ARCH ENEMY
"BLACK EARTH"
スウェーデン出身の叙情派ギタリスト、マイケル・アモット率いるメロデスバンドの1st。
トリビアの泉で紹介された事でお茶の間に知名度が無駄に広がったグラインドコア界の
重鎮ナパームデスから派生した猟奇的かつ茶目っ気のある歌詞で人気のカーカス。
初期2作はナパームデス直系のグログログラインドコアでマニアの間で受ける程度だったが
3作目においてスウェーデンからぶらりとやってきたギタリスト、マイケル・アモットが加入した事により
音楽性は劇的に変化。泣きのギターをフィーチャーしたメロディックデスに
なりその結果多くの新たなファンが増え、そして言わずと知れたメタル史に
その名を刻む神のアルバムである4作目、“HEARTWORK”を生み出すが
マイケルはその後脱退。70年代の音に影響を受けたバンド、
スピリチュアル・ベガーズを組み、そしてその後新たなデスメタルバンドを
結成するのである!それがここに紹介するアークエネミーなのだ!!
音楽性は3rd以降のカーカススタイルを継承するメロデススタイルではあるが
どちらかというとデス、スラッシュ的なブルータルサウンドに激泣きの
ツインギターを導入した彼ら独特のデスメタルサウンドであると言ったほうが
よさそうな音作りをしている。個人的にかなり好みの音だ。
そしてそんなツインリードの片割れはマイケルの実の弟であるクリストファー・アモットが
担当しているのだが彼のレベルも物凄く高く、自己流でギター、音楽を見に付けたマイケルとは
対照的に音楽学校出身で理論にも精通しているらしい・・・!
この2人が奏でる慟哭のギターサウンドはまさに3rd以降のカーカスを愛していた者にとっては
御馳走以外の何物でもなく、全編に渡って聴ける劇的ギターの洪水に身も心も
とろけてしまいそうになるな・・・!(笑)
特に凄まじいのは9曲目“FIELD OF DESOLATION”で、特にラストで延々と聴けるツインギターの
壮絶なプレイはまさに神懸りとしか言いようが無く、デスメタルが苦手だという正統派好きの
メタラーをも黙らせる程のクオリティーを持っているぞ!
3rd以降のカーカスが好きだった人なら気に入るだろう!この慟哭のギターは
まさにメタル界の宝だ!!
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満足度 86% お気に入り曲 FIELD OF DESOLATION
"STIGMATA"
叙情派ギターコンビ、アモット兄弟率いるバンドの2ndアルバム。
1stアルバム“BLACK EARTH”において3rd以降のカーカスの流れを汲む独特の
激泣き慟哭ツインギターをフィーチャーした暴虐デスサウンドで我々を悶えさせた
アークエネミーの2作目だ!
本来彼らはバンドではなくプロジェクトであり、1作で活動を終了する予定だった
はずだがやはりナパームデス派生バンド、カテドラルの前座として来日した際
日本にアークエネミーの熱狂的なファンが多くいることを知りその結果
継続していく事になるという経歴があるのだ!素晴らしい!
日本のファンは誇りに思っていいぞ(笑)。偉そうでスマン・・・。
そんなわけでリリースされた本作だが、音楽的には前作と変わらないもののドラマーが
変わったようでテクニカルなものの前作のようなファストなプレイが少なくなり、
全体的に疾走感が減退したと言えるだろう。しかしその後オリジナルドラマーが復帰し、
新たに疾走チューン2曲が追加され叩いている。
相変わらずアモット兄弟の奏でる慟哭のフレーズはたまらないし、ヴォーカルのヨハン・リーヴァも
感情表現豊かなデスヴォイスを聴かせてくれ、バックのプレイもタイトで素晴らしい。
しかし最後の曲“BRIDGE OF DESTINY”のラストのギターはどう聴いてもサンタナの
超有名曲“哀愁のヨーロッパ”のパクリだよなぁ・・・(笑)。
ロック好きのオッサンに聴かせてみてぇ(笑)。
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満足度 79% お気に入り曲 BEAST OF MAN、DIVA SATANICA、BRIDGE OF DESTINY
"BURNING BRIDGES"
叙情派ギターコンビ、アモット兄弟率いるバンドの3rdアルバム。
前作ドラマーの交代があったものの結局元鞘におさまり激しさ、ブルータリティを
取り戻した彼らの勝負作にあたる3作目はメタル史にその名を刻む神盤となった!
