APOCALYPTICA







"Plays Metallica by Four Cellos"




フィンランド出身のチェロメタルバンドによるカヴァーアルバム。


LOUD PARK 08への出演も決定した、本格的なクラシック
学んだチェリストがメタルに目覚めお上品さをかなぐり捨て
下品で野蛮な世界(爆)
に飛び込みメタリカのカヴァーアルバム
かなりの注目を集めたバンドである!
この頃はチェロの音も歪ませたりせずベース、ドラム等の
バンドサウンドは一切無くあくまでも生音のチェロ4本
構築されており、バンドサウンドとしてなんら遜色ない
今の彼らと比べるとたしかに笑ってしまうくらいチープな部分もある・・・
もちろんこの頃の彼らがB級などと言うわけではなくチェロ4本で
スラッシュメタルのカヴァー
をやるためどうしても物理的に
無理が生じてしまう
わけだが、知ってのとおりメタリカには
アグレッシヴな要素のみならず叙情的な要素も多分に含まれており
そういったパートではかなりの美しさを誇っているぞ!

Master of Puppetsの間奏部分Unforgivenといったバラードで
その真髄が発揮され凄まじいまでの美を放つがやはりへヴィな
パートでは無理が生じてしまうのもまた事実・・・!もしこれが
メタリカではなく例えばイングヴェイ等といった、元から
クラシック要素の濃い楽曲をカヴァーしたらどうなっていたであろうか・・・!?


まぁこの頃はまだ企画モノの領域から抜け出せてはいないのだが
試み自体は面白いな!オリジナル曲をやりバンドサウンドを取り入れた
今の方が圧倒的に良いが本作があるから今の彼らがあると言っても
いいだろうな。日本で上海アリス幻樂団のカヴァーばっかやってる
アマチュアミュージシャンも彼らのようにそこから脱皮して
オリジナルをやってみてはどうだろうか!?
才能が認められ
思わぬ成功を収められるかもな!?



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満足度 70% お気に入り曲 Master of Puppets、
Unforgiven







"Best of Apocalyptica"




フィンランド出身のチェロメタルバンドによるベストアルバム。


日本でのみリリースされたベスト盤で、Metallicaなどの
カヴァーをチェロでやっていた頃、そしてチェロのみならず
ベースやドラムバンドサウンドを本格的に取り入れ始めた頃の
彼らの姿が改めて確認できる一枚となっているぞ。日本のCMで
使われた曲
も収録されメタラー以外からの知名度も
上がってきている
のかどうかは知らんがかなり速い
タイミングでのベスト盤リリース
だと思うがどうだろうか!?

本作と前後してチェロのみならずバンドサウンドも使われるようになり
リフもきっちりと歪んだ、まるでギターのような音色を持ったリフが
聴けるようになったようだな。それでいてチェロ本来の優雅な弦楽の
音色
もきっちりと存在しておりヴォーカルが無い代わりに格調高い
クラシカルな気品
を放ち独特の個性あるゴシックメタル
仕上がっているといえるだろう!だんだんとリフが歪みメタリックに
なっていく
彼らだが8、10曲目なんか生のチェロながら恐ろしくへヴィである!
チェロとはここまでへヴィになれるものなのであろうか!?


バンドサウンド入りから純粋なチェロ、クラシック楽器オンリー
シンフォニックなものまで取り揃えられているがやはり他人様の
楽曲のカヴァー
よりも彼らのオリジナル曲にこそ俺は
魅力を感じる
のう・・・!誰もが最初は模倣から入るものだ、
最初のうちはそれでいい・・・だがいずれは他人の褌で相撲を取るのをやめ己の実力一つで
勝負せねばならぬ時
が来るものなのだ!カヴァープロジェクトで終わらず
本気でオリジナルをやり己の立ち居地を確保した
彼らAPOCALYPTICAの選択は正しかったと声を大にして言いたいッ!



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満足度 83% お気に入り曲 DRIVEN、PRAY!、
PATH、KAAMOS







"Reflections"




フィンランド出身のチェロメタルバンドによる4thアルバム。


フィンランド産チェロメタラーズの日本限定ベストアルバム後の
4作目のアルバムである!本格的に音楽学校に通いクラシックを
正式に学んだ
だけあって演奏テクニックや作曲、アレンジ能力は
確かなものがあり他のメタルバンドには無い独自の個性
持っているな。チェロ主体ながらメタリックに疾走する曲から
本物のクラシック・・・室内楽を思わせる叙情的な曲まで
とことんチェロの美しさを際立てた1枚である!

