VAN CANTO







"Storm to Come"




ドイツ出身のアカペラメロパワバンドの1stアルバム。


ドラム以外全てが人声という非常に風変わりな(狂った?)プロジェクト
1stアルバムで、一発屋に終わらず他にもアルバムをリリース
結構昔から話題になっており俺も(主にカヴァーで)存じていたが
この手の企画ネタメタルとしては珍しくオリジナル曲が主体で、その特異すぎる
スタイル
と異なり至極まっとうな、それも意外なまでにメロディーも悪くない
ヨーロピアンメロパワ、メロスピ
アカペラでやっているのだ!
少ないがギターソロも人間の声を加工しているぞ!こういう事やる
ミュージシャンは他にも日本のDOKAKAが有名だがこっちは本気でメタル、
メロスピ一本に絞ったホンマモンのメタラー
だ!

ウォーウォーいうコーラスがドラマティックながらやはりどこか
奇妙なイントロ
に続く2曲目はとりあえずはドラムがツーバスを踏み
ヴォーカルは勇壮なメロディーを歌いなかなかにクサいメロパワ、
メロスピ系
だがどうにも迫力が無くスカスカな印象があるのう・・・!
3曲目はドラマティックなコーラスで始まりやはりヴォーカルが
キャッチーなアップテンポチューン
だ。4曲目は劇的なメロスピ、
クサメタルライクな雰囲気
をプンプン放つ疾走チューンで女性Voも
アクセントになっておりメロディーも良いな。5曲目はエピック系の
勇壮なコーラス
が印象的なパートから女性Voが欧州シンフォゴシック的な
質感
も感じさせ、ここにきてついにギターソロのパートが登場しワウを効かせた様な
エフェクト
が声に掛けられこのアレンジはかなり面白いのう!6曲目は
女性Voがなかなかにクサくエキゾチックな雰囲気を出しヴォーカルが絡み合い
疾走するスカスカクサメタルと化す!ワウ系のギターパートもバッキングで
一瞬登場しソロも聴けるぞ!7曲目は聖歌のような雰囲気を放つ厳粛な
コーラス
が聴けるスローチューン。8曲目はリフ声(?)が本作中最もアグレッシヴ
印象を受けるアップテンポのパワーメタルだ!ギターソロ声(?)も聴け
その後の女性Voのスキャットはモーツァルトの“魔笛”を思わせるのう・・・!
9曲目はこの手のネタメタルがよくやるMETALLICAカヴァー
代表曲“BATTERY”をチョイス、リフが何ともバカっぽく笑えるのだが
やはり十分頭を振れる仕様になっておりネタとして実に秀逸である!(爆)
リードVoがまたジェイムズ・ヘッドフィールドっぽく歌っており
愛着が持てるのう・・・!ギターソロパートも聴き所だ!


大の大人がンーンーダバダバ延々とスキャットし続けるさまは
非常に滑稽で(爆)、唯一の楽器であるドラムもヴォーカルを埋もれさせない
ためなのかどうかは知らんが非常にスカスカで軽すぎる音
なってしまっておりそれ以前にギターやベースが無いのでどうしても
メタルの迫力ある音が出ず非常にショボイ音作り
仕上がっちまった感があるのう・・・!曲自体は意外と悪くなくイロモノ然としつつも
十分にドラマティックでメロディーもなかなかにクサくキャッチーで
悪くは無い
んだが俺がこういうアカペラが好きじゃないからかどうかは
知らんがどうにも釈然とせず楽器・・・ギターが無いだけにギターソロ的な
パートが無い曲が前半続き
その点ももの足りずどうにもネタでしかない存在
なっちまっているな・・・!曲は悪くないんでちゃんとしたバンドサウンドの
アレンジで聴いてみたい・・・
といったら本末転倒だろうか!?(爆)




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満足度 76% お気に入り曲 Lifetime、Starlight、Battery







"Hero"




ドイツ出身のアカペラメロパワバンドの2ndアルバム。


ドラム以外全てが人間の声と言う何ともクレイジーでネタ臭プンプンの
イロモノメタルバンド(!?)
による2作目のフルアルバムである!
アルバム1枚だけで消える事は無かったようで一発屋で終わってしまう
事態は回避できたのであろうか!?(爆)
気になる中身のほうだが前作と比べて
プロダクションの厚みがかなり増しショボかったドラムも説得力ある音
なっておりスカスカさが消滅、相変わらずリフ等バッキングがアカペラなので
奇妙さは残っているがそれが持ち味になっていると言えるくらいの
クオリティーを保つ事に成功しておる!楽曲のほうも至極まっとうな
良質のメロパワ、メロスピ
で方向性が変わる事は無いが今回はこの手の
ネタバンドらしくカヴァーが半数を占めておりMANOWAR、NIGHTWISH、
BLIND GUARDIAN、DEEP PURPLE、
そしてIRON MAIDEN
実に強烈なメンツの楽曲をプレイしておる!

