THOUSAND LEAVES
"GODS"
日本のメタル、プログレ系上海アリス幻樂団カヴァープロジェクトの1stアルバム。
ABSOLUTE AREAにかつて在籍していたメンバーによる
上海アリス幻樂団カヴァープロジェクトで、2人のミュージシャンが
それぞれアルバム前半、後半・・・レコードで言うところの
A面、B面で分けてメタルサイド、プログレサイドと銘打って
曲を収録したアルバムでLIGHTNING、ABSOLUTE AREA、
IRON ATTACK!でお馴染みの慟哭ギターの名手IRON氏がゲストで
参加した事でも話題のアルバムである!
1曲目はキラキラしたチェンバロ系シンセが舞い疾走する
メロパワ、メロスピ系でギターソロはネオクラシカルだ!
2曲目は軽めだがメタルコア寄りとも取れそうな、
IRON MAIDEN風とも取れそうなリフでやはり疾走し
リードギターもどこかメイデンライクな雰囲気が
感じられるのう・・・!3曲目はこれまた爆走しまくりで
ギターもテクニカルにピロピロと弾きまくりドラマティックな
ツインリードもバンバン炸裂するメロスピチューンだ!
ギターソロはかなりクサいぞ!4曲目も爆走チューンで
ブラックメタルでは無いがドラマティックなトレモロリフが
登場し哀愁漂う聴き覚えありまくりフレーズをギターが奏で
泣きを誘発、ギターソロはネオクラシカルだがフレージングは
どこかVOLCANO的だな。そして5曲目からはうってかわって
プログレサイドと化し軽めのギター、ストリングスシンセが
奇妙な変拍子リズムで怪しく展開していくぞ!6曲目は
穏やかなフュージョン寄りの雰囲気になり優雅なピアノ、
泣きのギターが楽しめソロはバリバリに速弾きしまくるぞ!
7曲目はプログレと言うか、そういった音に影響を受けた
昔のゲームサントラのような雰囲気が漂うシンフォニックな
シンセが聴けたかと思いきやこちらでも疾走!ドラムの音が
かなりスカスカなのが悔やまれるがメタラーに優しいプログレと
言えそうか!?その後はハモンドが登場し深いリヴァーヴがかかった
ギターソロがアトモスフェリックな雰囲気を発散、展開も複雑な
プログレとなるぞ!実に緊迫感のあるへヴィシンフォ系である!
8曲目はリリカルな音色にインダストリアル寄りのダークな
電子音、ギターが聴ける怪奇的なアレンジだな。そして9曲目は
IRON氏が参加したLIGHTNING、ABSOLUTE AREA、IRON ATTACK!直系の
バリバリの正統派メタルでゲストでギターを弾いたというだけではなく
まるまる1曲提供したかのような強烈な存在感を放っているな!
リフはノリの良さ重視でギターソロは速弾きに始まり得意の
慟哭しまくりツインリードが聴ける実にドラマティックな
アレンジだ!さらにラストで疾走するぞ!
宣伝通り前半4曲が様式美的なテクニカルギターが聴ける
爆走メロパワで後半4曲がメロディアスなシンフォ系プログレと
なっておりやはり俺はメタラーなのでメタルチューンに心を
奪われるがプログレもかつてユーロロックを主に愛聴していた
時期があったのでこういうメロディー重視のシンフォニックロックは
これまたグッと来るものがあるのう・・・!まぁ原曲がクサメロ重視
だからなぁ(笑)。メタラー、プログレッシャー双方の興味を
惹き付けるアルバムではあるが前半と後半で思い切り曲調が変わるので
そこで戸惑い評価が分かれるやもしれんな・・・!
メタルサイドはテクニカルなギターソロこそ凄まじいがやはりメロスピの
宿命と言うか、リフがどうも弱くIRON氏が参加した9曲目と比べると
その差がよく判るのう・・・!まぁクオリティーは十分高くいつかは
それぞれのスタイルで独立したアルバムを出してもらいたいと思えるわい!
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満足度 84% お気に入り曲 Crystal Mountain、Twilight Jealousy、
Brief Is The Light、Gods Tongues in Seal Pt.2、
The Faith of Eternity、Power Hope
"Daydream"
日本のメタル、プログレ系上海アリス幻樂団カヴァープロジェクトの2ndアルバム。
テクニカルな速弾きギターを武器とするBach氏とプログレッシヴな
感性を持つ川瀬氏の2名がそれぞれ自身の持ち味を生かした
楽曲を持ち寄り構成されたカヴァーアルバムをリリースする
プロジェクトの2作目のアルバムである!本作も前回同様メタルサイドと
プログレサイドに分かれているが前作のように
前半、後半で分けるのではなく1曲ずつ交互に登場する
スタイルをとりラスト曲は今回もIRON ATTACK!のゲスト参加である!
今回も1曲目から早速シンセがキラキラいいまくりギターが
ピロピロ弾きまくりで疾走するクサクサメロスピである!