初期の頃は生音のチェロのみだったのだが本作の頃になると
もう普通にバンドサウンドが取り入れられリフもギターの如く
歪んだ音になっているな。インストが主体なので主旋律に当たる部分は
生音のチェロによって奏でられており叙情的かつ格調高い、ゴシカルな
雰囲気
も携えたメロディーが堪能できるぞ!1曲目なんか民謡調の
メロディー
で疾走しKORPIKLAANIみたいだ(笑)。2曲目もチェロによる
叙情的なメロディーが実に美しいのう・・・!途中ドラムが暴れまくり
プログレッシヴな変拍子が炸裂する4曲目も面白い。スラッシーでメタリック
10曲目なんかどう聴いてもチェロによるリフには聴こえないのだが
勿論チェロだ。途中から後半はまるでクラシックというか、
映画音楽のような重厚さ、壮大さが演出されるぞ!12曲目も
16分で刻む疾走リフとどこか中東っぽいチェロの調べが良いな!
14曲目はRAMMSTEINのカヴァーでヴォーカル入りとなっており
やはりドイツ語で歌われている。元は低音男Voだがこっちは女性Vo
なっており歌っているのはドイツのパンク系シンガー、ニナ・ハーゲンである。
日本盤ボーナスの16曲目は出だしこそスローで重厚なチェロだが
その後かなり凄まじい刻みを見せスラッシーに疾走するMetallicaの
“Battery”を思わせる曲
だ!


スローで物静かな曲も多く曲の多さ、収録時間の長さでダレを
覚える事もある
が生のチェロによるメロディーの美しさは
目を見張るものがあるだろう。どこかゴシックメタルに通じる
格調高さの中にほの暗さを湛えた音作りは実に個性的である!
ヴォーカル曲はホント少なく殆どインストアルバムだが
メロディー重視でメタルに拘らないリスナーなら聴く価値はあるぞ!



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満足度 82% お気に入り曲 Prologue (Apprehension)、
No Education 、Faraway、Somewhere Around Nothing、Cortege







"Apocalyptica"




フィンランド出身のチェロメタルバンドによる5thアルバム。


クラシックの本格的な訓練を受けたチェリスト達による
チェロメタルバンドの5作目のアルバムはかねてからインストが
苦手な日本の市場
を反映してかついに日本盤がリリース
されなくなってしまった
がそんなマイナス要素どこ吹く風の
高品質チェロメタルアルバムに仕上がっているぞ!
インスト曲多めだがヴォーカル曲もありどの曲もチェロが
フューチャーされた美意識満載格調高きドラマティック
チェロメタル
に仕上がっているぞ!ちなみに本作にはゲストとして
HIMのヴィッレ・ヴァロ、The Rasmusのラウリ・ヨーネン、SLAYERのデイヴ・ロンバードが参加している。

どこからどう聴いてもへヴィなギターリフにしか聴こえないのだが
チェロによるリフなのだろう。かつてマーク・ウッドなる
ヴァイオリンをメタリックに歪ませたプレイをする
メタル・ヴァイオリニストがいたがそれと同様の試みである!
1曲目はアップテンポのノリの良さを魅せるハードロックチューンだ!
ヴォーカルも聴けるぞ!2曲目はメタルリフとタイトなドラムに流麗なチェロが聴ける
美しいインスト曲。3曲目はチェロの調べのバックにどこかインダストリアル調の
疾走メタルサウンド
が聴けるぞ!これもインストだ。4曲目は
弦楽の調べが格調高さを演出ディープなヴォーカルが登場する
ダークでゴシカルなバラード風の曲だ。5曲目もあまりにも美しすぎる
チェロの調べ
が堪能できる耽美チェロゴシックメタルである!
6曲目は切り裂くようなアグレッシヴなリフに始まり疾走し
チェロが登場するダークなファストチューンだ!
そしてラストはブラストに歪みまくったSLAYERばりのギター・・・
ではなくチェロ
が飛び出すかなりクレイジーなパートが聴けるぞ!
7曲目は生音のチェロを純粋に堪能できるチェンバーミュージック風の曲。
8曲目はアグレッシヴに疾走するぞ!だがそこにチェロの美旋律が乗り
やはり他のスラッシュ、デスメタル系とは違う彼らならではの
強烈な個性
があるな!途中のソロもどう聴いてもギターソロにしか
聴こえないがやはりチェロによるソロなのだろう・・・!
9曲目はインダストリアル寄りになりデス声というかつぶやくような
咆哮
が聴こえるがこれもやはりチェロで出している音なのだろう。
この曲もアグレッシヴに疾走しているぞ!だが後半は一転して
美しいチェロの調べが堪能できる!10曲目はリリカルなイントロに始まり
重厚なチェロとピアノが聴けるメランコリックな、映画のサントラ
思わせる荘厳さを湛えた曲だ。11曲目も重厚なスケール感を持った
シンフォニックかつへヴィなチェロが味わえるサントラ風の曲。
そしてシークレットトラックで女性ヴォーカル入りのゴシカルな曲が入っている。


