AMORPHIS







"TALES FROM THE THOUSAND LAKES"




フィンランド出身のメロディック・デスメタルバンドの2ndアルバム。


北欧メロデス黎明期に登場し叙情的なメロディーと暴虐なデスサウンドを
融合させるバンドがひしめく中北欧土着の民謡やプログレッシヴロックの
エッセンス
をも取り入れ一際異彩を放っていたバンドである!
ヴォーカルは下水道デスヴォイスで邪悪な事この上無いがそれ以外のパート・・・
ギターリフやシンセサウンドは北欧特有の寒々しさ、メランコリックさ
これでもかというほど滲み出ておりもはやメタルを通り越してデス声さえ
無ければプログレ
とさえ呼べそうな雰囲気があるように感じられるな。
ARCH ENEMYやDARK TRANQUILLITYのような疾走感は無くかといって
IN FLAMESのような分かりやすさも無く上記したようなプログレ的
雰囲気
が感じられるも冗長さは無くただメロディーを追求した感がある。
曲によってはもろプログレなシンセのソロも登場し遠き過去の、
70年代ユーロロックに思いを馳せたくなる(笑)。
しかしこの哀しさ、荘厳さは異様としか言えん!聴いてると眼前に
吹雪吹き荒れる北欧の山々が浮かんでくるかのようだ・・・!


疾走するパートは少なく殆どスロー、ミドルテンポで厳かに展開していく
曲調、メロディーの組み立て方はのちのヴァイキングメタルに通じる
要素さえ醸しだしている。捨て曲は存在せず全ての楽曲が異様なまでの
暗さ、哀しさを湛えており男泣きしたいという欲求に十分以上に応えてくれる
名盤だ!スロー、ミドルテンポのメロデスで本作を超えるものはそうは無いだろうな・・・!
メタラーのみならずプログレッシャーにもオススメである!



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満足度 90% お気に入り曲 全部







"Silent Waters"




フィンランド出身のメロディック・デスメタルバンドの8thアルバム。


元々独特な雰囲気の叙情メロデスとして登場し喝采を浴びた彼等だが
アルバムを重ねるごとに脱デスメタルしていき次第にメタルかどうかも
怪しい
方向性に進んでしまい株を下げた時期もあった・・・!
だが近年は己が真に追及すべき方向性をようやく見つけたようで
初期とは違う方向性ながら人気も戻りそして今年(2007年)
LOUD PARKへの参戦も決まった彼等AMORPHISの8作目のアルバムである!

シンフォさを演出するシンセとメタリックなリフ、デス声とクリーンVoの中間
いえるダミ声、そして女性ヴォーカルによるコーラスが聴けクリーンVoも
使われた1曲目はどこかゴシックメタル的な雰囲気を放っているな。
ハモンドも部分的に使われている。中盤の叙情的なパートも良い!
っていうかこのダミ声コーラス、ジェイムズ・ヘッドフィールド・・・というか
TRIVIUMのマシュー・キイチ・ヒーフィーっぽく感じるのは俺の
思い過ごし
だろうか!?2曲目はアップテンポで北欧的な冷たさのある旋律を奏で
低音デス声が慟哭しサビ(?)はクリーンVoになるが最近のメタルコア勢とは異なる
ヴァイキングメタル的な勇壮さと哀しさを兼ね備えたメロディーを歌うぞ!
その後のワウを効かせたギターソロも面白い。3曲目はピアノが儚い旋律を
奏で
クリーンVoがもの哀しいメロディーを朗々と歌いギターが非常に
クサく泣けるメロディーを響かせる北欧暗黒バラードの極みだ!(爆)
8なんかFALCONERを思わせる漢哀愁メタルってなカンジがするぞ(笑)。
クリーンヴォーカルの声質も近いものがあるな。他にもピアノやシンセ、ギター、クリーンVoが
これでもかというほど哀しく美しいメロディーを奏でまくり捨て曲は無い!
北欧メロデス時代とは違う方向性ながらそのメロディー使い、根底にあるマインドは
変わらぬものがあるといえるだろう・・・!


デス色、アグレッションは薄くどこかゴシックメタルに通じるほの暗さ
ヴァイキングメタルに通じる漢泣き哀愁感に満ちており
ダークさの中に美を求めるリスナーの欲求に十分応えてくれるアルバムだと
言えるだろう!メロディーもクサメロというわけではないが日本人の
琴線に触れる
モノを持っているのでクサメロ好きも聴いて損は無い!