様式美系の雰囲気もありANGRA辺りに通じるテクニカルな
スピード感がたまらんのう!2曲目はプログレサイドとなり
どこか不穏さを感じさせるリフワーク、シンセ、ストリングスが
登場する!打ち込みだがドラムソロも聴けこのタイトな
テクニカルさ、それでいて技巧のみに陥らないメロディーの
良さが感じられるシンフォニックなプログレはユーロロックを
愛する者にはたまらんものがあるだろうな!3曲目はメタルサイドに
戻り正統派メタルの流れを汲む勇壮なリフとシンセ、メロディアスな
泣きのギターが聴け疾走に頼らない良質のメタルを聴かせてくれるぞ!
4曲目はハモンドにパーカッシヴなドラムが登場、リードギターは
メタルの泣きを披露するもどこか南国風の雰囲気が感じられる
フュージョン的なプログレである。5曲目は聴きなじみのある
お馴染みのメロディーが聴ける疾走メロスピでギターが終始
弾きまくっておりギター好きにはたまらん曲だろうな!ソロは
ネオクラシカル系でそこで聴けるリフはそこはかとなく
IRON ATTACK!っぽさがあるのう・・・!6曲目はこれまた
ダークさを感じさせる雰囲気が放たれており淡々としつつも
ギターが泣き、弾きまくりでギターキッズに嬉しいアレンジだな。
-Live ver-と表記されているがこれはスタジオ一発録りという
事なのだろうか!?7曲目はメタルアレンジでこれまたやはり
ギターが主役となっており終始弾きまくりでサビ(?)にあたる
リードギターの主旋律よりもスウィープのほうが前に出てきており
ある意味本末転倒だが(爆)、この壮絶なテクはやはり熱いのう!
8曲目は何とジャジーさ全開のアレンジが施されており本作の
中でもかなり浮いているがリードフレーズがヴァイオリンと笛の
対位法的な絡みとなっておりアレンジ能力の高さが感じられるな。
9曲目はIRON ATTACK!の提供した曲で今回はシンセもキラキラ
舞いまくる爆走メロスピでしかも何とヴォーカル入りである!
The Stahl名義でIRON氏が日本語で歌っておられる!前のIRON ATTACK!の
アルバム“SPARKING”でもラストで歌っていたがそれでヴォーカル熱が
湧いたのであろうか!?今回のテイクはちょいと加工が強い感じだな。
ボーカロイド風になっているがラストは高音もよく出ており
低音よりも声を張る高音域のほうが上手そうだ。楽曲面は様式美ライクな
雰囲気も濃い壮絶なメロパワ、メロスピでやはり最高である!
前作同様メタルサイド、プログレサイドが明確に分かれては
いるのだが今回はとにかくギターアルバムと言っても差し支え
ないくらいギターが弾きまくりでえらい事になっとるわい!
プログレチューンも前作よりギターが中心となりプログレハードの
様相を醸し出すようになってきたのはメタラーにはありがたいな。
前作のようにメタルサイド、プログレサイドを前半、後半で
分けるのではなく交互に配したのも聴き手の
集中力を削がない良きやり方である!
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満足度 86% お気に入り曲 I Speed At Night Story、
White Heavy Rock、Tears Of Grace、Necromancy、
Scar Of The Dark
"LED"
日本の上海アリス幻樂団カヴァープロジェクトのプログレサイドのアルバム。
異なる素養を持つ2人のコンポーザーがスプリット的に
コラボしてこれまで2枚のアルバムをリリースしてきたが
今回はついにそれぞれが独立し2枚同時リリース!本作は
プログレサイドを担う川瀬氏の楽曲で占められたアルバムで
演奏する人脈こそメタルなれどここで聴ける音は時に
シンフォニック、時にテクニカル、時に叙情的になり
アレンジもただプログレをやるだけではない様々なスタイルを
取り入れており幅広い素養を感じさせてくれるのう・・・!
1曲目はストリングスやホーン等打ち込みのオーケストレーションで
幕を開けシンフォニックなサントラの風情を醸し出し続く2曲目は
どこかブルージーさを感じさせるも曲名通り(?)クリムゾンのあの曲を
髣髴とさせる雰囲気プンプンだ!気だるく退廃的なギター、ベースに
ストリングス、リリカルなオルゴール風シンセも聴けミニマル的な
反復で展開していくぞ。3曲目はうってかわってSLIPKNOTみたいな
リフで始まるがへヴィさは無くやはりプログレだけにハモンドが
主体でギターも泣きのフレーズを奏でソロは実に流麗な速弾きである!
その後のピアノとストリングスの叙情的なパートも美しくハモンドも
プログレ的なクサさを放つ!4曲目はどこか和風の琴みたいな音色が
聴け気だるい歌い方をする女性ヴォーカルも登場、穏やかなバラード風
アレンジだがリズムの奇妙さはやはり怪奇系プログレの流れを汲んでおり
いい意味で気味が悪いのう!(爆)そして5曲目はさらに雰囲気が変わり
ラウンジというかボサノヴァというか、そんな感じの穏やかな
アレンジになりサックス風の音色に軽いカッティングも聴ける。
6曲目はピコピコした電子音が聴けジャーマンプログレの方向に
進み始めたかのような曲調になるもまた女性Voが登場したり
原曲が原曲だけにそこまで無機質になるという訳ではない。
7曲目はハモンド、ギター、ベースが唸る待ってましたの
ハードな曲調となるが80年代以降のマグナ・カルタタイプの
プログレハードではなくへヴィ・シンフォ系の凶悪に唸る
ハモンドが主体である!だがギターも負けず暴れまくり
ユニゾンし実にテクニカルなプレイが楽しめるぞ!8曲目は
アトモスフェリックな電子音シンセがスペイシーさを出し
実に美しいフィメールコーラスも登場、途中不安定さを
醸し出すピアノも聴けるアンビエント的雰囲気に満ちているのう・・・!