1stのような激しさを取り戻しその上を縦横無尽に駆け巡るアモット兄弟のギタープレイが
泣きを愛するメタラーの琴線を撫で回しまくり、そしてその上曲そのものの出来が半端でなく、
ただでさえ捨て曲皆無のキラー揃いだというのに本作にはさらにその中でも
飛びぬけた神の曲が収められているのだ!それが言わずと知れた彼らを
代表する“SILVERWING”である!本来ダーティであるはずのデスメタルに
何とメジャーキーを大胆に取り入れ、それが暴虐なブルータルパート、
デス声と奇跡的に融合!本来ありえない組み合わせを天才的なセンスで
見事にマッチさせたこの曲はイントロのリフからすでに名曲の予感を感じさせ、Aメロは
ブルータルに爆走するもサビ直前で転調しメジャーキーになりもはやポップとさえ
形容したくなる泣きメロをギターが奏で、ソロではそれに飽き足らずペンタトニック風フレーズまで
導入、そしてメジャーキーでキャッチーに展開し、後半さらに転調し今度は
これ以上無いほどに泣きまくる!曲の締めくくりもスローに泣きまくる!
まさに名曲!これぞ名演!!
さらに日本盤ボーナスに何とヨーロッパのカヴァー“SCREAM OF ANGER”、そして
1stに収められた名曲“FIELD OF DESOLATION”のギターソロが拡張された
新録ヴァージョンが収められている!ボーナスに至るまで本作は
マジで隙無しだなぁ・・・!
彼らを知りたければまず本作を聴くべし!と言い切れる名盤だ!デスメタル初心者にも
おすすめできるといえるな!
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満足度 97% お気に入り曲 全部。特に“SILVERWING”
"WAGES OF SIN"
叙情派ギターコンビ、アモット兄弟率いるバンドの4作目。
前作で究極の完成度を誇る名盤を生み出し多くのメタラーを悶絶させてきた
彼らの新たなアルバムがリリースされるにあたって再びメンバーチェンジがあったのだが
これまで3作で慟哭のヴォーカルを披露してきたヨハン・リーヴァが脱退し、
新たに加わったシンガーはアンジェラ・ゴソウという女性だ!
デスヴォイスを聴かせる女性シンガーというのは確かにかなり珍しいが前例が無かったわけではない。
日本にも同時期にSHADOWという女性シンガー擁するメロデスバンドが
アルバムをリリースしていたしな・・・。しかしこの大胆なメンバーチェンジにより
彼らに対する注目は一気に増し、知名度が飛躍的に上がったといえるだろう。
まぁ俺は繊細な感情を表現する技術に長けた前任者のほうが好みではあるが
アンジェラのヴォーカルは女とは思えない迫力があり、本作を聴いた当時はもし俺に
子供が出来てそれが女だったらアンジェラって命名する!などと
一瞬思わせたほどのインパクトがあった(笑)。
まぁ俺は結婚なんてする気は一切無いがな・・・!セックスよりメタルだ!!(爆)
そんなわけで本作の出来はというと音楽的には変わった部分は特に無いが
音質が向上し、各楽器のパートが鮮明に聴こえるのは良いな!しかし曲の出来は
前作ほどではない・・・。前半の畳み掛けはたまらんが中盤ダレると思う・・・!
とはいえクオリティーは流石に一流バンドだけに高いので初心者に十分オススメできる
アルバムと言えるだろう・・・。しかしやはり俺は前作をすすめるがな!
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満足度 84% お気に入り曲 ENEMY WITHIN、BURNING ANGEL、RAVENOUS
"ANTHEMS OF REBELLION"
スウェーデン出身の超有名メロデスバンドの5作目のアルバム。
彼らの5作目にしてシーンを騒がせた女性デスシンガー、アンジェラ・ゴソウを
加入しての2作目にあたるアルバムだ。
しかしここにきて音楽的な方向性が微妙に変化したようだ。アメリカでこの手の
北欧メロデスが認知され始めた時期で彼らもアメリカツアーを行ったのだがそれが
影響してか以前のような劇的な曲展開や独特の強烈な泣きのギターがかなり減退し、
それに変わってノリのいいリフが前面に渡ってフィーチャーされた、一言で言えば
単純なのが好きなアメリカ人に受けるスタイルになってしまった・・・!