オリジナル曲こそ前作どおりまっとうなメロパワ系口ギターソロも健在、
実に奇妙な音世界ながら曲はいたってマトモというギャップを放っており
カヴァー曲もドラム以外アカペラだという事以外は原曲に充実にプレイしており
MANOWARの“Kings Of Metal”ではメタリックなハイトーンシャウトをブチかまし
NIGHTWISHの“Wishmaster”はターヤほどの高音ではないが十分に説得力を持った
オペラティックなソプラノ
を披露!BLIND GUARDIANの“The Bard's song”は原曲が
民謡色濃い牧歌的な楽曲だったためかアカペラでも違和感無く実にエモーショナルな
仕上がり
になっておりコーラスも分厚いぞ!DEEP PURPLEの“Stormbringer”はまぁ
どちらかといったら地味なほうの楽曲だが(爆)これまた原曲に忠実で必殺の
口ギターソロもやはりインパクト絶大である!IRON MAIDENの“Fear of the dark”も原曲が持つ
独特の陰りを上手い事再現しており女性Voもいい仕事をしているな。ちなみに再発されたほうには
何とANGRAの超名曲“CARRY ON”がボーナスで収録されており、キーが高いので
女性シンガーがリードヴォーカルを取り原曲のアレンジのせいか
非常にバッキングがやかましいカヴァーに仕上がっているな(笑)。


どうにもカヴァー曲ばかりが印象に残ってしまい肝心のオリジナル曲が
埋もれがちな感はあるもまぁそれはこういった特異なバンドの宿命だろう・・・!
まぁ今回オリジナル曲はメロディーこそ良いものの疾走感が無くミドル曲ばかりなので
そういった所でもインパクトが薄れてしまっているのであろう・・・!
決して悪くは無いのだがなぁ・・・。試みは面白いがまだ音が軽すぎた
前作と比べてプロダクション、洗練度が段違いなので
興味を持ったら本作から手を出すのが吉だと言えよう!




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満足度 80% お気に入り曲 Speed Of Light、Kings Of Metal、Wishmaster、
The Bard's song、Take To The Sky、CARRY ON







"Tribe of Force"




ドイツ出身のアカペラメロパワバンドの3rdアルバム。


ドラム以外が全てアカペラと言う極めて一発屋色濃いイロモノネタバンドだが
その実力はやはり本物と言って差し支えあるものではなく、こうして3枚目の
アルバム
をリリースし日本盤も出せるほどにのし上がってきたわけだが
前作でかなり増した説得力は本作でさらに開花!良くも悪くもカヴァーが
目立っていた前作
と異なり本作はまぁMETALLICAの“Master Of Puppets”
プレイしているもののそれ以外は全てオリジナルである!ちなみにゲストで
SONATA ARCTICAのトニー・カッコ、RAGEのヴィクター・スモールスキ、
GRAVE DIGGERのクリス・ボルテンダール
が参加しており、また一部の曲で
オーケストレーションも取り入れられているようだ。

アカペラのコーラスから幕を開ける1曲目から早速叙情的なメロディーが聴け
サビは疾走する良質のメロディックアカペラメタルでしかも後半ビートダウン(?)みたいな
パートがありソプラノも聴け得意の口ギターソロも登場!2曲目はワイルドさを
増したノリの良い曲で3曲目はドラマティックで大仰な出だしから疾走し女性Voが
リードヴォーカルを取るぞ!ヴィクター・スモールスキがゲスト参加したギターソロは
圧巻でどれが声でどれが本物か判らないほどだ!4曲目はどこか民謡的なメロディーを
持ったミドル曲
で5曲目はアップテンポでノリの良い展開を見せるがサビは
テンポダウンしコーラスの美麗な絡みを見せ中盤は実にエモーショナルな
叙情アカペラ
を披露する!クリス・ボルテンダールが参加した6曲目はコーラスも
気持ちワイルドになっており
特徴的なガラの悪いダミ声ヴォーカルが聴ける
荒々しく男臭いミドル曲に仕上がっているぞ。7曲目は低音Voが実に民謡ライクな
叙情メロディー
を聴かせてくれるバラード系のドラムレスなスロー曲。
8曲目は聖歌ライクなコーラス、力強いドラムが聴けるパワフルなミドル曲で9曲目は
女性Voが前面に押し出されたスロー曲。サビが何ともキャッチーで良いのう・・・!
10曲目は得意のカヴァーMETALLICAの“Master Of Puppets”をアカペラでプレイし
あのアグレッシヴかつドラマティックな名曲を上手い事再現しておる!中盤の叙情パートも
女性Voがスキャットで再現しヴォーカルはやはりジェイムズ・ヘッドフィールドの
声質をよく真似ておる
のう・・・!11曲目は生のオーケストラを起用し
壮麗さ、ドラマティックさを演出しアップテンポになりシンフォニックメタル
質感を放つぞ!12曲目はトニー・カッコがゲスト参加しており大仰なコーラスで幕を開け
ハイトーンも飛び出しリフがデスVoっぽくなっていたりとせわしないアレンジ
仕上がっているな。13曲目はメランコリックなコーラスオーケストレーション
登場し何とも民謡ライクなクサめのメロディーを聴かせてくれる劇的な曲である!


プロダクション、演奏(ヴォーカル)のクオリティーは向上したものの
カヴァー曲だけが印象に残り肝心のオリジナル曲が微妙だった
前作とは異なり大半を占めるオリジナル曲がかなり良くなっておりケルティックとも
言えそうなキャッチーさを持った民謡ライクなメロディーも頻繁に登場し
もしアカペラじゃない普通のメタルバンドだったとしても十分に評判に
なるであろう良質さ
を秘めておる!ゲストもよくある話題づくりのための
どうでもいい参加
ではなくゲストがいるからこそより彼等の特異性が
輝くナイスな使い方
をしているぞ!人声の限界か1曲1曲が短いのが欠点で疾走曲は
やはり少ない
がミドルテンポで勝負できる純粋に良いメロディーを持った楽曲が揃っているのう・・・!




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満足度 84% お気に入り曲 Lost Forever、One To Ten、Master Of Puppets、
Magic Taborea、Hearted、Frodo's Dream







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