70年代のプログレ、ユーロロックかと思えば
オーケストレーションが聴けるシンフォニックな曲が
ド頭だったりいきなりラウンジミュージックになったり
電子音入りジャーマンプログレ、クラウトロック化したりと
何気にアレンジの幅が広くそこが散漫に感じられるやも
知れんのう・・・!女性Voがあまり上手くなく
プロダクションの悪さも気になるも逆にそれが70年代風の
雰囲気を出していると言えなくもなくリスナーによっては
懐かしい気分になることじゃろうて・・・(笑)。
プログレアレンジながら1曲1曲が短くこういうスタイルで
やるなら1曲50分とか、組曲形式の大作が聴きたかったのう!
メドレーみたいな形でいいので次はそういうマジプログレの方向で!(笑)
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満足度 74% お気に入り曲 LED、SPARK COURIER SERVICE、
花鳥風月ノクターン (Studio Mix.)
"Blind Night Sorrow"
日本の上海アリス幻樂団カヴァープロジェクトのメタルサイドのアルバム。
プログレ畑の川瀬氏と共にスプリット形式でアルバムを
リリースしてきたテクニカルギタリストBach氏が一人で
手掛けたアルバムで本作は何とデスラッシュバンドBlack Pearlでフロントマンを務める
本職のデスメタルシンガーAvecky氏が数曲でヴォーカルをとった
メロディック・デスラッシュである!メタルコアではなく
メロデス寄りのデスラッシュが売り文句で
その宣伝に偽り無しのクオリティーを誇っているがそれだけではなく
IRON MAIDENライクな正統派のリフ、ギタープレイが聴ける曲に
イングヴェイがギターを泣かせた時のプレイを見事に
再現するかのような泣きまくり叙情慟哭インストもあり
メタラーが理想とするギタープレイ全てが詰まっているかの
ような超絶ギターアルバムに仕上がっているぞ!
メタラーにとって本命はこっちである!
1曲目からさっそくメロデス、メタルコア系リフ、デスヴォイスで
疾走開始!上海アリス幻樂団の楽曲っぽさが無いが俺みたいな
飽きを覚えたリスナーにはこれくらいが有難い!(笑)
サビは高音絶叫でデスヴォイスの表現力の豊かさを
感じさせてくれるのう・・・!ギターソロはスウィープで
始まりテクより泣きのメロディーを重視したプレイを
見せている!2曲目はクラシカルなギターフレーズで
幕を開けリリカルなシンセがメロディーを奏でる
アップテンポ曲。1stギターソロは泣きのメロディーで
2ndソロがテクニカルプレイとなっており実に聴き応えあるのう!
DEEP PURPLEの“HIGHWAY STAR”を思わせる駆け上がっていくような
シーケンスフレーズが熱い!3曲目はデスラッシュ系の
ゴリゴリしたカミソリのようなリフで始まりチルボド風の
シンセも登場しデスヴォイスも聴け疾走、これまた
上海アリス幻樂団らしさが無くそこが良い(笑)。
ツインリードや速弾きでドラマティックに構成された
ソロ、ガテラル風に咆哮したり高音絶叫を披露したりと
この曲もまた聴き所の多い仕上がりになっているな。
4曲目はどこかIRON MAIDENを思わせるリフが聴け
いきなりギターソロも登場、ワウをかましたワイルドな
プレイで中盤からドラマティックなフレーズに突入し
かなりギターオリエンテッドなアレンジに仕上がっているのう・・・!
5曲目は80年代の名メタルギタリスト達に通じる
泣きまくりのエモーショナルなプレイが聴ける情感タップリの
インストとなっておりエコーがまたイングヴェイライクで
あの名インスト“BROTHERS”を思わせるアレンジが
実に泣かせるのう・・・!テクニックだけのギタリストではない!
6曲目は再びデスラッシュに返り咲きブルータルに疾走、この曲は
原曲のメロディーが目立っており数少ない上海アリス幻樂団らしさが
感じられる仕上がりになっているな。ヴォーカルもしわがれた
吐き捨てデスVoでサビはブラックメタル風の高音喚き声で
叫び倒しギターソロもやはりドラマティックだ!7曲目は
タイトに刻まれるリフが慟哭メロデス風ながらメカニカルな
雰囲気がMEGADETHを思わせる、リズムが強力な曲になっているな。
インテレクチュアル・デスラッシュだ!8曲目は再び爆走する
アグレッシヴなデスラッシュで吐き捨てデスVoも熱く
問答無用で聴き手の首を降らせ左回りさせる実に高い
破壊力を持ったエクストリームメタルである!そしてサビは
テンポダウンし壮大さを演出、クリーンVoは無くメタルコアでは
無いがSOILWORKを思わせる雰囲気もありギターはタメの効いた
泣きのフレーズを披露、ソロは実に流麗なシュレッドプレイだ!