攻撃的なスラッシュメタルから重厚で耽美なゴシック、さらに
美しさを追求したバラードまで実にクオリティーが高く捨て曲の
一切無い力作
である!インストというだけで聴かないのは勿体無いぞ!
チェロの魅力をこれでもかというほど堪能できなおかつメタルとしても
質の高い、
滅多にお目にかかれないあらゆる意味で他の追随を
許さない唯一無二のバンド
である!



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満足度 88% お気に入り曲 全部







"Worlds Collide"




フィンランド出身のチェロメタルバンドによる6thアルバム。


チェロでメタルを違和感無くプレイする唯一無二のチェロメタルバンドによる
6作目のアルバムである!これまでのアルバムにも多くのゲストミュージシャン
参加し花を添えていたわけだが本作にも多くのゲストが顔を揃えている。
彼らはメタルバンドなので勿論その顔ぶれは必然的に
メタルミュージシャン主体となるわけだが本作には以外や以外、
非メタル畑の日本の有名ギタリスト布袋寅泰が参加しているのだ!
洋楽、メタル至上主義者からは否定的な意見も出るだろうな・・・!

方向性は前作と同じチェロを主体としたダークでドラマティックな
メタル
ゴシック的美意識も普遍である。1曲目からメタリックな
リフとチェロ
が聴ける流麗なアップテンポゴシックメタルだ!
2曲目は問題の、布袋が参加した曲でリフはいつもどおりチェロだが
生音のリードチェロとユニゾンするギターが布袋だろう。まぁ正直言って
わざわざ布袋を使う理由が判らんのでおそらく非メタルリスナー向けの
話題づくりのためだろうな(爆)。曲自体は悪くないぞ。3曲目は
あのSlipknotのシンガー、コリィが参加した曲で気だるい雰囲気
どこかオルタナ風と言えそうだな。4曲目は彼ららしいチェロが目立った
アップテンポのゴシカルなメタルチューンだ!6曲目は16分を刻む
細かいリフ
が聴けるもやはりチェロによる旋律が美しい曲。
7曲目は重厚なイントロに始まり疾走するファストチューンである!
ここでドラムを叩いているのはSLAYERのデイヴ・ロンバードでこういう楽曲には
実にマッチした人選だな!チェロによるリフは確かにメタリックだが
やはり本物のスラッシュリフほどのへヴィさは無い。しかしそれが彼らの
個性か!?ワウがかかったようなギターソロにしか聴こえないチェロの
ソロも登場するぞ!そしてその後は生音のチェロによる速弾きソロだ!
9曲目はイントロからタイトで攻撃的な始まり方をするもやはりチェロによる
メロディーが美しくサビ(?)にあたるパートではテンポダウンし壮大さを放つぞ!
これ以降は日本盤ボーナスで12曲目はひたすら暗いイントロに始まり
その後疾走開始!途中テンポが落ちるもドラムは暴れまくっている!


前作もけっこう幅広いスタイルの楽曲が収められていたが本作はさらに
振り幅が広くここまで来るとやや散漫に感じられたのも確かだな・・・!
クオリティーは依然として高いがそれほどでもない曲も混じっており
個人的には前作の方が好みだな・・・!だがチェロでメタルをやり
違和感無く溶け込ませるその手法、LOUD PARKで生で観るのが楽しみである!



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満足度 84% お気に入り曲 Worlds Collide、Ion、
Stroke、Last Hope、Ural







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