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満足度 87% お気に入り曲 A Servant、Silent Waters、Shaman







"Skyforger"




フィンランド出身のゴシックメタルバンドの9thアルバム。


LOUD PARK07でのパフォーマンスも懐かしい、STRATOVARIUS
共にビクターのMySpaceで全曲視聴という粋な計らいを見せた
フィンランドのベテランゴシックメタルバンドによる
最新アルバムである!俺は事前に視聴したわけだが音楽的には
前作の流れを汲む脱デスメタルした北欧情緒を感じさせる
哀愁の漢泣きメタルで部分的にデスヴォイスも登場するが
基本的にはスロー〜ミドルテンポ主体の叙情北欧スタイルとなっており
この男らしい哀愁はどこかヴァイキングメタルに通じるものが
感じ取れよう・・・!土着の民謡サウンドに根ざしているのが
そう思わせるのだろうか!?部分的にダミ声っぽくなりつつも
パワーメタル的な声のはり上げをせずただ淡々と歌い、
それでいて説得力十分のエモーショナルなヴォーカル、
泣きのギターソロ、北欧ならではの冷たさを感じさせる
繊細なピアノと昨今の豪華なパワーメタルとかと比べると
かなり地味に感じられなくもないのだがこの叙情世界は
派手な音では決して表現できない普遍的な味があるのだ!
基本はミドルテンポなのだが4曲目なんかは珍しく疾走寄りの
アップテンポチューン
でメランコリックなリフは誤解を
恐れずに言えばどこかエモに通じるものがあるな・・・!
5曲目は低音ガテラル系のデスヴォイスが聴け曲調も中東風の
荘厳さ
を感じさせるスローなへヴィチューンとなるぞ!
7曲目は儚い笛の音色が何とも言えぬ美しさを放つもその後はアップテンポ寄りの
メタルとなり吐き捨てるデス声も登場、本作の中では勢いのいい曲と言えるだろう!
タイトル曲の8はアコギとピアノ、笛みたいな音(?)が何とも言えぬ北欧的な
悲しさ
を放ちまくる民謡メランコリックフレーズを聴かせそのまま繋がる
バンドサウンドもパワフルさを出しつつも同じフレージングを持ち
この手の民謡好きの琴線を掻き毟る!ジェイムズ・ヘッドフィールドライクな
ダミ声ヴォーカルもまたカッコいいのう!10曲目は
ガテラルが低く唸るアップテンポに始まるもその後笛とアコギが登場し
これまた民謡色濃い漢泣きの哀愁がこれでもかというほど堪能できる胸を焦がす曲だ!
スローでデスヴォイスが聴けるパートなどはやはりヴァイキングメタル的か!?


疾走しまくるメロパワ、メロスピやブルータリティ爆発させまくりの
エクストリームメタル等が好きな人にはあまりウケないかも
知れんがメロディー重視のリスナー、北欧メタル特有の
冷たい哀愁、泣きのメロディーが好きな人、民謡っぽさが
ツボ
の人なら本作も期待を決して裏切らないぞ!




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満足度 87% お気に入り曲 Sampo、From the Heaven of My Heart、
Sky Is Mine、Highest Star、Skyforger、From Earth I Rose







"Beginning of Time"




フィンランド出身のゴシックメタルバンドの10thアルバム。


最初期のメロディックデスメタルをルーツにしつつも他のバンド以上に北欧情緒溢れる
叙情的な民謡メロディーを取り入れ
その後はさらにメランコリックな要素を増強、
デスメタル要素が減退
ゴシックメタル的なムードを持つようになったが根底にあるのは
自らのルーツを重んじた哀愁だだ濡れまくり冷たいトラディショナルな
北欧民謡
で、ある意味他の北欧出身のどのバンドよりも北欧らしい音を出している
キャリアの長いベテランバンド
による通算10作目のフルアルバムである!
CHILDREN OF BODOMとの対バンで来日も果たした彼ら、音楽的には評価の高いここ数作の
延長線上にあるもの
で派手さは無いが堅実に高い質を誇り北欧情緒に満ち溢れまくった
叙情的極まりない民謡メロディー
を前面に押し出しておりここ最近のアルバムを気に入っている
リスナーなら本作でも満足出来るだろう!