中盤でアコギが聴けるメロウなアレンジに突入するのもフックに
なっており聴き手を惹き付ける効果があるな。その後のソロは
ARCH ENEMYっぽいフレージング、展開である!
流石に演奏、ヴォーカル共にホンマモンのメタルミュージシャンが
やっているだけあって実にタイトでメロディック・デスラッシュの
シリアスな空気がプンプンである!だがデスヴォイスが聴ける曲は
8曲中半分の4曲のみであとはインストとなっており出来れば
全曲デスVo入りで聴きたかったとか思っちまったが5曲目を
聴けばそんな意見は消し飛ぶであろう!前のアルバムでは
かなりシュレッドプレイ寄りだったBach氏だが今回はメロディアスな
泣きのソロも多くギタリストとしてさらに一皮剥けたかのような
印象があるのう・・・!あまりシンセに頼っていないのも
ギター主体の本作においては正解と言える選択だろう!
ドラムがいかにも打ち込みな音でプロダクションが軽めなのが
勿体無いがそのクオリティーは非常に高くメタラーならば
満足できるであろう充実の出来栄えである!
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満足度 88% お気に入り曲 全部
"GENESIS"
日本の上海アリス幻樂団カヴァープロジェクトの最新アルバム。
元々は違う素養を持った2人のミュージシャンによるスプリット的な
試みをしていたプロジェクトだが前回ついにそれぞれが自身の
スタイル、楽曲で固めたアルバムを同時にリリース、メタラー達の間では
ホンマモンのデスメタルシンガーによるデスVo入りの超高品質メロデス、
デスラッシュを披露したBach氏のアルバムに注目が集まり絶賛されたわけだが
今回は再びプログレサイドの川瀬氏と手を組みまったく異なる互いの楽曲が
交互に顔を出し聴き手を蹂躙する!ちなみに1曲目のみヴォーカル入りだ。
1曲目はいきなりテクノ系のピコピコした電子音で始まり従来と
まったく異なるアプローチに面食らうがテクノ、トランスの元は
ジャーマンプログレなんで驚くほどの事ではないか!?加工された
女性Voも登場し全体的に低血圧ながらもダンサブルな仕上がりである。
2曲目は待ってましたのメロディック・デスラッシュでザクザクと
タイトに刻まれる血の気の多いリフに高速シュレッドソロが鋭く
切り込む非常にカッコいい疾走チューンとなっているぞ!3曲目は
ピアノ、ベースが印象的な都会的ジャズ要素が感じられるマイルドな
味わいの曲。フルート風というかメロトロンのか細い音色がプログレの
雰囲気を演出し良いな。4曲目はキャッチーでノリの良いリフが聴け
ミドル〜アップテンポで展開、リードギターがいかにも上海アリス幻樂団な
フレーズを奏でシンセやピアノっぽい音もバックで微かにメロディーと
ユニゾンしており、途中でアコギ、ベースのパートになりそしてネオクラシカルな
ソロに突入しその後は疾走!ラストは再びアコギで締めだ。5曲目は
ピアノ、ヴァイオリンのシンセが聴けマンドリンも登場!オシャレながら
どこか初期のSound Horizonに通じる雰囲気があり懐かしい気分に
させてくれるのう・・・!6曲目はこれまた明るくノリの良いギターで
始まりその後へヴィリフ、ワウを効かせた速弾きソロ、シンセが
交互に顔を出すモダンさを持ったミドル曲になるぞ。中盤から後半にかけて
テンポが上がり速くタイトでテクニカル極まりないソロを披露する!
7曲目はハモンドが唸りバッキングのギターはいかにも打ち込みっぽい音で
フレーズも味気ないが70年代ハードロックの流れにあるオルガンロックを
披露しており途中の変拍子リズム、タイトなドラミングは待ってましたの
テクニカルプログレである!ヴァイオリンフレーズも聴けるがオルガン、
ストリングス共にメロトロン風のか細い震えるような音色がまたタマランわい!(笑)
そして8曲目は恒例の(?)IRON氏が提供した曲で、早速モダンでパワフルな
へヴィリフが聴けアグレッシヴに疾走、泣きのリードギターとシンセが
盛り上げサビにあたるパートがまた熱い!ギターソロはあまり目立っていないが
それでも主役はやはりギターである!ちなみに今回ヴォーカルは披露していない。
交互に異なるタイプの楽曲が登場しプログレに興味ないメタラー、
メタルに興味ないプログレッシャーはどちらか片方しか楽しめないだろうが(爆)、
川瀬氏の曲はプログレという括りになってはいるがその実ジャジーだったり
タンゴ風だったりと何気にかなり幅広い素養を持っており実に
懐の広いコンポーザー振りを発揮、そしてメタルサイドのBach氏の曲は前作のような
爆走デスラッシュは少なくモダンなメタルの中でノリの良さ、
キャッチーさを出しており、さらにギターのタイトさ、テクニカルさが増した印象があるのう・・・!