この方向性の変化は由々しき事態だといえる!俺たち日本のファンは彼らに
アメリカナイズドなんかされて欲しくない!叙情的なギターや
ドラマティックなアレンジを彼らに求めているのだ!
まぁそれでも2、4、13曲目はかろうじて従来のギタープレイが聴けるがそれでも
かなり物足りないのもまた事実・・・!まぁ2曲目のサビなんかかなりカッコいいとは思うが・・・。
ただへヴィさを演出する音質は最高級で問答無用で頭を振れるアルバムだとは
言えるのだがな・・・!ライヴ受けすることを狙ってつくられたようだがその目論見は当たってるかもな・・・!
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満足度 76% お気に入り曲 SILENT WARS、DEAD EYES SEE NO FUTURE、SAINTS AND SINNERS
"DOOMSDAY MACHINE"
スウェーデン出身の超有名メロデスバンドの6作目。
前作でアメリカナイズドされてしまい己の本質を見失なってしまったアークエネミー。
そんな彼らが起死回生の新譜をリリースしたが本作でどうやら己の進むべき道を
再び見出したようでかつてのような劇的展開、激泣きエモーショナルギターが
これでもかというほど聴ける会心作に仕上がったぞ!
まさにアークエネミー節、アモット節と呼べる慟哭のギターを
耳にするたび俺は彼らにこういう音を求めているのだァァ!と
思わずガッツポーズしてしまう(笑)。また感情表現が前任者に比べて甘いと言われてきた
アンジェラのヴォーカルが上達しているのも見逃せないポイントだろう。
ガス・Gがゲストで参加した昔のメガデスっぽい2曲目、彼らの十八番である慟哭のギターが
聴ける3曲目、途中ブラストビートが出てくるも正統派の雰囲気が濃い6曲目、
RUSHのライヴを見てインスパイアされたというインストの8などいい曲が揃っている。
ミドル、スローの曲もへヴィさ、グルーヴ感が心地よくリフに身を委ねて
どっぷりと浸ることが出来るのが良いな。
しかし本作を最後にツインリードの片割れだったクリストファーが脱退してしまう・・・。
テク、泣きのセンス共に超一流だっただけにかなり惜しいな・・・!いい後任は果たして
見つかるのだろうか!?ガス・Gくらいのレベルじゃないと務まらんだろうな・・・!
前作が気に入らなかった人におすすめする。やはり彼らの曲はこうでなければな!
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満足度 87% お気に入り曲 TAKING BACK MY SOUL、NEMESIS、
I AM LEGEND/OUT FOR BLOOD
"RISE OF THE TYRANT"
スウェーデン出身の超有名メロデスバンドの7thアルバム。
前作の完成と共にバンドを脱退しメタルシーンからも姿を消す宣言をした
ギターの片割れにして中心人物マイケル・アモットの実弟クリストファー。
バンドはガス・Gを助っ人に据えツアーを凌ぎその後は後任にTALISMAN等で
活動していた凄腕ギタリスト、フレドリック・オーケンソンを加入させるが
結局クリストファーが再びバンド活動に意欲を燃やし元鞘に納まることに。
そして製作されたのが本作である!ちなみに去年LOUD PARKに参戦したのだが
今年も再び参加が決まっている。
アグレッシヴなデスラッシュに叙情的な泣きのツインリードを導入した
デスメタルをプレイし同時期にいた他のどのメロデスバンドよりも
激しさを出していたバンドではあるが5作目がグルーヴ重視のシンプルな、
アメリカナイズドされたスタイルになりいまいち面白みに欠けてしまっていた。
その反省があるのか続く6作目では過去の作風にいくばくか戻り我々を満足させて
くれたのだが本作ではさらに過去の叙情性とアグレッシヴな疾走感を取り戻し
これまでの彼らのアルバムの中でも特に充実した仕上がりとなっている!
リフやリズムがグルーヴィーさを意図的に廃しただただアグレッシヴに、
畳み掛けるかのような暴虐さを追求しているのが功を奏したようだな。
プロダクションも機械的だった前2作とは違い非常に生々しい音作りになっていると
言えるだろう。以前のマシーナリーな音も俺は好きだが本作のプロダクションは
まさにデスメタルってな感じが出ているな!
