター
ネオクラシカルな速弾きを見せたりともうやりたい放題
9分近くある大作だ!(爆)4曲目は短いながらヴァイオリンやピアノ、
バンドネオンが細かく複雑に絡み合うテクニカルな曲。
5曲目はイントロからタンゴとしてはなかなかにアグレッシヴな演奏を聴かせるぞ!
段々と音が弱くなるも再び楽器が溢れるように飛び出すプログレに通じる緊迫感ある
プレイ
だと言えるだろう!KING CRIMSONみたいだ(爆)。6曲目はチェロに始まり
軽めのギターも聴けウッドベースっぽい音も顔を出すぞ。やがてピアノと
バンドネオンがユニゾンで登場しプログレ臭を放つも途中優雅な
メロディー
が聴けるパートになる。インディーズ時代のSound Horizon
こんな音出す曲あったな(笑)。そして急にピアノとストリングス、バンドネオンが
ユニゾンする攻撃的なパートに突入!ピアノがプログレッシヴだ!
そして再び優雅なパートになるぞ。この曲も10分を超す大作だ。
ラストの7曲目も9分超えメランコリックなジャズギターに始まり
叙情的なヴァイオリンが登場、ベースに続いてピアノが顔を出し
ベースと共にようやくバンドネオンが出てくるぞ!各楽器のメロディーが
重視
された穏やかなアレンジだが途中ジャズっぽいアレンジになったりもする。


タンゴと言う事でフレーズや音色にフォークメタル、ヴァイキングメタルとの
共通点を見出す事も出来るだろうが本作はメタラーよりもプログレッシャーに
ウケが良さそう
だな!テクニカルな演奏、複雑に絡み合うアンサンブル、
展開に告ぐ展開、たまに顔を出す泣きのメロディーはプログレに通じるものが
あるだろう!メタルどころかロックですらないのでもちろん激しさは無い
タンゴとしてはアグレッシヴダサさもあまり感じさせないのは良い!
ヴァイオリンの泣きの音色は往年のユーロロックを思わせるぞ!



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満足度 82% お気に入り曲 Concierto Para Quinteto、
Milonga Loca、Michelangelo '70







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