ただでさえ上手いギタリストがさらに進化しておる!1枚で様々な曲が楽しめる
お得盤と言えなくも無いが俺みたいなメタラーはやっぱアルバムには統一性が
欲しいと思ってしまうので次はまた前回のようなそれぞれで固めたアルバムを
別々にリリースしてもらいたいかのう・・・!?
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満足度 80% お気に入り曲 Gates of Hell、自由を纏えアリス、
プレスト天球儀、DEVIL'S MOTHER
"DEAD NIGHT BLIND"
日本の上海アリス幻樂団カヴァープロジェクトの最新アルバム。
LIGHTNING、ABSOLUTE AREA関係のメンバーが手がけている実力派プロジェクトで
今回は再びデスラッシュサウンドを聴かせるBach氏によるソロアルバムで
単独としてはこれが2作目という事になる。今回もバリバリのデスラッシュ系
メロデスで5曲がデスVo入りでシンガーは以前同様Black PearlのAvecky氏だが
今回何とKissing The MirrorのWooming氏も2、7曲目でデスVoを披露している!
自身のアルバムでデスVoを披露し毒舌家の勇者アーサー氏はボロクソにディスっていたが
実際はなかなかに歌えて(吼えて)おり評判も良かったのだろうか!?
1曲目はいきなりSLAYERみたいなリフで始まり叙情的なギターが登場、
ギャウギャウした高音絶叫系のデスVoも聴けリフはメロデス系の
慟哭フレーズとなり判りやすくドラマティックな曲展開となっているな。
ギターソロは泣きのメロディー重視のエモーショナルなプレイで
速弾きスタイルのみならず確実に感情表現スキルを身に付けてきており
頼もしいわい!2曲目はアグレッシヴな爆走デスラッシュでキラキラした
シンセとギターのユニゾンも披露、デスVoは低く吼えるタイプになるが
高音絶叫も披露するぞ!Wooming氏もなかなかにやるのう・・・!(爆)
ラスト間際でようやく聴き覚えのあるフレーズが聴けるぞ(笑)。3曲目は
ネオクラシカルなシュレッドプレイに始まりこれまた聴きすぎてとうの昔に
飽きを覚えた泣きのクサメロ和風ギターが登場するインストだ。飽き云々は
ともかくこのギタープレイのエモさは流石だな・・・!中盤でネオクラシカルな
シンセとギターのユニゾンを見せ待ってましたの展開となるぞ!4曲目は
泣きのギターで始まり近年のIN FLAMESっぽい雰囲気を出しその後アグレッシヴに
疾走開始!リフはワイルドでデスVoも登場、泣きのギタープレイは確かに
上海アリス幻樂団である事を伺わせるがその後のソロはテクニカルかつ
エモーショナルで速弾きにおいても感情が伝わってくる気合いのプレイを
見せているぞ!5曲目は珍しくクリーンなギターが叙情的で穏やかな
雰囲気を放ちデスVoというよりは呟きVoが聴こえる今時らしいデスバラード。
途中からテンポが上がりデスVoも高音で絶叫するが全体的にメロディー重視の
曲に仕上がっているな。6曲目は正統派メタルに近いリフで始まり早速の
ギターソロが炸裂しテンポアップ、叙情的なハモリギターも顔を出す
ギターが主役のインストである!途中でアコギも顔を出しエモさを演出、
全体的に泣きの印象が強いのう・・・!後半でアグレッシヴに疾走だ!
7曲目はこれまた今時っぽい退廃的デスラッシュリフで始まり疾走、デスVoに
叙情的なリードギターも聴けヴォーカルのバックのギターがまた細かく
印象的なプレイを聴かせておる!ドラマティックなトレモロも聴け僅かながら
ブラストも登場しメロディックブラックの様相も醸し出すぞ!
ギターソロは高速シュレッドで切り込み絶叫デスVoはまだ弱さを感じさせるが後半で
急に雰囲気が変わりさらに劇的さを増し爆走!ソロはARCH ENEMY的な
慟哭ギターバトルの体を成し実にドラマティックである!ツインリードも強烈じゃのう!
8曲目はスローで退廃的な叙情性を感じさせるダークな曲。シンセリフも登場し
どこかブラックメタル的な印象があるのう・・・!ピアノ、アコギも後半で登場し
この辺は和の印象があり確かに上海アリス幻樂団だな(笑)。
Bach氏のソロという事で今回もバリバリの慟哭メロディックデスラッシュだが
過去作と比べてさらにギターの泣きっぷり、慟哭フレーズに磨きがかかってきており
元々速弾きはかなりのものだったが今はそれに加えてメロディアスなセンスも
身に付けてきておりギタリストとして進化しておる!やはり身近にIRON氏みたいな
慟哭プレイの手本と言うべき存在がいると違うのだろうか・・・!?音楽的には
シンセが出てきたものの以前のソロアルバムと大差無く安定のクオリティーと
言った所だろうか・・・!また上海アリス幻樂団っぽさがあまり感じられず
まぁ曲によっては飽きたフレーズも出てくるが全体的にオリジナルみたいに
聴こえるのもまた好印象である!ドラム等プロダクションはまだ軽いが曲の良さで
個人的には気にならず最後まで聴き通せる力作だ!