1曲目は早速の冷たさを放つ叙情的極まりないピアノに始まり北欧らしさ満点
どこかトラッド、フォーク的な民謡メロディーが聴けヴォーカルは淡々とした
クリーン
低音デスVo双方を披露、派手ではないがメロディーが良いのう・・・!
2曲目はピアノ、フィメールコーラスがさらなる寒々しさを演出しアップテンポで
軽快に展開、
これまた北欧民謡らしさ満点のメロディーが良く低音で歌うクリーンVoも
エモーショナル
でサビはキャッチーさすら感じさせてくれるわい!シンセソロも登場するぞ。
3曲目も叙情的なメロディーが印象に残る曲でヴォーカルはいきなり低音デスVoで始まり
その後クリーンVoが顔を出す構成になっているな。4曲目はシンセがリードメロを奏で
淡々としたムードで展開する
ミドル曲。中盤のピアノとクリーンギターが絡むパート
また美しくメランコリックでその後のギターソロメロディー重視で良いのう・・・!
ハモンドもバックで微かに聴けるぞ。5曲目は勇壮さすら感じさせるメロで始まり
珍しく疾走するも途中でオルガンやらやらが強烈な民謡っぽさを放つ
トラディショナルなパートが顔を出しそこがまたたまらんわい!シンセソロ後はアコギ、笛
軽快かつ叙情的な民謡ムードを演出しギターソロも顔を出すぞ。6曲目はハモンド
ちょいとへヴィさのあるバンドサウンドが登場、ミドル〜スローテンポで重厚さを演出するも
やはり叙情性が第一でクリーンVoやバックで聴けるギターがエモーショナルだな・・・!
7曲目はピアノに始まり淡々としつつも叙情性溢れるバンドサウンドが披露される
エモーショナルなムード満点のミドル曲となっておりクリーンVoがまた穏やかな歌唱
見せ良いのう・・・!途中でシンセが目立ち寒々しい荘厳な北欧の大自然の情景を
思い描かせる
かのようだ・・・!8曲目はアップテンポ曲でギターが物悲しさに満ち溢れた
叙情的極まりないメロディー
を奏で低音デスVoすらもメランコリックである!
クリーンVoはなぜか中東っぽいメロディーを歌い怪しいエキゾチックなムードを演出、
さらに後半で女性Voもコーラス、バッキングVoで参加メロウさを増強し
泣きのギターもまた聴き所である!9曲目はミドル曲で早速ギターがメランコリックな
泣きメロ
を奏でピアノ、クリーンVoも顔を出しギターソロもまたメロディー重視の
泣きっぷり
を見せており短いのが難点か!?10曲目はどこか重厚で荘厳な雰囲気を持った
ギターで幕を開けピアノも登場、バンドサウンドは例によって淡々としたミドルテンポでコーラスと言うよりはシンガロング
民謡ムード満点のメロディーを歌い上げデスVoも聴けるぞ。11曲目はシンセ、ベースで幕を開け
スローテンポで重々しさを放つ
中シンセが目立ちデスVoと共にどこかつんのめるようなテンポ
エキゾチックかつプログレッシヴなムードを放つ風変わりなアレンジになるもクリーンVoは
マイルドさがあるな。後半付近のコーラスがまた胸を締め付けるかのような
メランコリックさ満点
で聴き所になっているのう・・・!12曲目はクリーンギター泣きの
エモーショナルなリードギター
で幕を開けどこかミステリアスなムード漂う曲調になり
シンセやハモンドが盛り上がりデスVoも登場、メロディー重視のギターソロ
笛が聴ける静けさのある叙情的なパートがまた良いな。その後はシンセソロも登場するぞ。
ボーナストラックの13曲目はハモンドに導かれ淡々としつつも得意の北欧情緒に満ちた
どこか退廃的なメランコリックさも感じさせるミドル、スロー曲。
メロディアスなギターソロ
のバックで聴ける笛の音も印象に残るのう・・・!


とにかく北欧らしさ満点の冷たさ、民謡メロディーの良質さに尽きる1枚である!
曲はミドルテンポがメインで淡々としたムードがあり派手さも複雑さも無い
ただひたすらに北欧情緒の追求に全てを捧げたかのような曲作り、メロディー
美旋律を愛するリスナーの琴線に触れまくるであろう!ちょいとマンネリに
なってきた
感もあるがこのスタイルはベテランの彼らが紆余曲折あって今になり
ようやく見出した方向性
なんで今後もメロディーを、北欧情緒を第一に
素晴らしいアルバムをバンバン出して頂きたい
モンじゃのう・・・!




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満足度 85% お気に入り曲 Battle For Light、Mermaid、Song Of The Sage、Soothsayer







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