1曲目はけたたましいサイレンの音から切れのいいリフが切り込みアグレッシヴに
疾走!ブルータリティがさらに増したアンジェラの咆哮が凄まじく、
ギターもリフに若干ワウを咬ましておりアモット兄弟の個性が滲み出ているな。
ソロは強烈な泣きを発散しメタルコアの原点であるスウェディッシュメロデスの
底力を見せ付けるかのようだ・・・!2曲目はアグレッシヴさと大仰さが
同居したかのようなイントロに始まる非常にブルータリティーに満ちた曲だ!
リードギターは当然非常にエモーショナルであるが激しさがさらに増したような
印象があるな!ソロはネオクラシカルだ!ハモリもたまらん!
3曲目はミドル曲でやはりワウを効かせたギターが効果的だな・・・!
泣きのソロはやはり素晴らしい。4曲目は再び噛み付くようなリフ、デス声が
聴ける爆走メロデスだ!メロディアスではあるがメロウになりすぎずアグレッシヴさ、
凶悪さを残した音作りは実にたまらんのう・・・!極悪さと慟哭を同時に
発揮するリフ作りのセンスに驚嘆である!泣きのソロだけがアモット兄弟の
ギタープレイではないのだ!5曲目は叙情性を前面に出した曲で
ミドルテンポのリズムだが激しさの少ないこういう曲でも彼らの
持ち味は存分に発揮されているな。ギターが泣ける!サビも意外なまでに
キャッチーでギターが効果的である!ソロの良さは言うまでもなかろう!
後半のシンガロングも面白い。演説で始まる6曲目はストレートなメロデスで
やはり噛み付くようなヴォーカルとヴォーカルが印象的だ。サビはテンポダウンするが
フォロワー勢のメタルコアがやるビートダウンではなく叙情性を引き出すための
アレンジである。ソロでは爆走を開始し悶絶モノのギターが堪能できるぞ!
ズモモモいうリフから始まる7曲目は特に泣きの印象が強いギターが聴け
シンセも効果的に使われたミドルチューン。8曲目は泣きまくりのギターが聴ける
インスト。どこか和っぽい雰囲気があるように感じられるのはやはり
マイケルがウリ・ジョン・ロートの影響を受けているからだろうか!?
この曲もメロディーが非常に美しいぞ!9曲目はシンプルなリフで始まるミドル曲。
ギターソロはクラシックフレーズが使われ滅茶苦茶クサい!
過去にもSILVERWINGみたいな激クサチューンはあったが改めてこのへヴィさに乗る
クサメロを聴くとちょいと違和感を感じなくも無いがやはり俺はこういうのに弱い(笑)。
10曲目は前にダイアリーで記したヴォーカルシンセによるクワイアがイントロで
使われ直後鋭いリフが切り込む劇的な曲だ!途中にもクワイアが入り
思わずハッとさせられるな。後半急に切り込む速弾きも良いアクセントとなっている。
その後のアレンジも面白い。11曲目はもろネオクラシカルなクサクサイントロに
始まるARCH ENEMYらしくない曲(笑)。だがその後クサくもアグレッシヴに
疾走する!妖しい旋律を紡ぐリードギターにへヴィなリフ!最後にこれまた強烈なキラーが
待っていたってカンジである!ラストに再びネオクラクサクサフレーズが登場し
その後ピアノでメランコリックに締めるのもまたオツではないか・・・!
日本盤ボーナスはKISSのカヴァーなのだが見事にARCH ENEMY色に
染まっているのが面白い(笑)。KISSっぽさが微塵もねぇ!
ちなみに初回盤だとライヴやツアーの映像が観れるDVDがついてくるが
値段は変わらず2500円である!これは良心的だな!シングルにDVDつけて
アルバム並の値段で売りやがるヴィジュアル系連中に
見習ってもらいたいものだ(爆)。アイツらアルバムになると
平気で4000円とか取るからなぁ・・・!(笑)
非常にクオリティーが高く捨て曲は無い!アンジェラ加入後最高傑作だと
個人的には思っているがどうやら世間の評価は意外と渋いようだ・・・!
まぁたしかにアンジェラのデス声は弱い部分もあるが今回いろいろ声色使い分けたとか
インタビューで言っていたしまぁこんなモンだろう。メロディーの充実振りは
流石の一言なのでメロディー重視派のリスナーは世論に惑わされず自分の耳で確認してくれ!
LOUD PARKで再び彼らの勇姿が観れるのを楽しみにしている!
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満足度 95% お気に入り曲 全部
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