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満足度 88% お気に入り曲 全部
"LIQUIDARIZATION"
日本の上海アリス幻樂団カヴァープロジェクトのプログレサイドによる最新アルバム。
ゴリゴリのメロディックデスラッシュとオーガニックなプログレという、まったく
タイプの異なる音楽性を持った2人のミュージシャンが鎬を削る独自の立ち位置を確立した
東方アレンジプロジェクトの最新アルバムである!前作はテクニカルギタリストBach氏による
アグレッシヴなデスラッシュスタイルで統一されエクストリームメタラーを歓喜させたが
本作はプログレサイドの実力者川瀬氏の楽曲のみで固めたアルバムとなっており音楽的には
ニューエイジ・フュージョンと称し、プログレと言うよりは様々なシンセやパーカッションを
駆使しデジタルサウンドとアナログの音使いを融合させた風変わりな非ロックサウンドを
展開しておりデスラッシュで喜ぶメタラーの趣味とは遠いだろうがこれはこれで
非凡なセンスを見せ付けるかのようだ・・・!
1曲目はあまりにも有名なクサフレーズを早速ピアノが奏でメロウなムードを演出、
続く2曲目はパーカッションにリードフレーズを奏でるシンセが妙に民謡というか
民族的なフィーリングを放ちアコギや笛っぽい音色も登場、3曲目はパーカッシヴな
ドラム、ベースにピアノが穏やかかつオシャレに響くジャズっぽい雰囲気を感じさせる
ムーディーな楽曲だ。4曲目はアコーディオンが異国情緒を醸し出しつつハモンド系の音色が
プログレ然としたフレーズを奏でベースラインも自己主張するゲームサントラ系プログレに
接近した曲だ!5曲目はハモンド、ベースにドラムが妙に機械的なムードを放ちトランペットの
音色がリードフレーズを奏でる前衛的(?)なジャズの要素が入ったテクニカルな曲。
6曲目は一昔前のゲームのような機械的なデジタル音が聴けつつもフレーズ、リズム等
曲調はジャズに近いな・・・!7曲目はピアノ、シンセが都会的かつゲームサントラ風の
雰囲気を放つアップテンポ寄りのプログレフュージョンでハモンド、ストリングスもバックで目立っているぞ!
8曲目はパッヘルベルのカノンのコード進行でストリングス、リリカルなシンセが聴けデジタル風の
音色も顔を出すが全体的にファンタジックなムードが強い曲になっているな・・・!9、10曲目は
ボーナス扱いでそれぞれ4曲目と6曲目のヴァージョン違いである。
ピアノ曲だったり民族的なムードがあったりオシャレジャズ風だったり
ゲームサントラっぽい要素が強くなったりとニューエイジ・フュージョンの一言で
言い表すには難しい、様々に表情を変える楽曲で構成されており掴み所の無いアルバムに
仕上がった感があるも1つの楽曲の中で様々な展開を見せドラマティックさを出すプログレとは異なり
構成自体はシンプルなのがフュージョン的だろうか!?まぁメタラーとしてはデスラッシュサウンドの
Bach氏の楽曲と比べて好みの方向性から外れてしまうんだがクオリティー的には何ら問題無く
こういった音作りを好むリスナーにとっては我々がデスラッシュで喜ぶように楽しめるだろう!
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満足度 76% お気に入り曲 冷たい指、世界 塵と閃光 ロンド・イン・ザ・ループ・ラダー
"END OF ENDLESS NIGHT"
日本の上海アリス幻樂団カヴァープロジェクトのメロデス/デスラッシュサイドによる最新アルバム。
メロディックデスラッシュと独特のプログレスタイルに分かれてアレンジを行う特異な(?)
上海アリス幻樂団カヴァー/東方アレンジプロジェクトによる最新作で、本作はメタラー垂涎の
Bach氏サイドによるメロデス/デスラッシュオンリーのアレンジとなっているぞ!今回も基本は
インストだが2曲でAvecky氏がデスVoを披露し、スタイル的には過去作を踏襲しているが
ちょいとばかしネオクラ様式美に接近した曲やパートがあり、勿論初期CHILDREN OF BODOMや
Kissing The Mirrorのように極端にシンセがキラキラしユニゾンしまくる訳ではないが
そういうパートもしかと顔を出して来ており、同時リリースのIRON ATTACK!の新譜のような
イングヴェイ拝借フレーズは無いが期せずして同じような方向性を向いた1枚だと言えよう!
1曲目は早速のドラマティックなハモリギターが大仰かつ叙情的なムードを放ちつつ
淡々と聴かせるイントロで続く2曲目は早速のデスVoと共に慟哭しつつもアグレッシヴなリフが
聴ける疾走チューンでAvecky氏のデスVoもしわがれ系高音シャウトで力強い咆哮タイプの
メタルコア勢とは異なる、よりデスメタル寄りのスタイルで説得力を感じさせるのう・・・!
中盤はどこかスクリーモに通じるギターが聴けそしてメロディアスなギターソロに突入、
タッピングも交えつつメロディー重視の泣きのプレイになっているな。ソロ後はウィスパー系
ダミ声、デジタル系のアトモスフェリック要素を醸し出すパートが顔を出しその後ちょいとばかし
ブラスト風になるのも面白いな・・・!3曲目はこれまたアグレッシヴなデスラッシュ風の出だしに
期待させるもその後は東方メロが登場しそして疾走!バックでシンセも顔を出しワウを効かせた
ギタープレイがエモーショナルだな。ギターソロパートはテンポダウンしつつ速弾きを披露し
へヴィさとスピーディーさが入り混じった展開になっており面白くソロ後半はちょいとネオクラ的な
ムードも感じられるか!?4曲目はキラキラシンセとギターがネオクラシカルにユニゾンする
様式美的要素を持った曲でその後はワウ交じりの泣きのギター、叙情的なハモリリフで疾走、
リードメロをワウギターが奏でどこかノリの良い部分も感じさせこれまたシンセも顔を出すぞ。
ギターソロはそのままワウを効かせた速弾きで後半は泣きを見せそしてシンセとネオクラシカルに
ユニゾンする!5曲目はモダン風のへヴィなリフが慟哭し疾走、シンセも交えつつリードギターが
弾き倒しベースも低音で地を固めるかのように引き摺りまくりワイルドさもあるのう・・・!
ギターソロがこれまたノリの良さを感じさせてくれるな。後半のソロは泣き、ユニゾン、
速弾きとメタルのツボ全てを押さえたかのようなプレイである!6曲目はイントロから早速
ドラマティックなハモリリードギターが聴けへヴィリフに流麗なプレイが乗りミドル〜アップテンポで
展開しこれまたワイルドなムードを醸し出すのう・・・!そしてサビにあたる(?)パートは
極めて劇的なリードギターがクサいメロディーを奏でそしてアコギも登場!7曲目は再びAvecky氏による
デスVo入りの曲でノリの良さを感じさせる疾走デスラッシュに仕上がっておりリフはへヴィで邪悪(?)だが
リードプレイは極めてメロディアスでエモーショナルじゃのう・・・!ギターソロはクラシカル要素も
混ざり極めてドラマティックな仕上がりになっており大きな聴き所である!8曲目はへヴィリフに始まり
ギターとシンセがキラキラとクラシカルにユニゾン、そして疾走しギターがメロディーを奏でる
ストレートなアレンジが施された判り易い曲だ!中盤で再びギターとシンセの様式美ユニゾンが
顔を出しそしてシュレッドソロに突入!そしてラストはエモーショナルなアコギ、クリーンギターが
叙情的なムードを演出し余韻を残して幕を下ろす。
やはり本作もメロデス/デスラッシュとして極めてクオリティーが高く、俺好みの様式美要素も
適度に顔を出しギタープレイはシュレッドする所はシュレッドし、泣かせる所は泣かせる
緩急ついた匠のプレイを披露しておる!東方っぽさが無いのも良いな(笑)。こうなってくると
やはり次に期待するのは全曲Vo入りのアルバムだろうか!?Bach氏もIRON氏同様忙しいお人だが
いつの日かフルヴォーカルアルバムを作って頂きたいモンじゃて・・・!
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満足度 86% お気に入り曲 End of Endless Night、Lunatic Illusion、Witching 9th Hour、
Vampire Edge、Wings of destiny
"God Forsaken"
日本のメロデス/デスラッシュプロジェクトの最新アルバム。
これまではメロデス、デスラッシュサイドのBach氏と変態プログレサイドの川瀬氏二人による
スプリット形式でそれぞれの楽曲を収録したりそれぞれ同名義で独立したアルバムを
リリースしてきたがここに来てついに互いが独立、THOUSAND LEAVESの名はBach氏が引き継ぐ事になり
個人名義での初のアルバムとなったのが本作である!音楽的にはまさに我らメタラーが臨む
タイトな事この上ないメロデス、デスラッシュスタイルをストレートに
追求したものとなっておりヴォーカル曲も4曲収録されておる!
1曲目はノイジーなギターに始まりタイトでメカニカルな印象のあるリフがどこか
MEGADETHを彷彿とさせそこにシュレッドギター、キラキラシンセが乗り東方メロディーを
流麗にギターが奏でるぞ!2曲目は叩き付けるようなバンドサウンドが実にパワフルな
デスラッシュチューンでAvecky氏による噛み付くようなデスVoも聴けハモリリフも熱いぞ!
ギターソロはテクニカルで流麗な速弾きがメインだが後半はVOLCANO、LIGHTNINGを
彷彿とさせる慟哭のハモリも見せるぞ!3曲目も疾走チューンでリフがカッコよく
早速ギターソロが舞いヴォーカルも登場、シンガロング風の部分もありソロパートは
プログレメタルライクなテクニカルなムードもありキラキラシンセも顔を出すぞ!
4曲目は珍しくトランス風のシンセがリードフレーズを奏でるインストの疾走チューンで
ギターソロはこれまたキラキラシンセとユニゾンしスウィープも披露、ネオクラシカルな
印象もありつつ劇的な泣き、慟哭フレーズも顔を出すぞ!5曲目はシンセ、ギターのリフが
妙にノリの良い部分を見せ早速のギターソロもワウをかませた速弾きでメロデスではなく
正統派メタルの流れを汲んだ軽快さのあるインストになっているが後半でいきなり
SLAYERライクなリフと共に疾走するぞ!6曲目は慟哭のハモリリフで疾走しデスVoも登場、
アグレッシヴかつドラマティックな叙情慟哭メロディックデスラッシュで
途中テンポダウンし実にエモーショナルな泣きのリードギターを披露、デスVoも結構高音で
絶叫しておるのう・・・!テクニカルで流麗かつ劇的なギターソロもまた聴き所だ!
7曲目はアコギがメロウな哀愁を放つ小曲的なインストで
8曲目はモダンというよりはスラッシュメタルバンドがやるようなスローなへヴィパートから爆走!
スラッシュメタル色濃いアグレッシヴなデスラッシュでデスVoも吐き捨てタイプのため
曲調にマッチしておりサビ(?)はバックで泣きのリードギターも聴けるぞ!途中ビートダウンではないが
テンポダウンしそしてギターソロがこれまたテクニカルで流麗かつ実にドラマティックじゃのう・・・!
本作もまたBach氏の過去作同様奇をてらわずテクニカルでタイトなメロデス、
デスラッシュを追求しており叙情リフ、リードフレーズにキラキラシンセ、
プログレというよりはMEGADETHライクな機械的プレイも披露しており正統派に近い
非メロデスチューンも収録されておる!プロダクションも良くなっておりスカスカさは消滅、
タイト極まりない演奏を隅々まで楽しめるクリアな音でモダンではないメロデス、デスラッシュに
マッチしたサウンドに仕上がっているな。特に目新しさは無いが安定の1枚と言えよう!
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満足度 86% お気に入り曲 Miracle rain Never one Optical diminish
Solitary wizard(Re-birth) Bright red season
"IMMORTAL VENGEANCE"
日本のメロデス/デスラッシュプロジェクトの最新アルバム。
テクニカルかつ泣き、慟哭の要素も兼ね備えたデスラッシュアレンジプロジェクトによる
最新アルバムである!これまでもインスト曲とヴォーカル曲が半分ずつ収録されたアルバムを
リリースしてきたが本作は新たなシンガーとしてAFTERZEROのウェストヴィレッジ氏を迎えており
心機一転してのレコーディングを敢行、やはり本作も従来通りインスト曲、ヴォーカル曲が
それぞれ4曲ずつ、計8曲が収録されており音楽的にもこれまで通りのデスラッシュ、
メロディックデスメタルを踏襲しており安定のクオリティーを見せている!
気になる新たなヴォーカルの声質はどちらかと言えばハードコアに近い
熱さを持った絶叫シャウト系のスタイルで前任者に近い部分もあるがかなりの
喉の強さを見せておりBach氏が賞賛するのも判る凄みがあるんだがそのBach氏の
ギタープレイもここに来てさらなるレベルアップを見せておる!
1曲目は早速タイトなリズムが叩き付けるかのように刻まれブラストで爆走!
リフはメロデス風味のあるデスラッシュスタイルでアグレッシヴさを見せ
泣きのリードギターも登場、流麗かつ実にエモーショナルなプレイで確かな
スキルを見せ続く2曲目はいきなりの強烈な絶叫シャウトが登場!曲も非常に
タイトなアンサンブルで爆走しあたかもデスVoになったVOLCANOと言えそうな
ムードが漂っておりドラマティックかつ非常に熱い仕上がりになっておる!
ヴォーカルのシャウトもまた激熱だ!ギターソロはメロディアスな泣きの要素が
強く一瞬シンセもキラキラしつつ展開、フレージングはかなりLIGHTNINGに近いな。
3曲目も絶叫が聴けるアグレッシヴなファストチューンでリフがまたストロングで
タイトな刻みを見せ無骨な硬派さがあるな。リードギターはやはりエモーショナルな
泣きのプレイでギターソロは流麗な速弾きを見せつつやはり泣きの表現もかなりの
ものである!4曲目はこれまたストロングな刻みが登場、ワウをかましたリードギターに
無骨なリフ、ブルージーとすら言えそうな泣きを見せつつも実に流麗なギターが聴ける
インストで実にパワフルだ!途中のメロディーはまぁ東方なんだがまるで
ASIAN KUNG-FU GENERATIONやTHE BACK HORNみたいでかなり唐突だな・・・!
5曲目は再びヴォーカル曲でやはり精密なリズムが実にストロングでパワフルな
ムードを醸し出し疾走、ヴォーカルも噛み付くようなシャウトを披露しギターソロはやはり
泣きのプレイだが流れるようなフレージングも見せ速弾きすらもメロウである!
ラストの慟哭がまた凄まじいのう・・・!6曲目はキラキラしたシンセが顔を出し
エモーショナルな泣きのギターと共に疾走するインストでちょいとダンサブルなムードも
ありつつやはりメロディーはエモーショナルなだだ濡れの哀愁に満ちておるわい!
さらにマイケル・シェンカーの“Into the Arena”を彷彿とさせる・・・というか拝借したメロも
顔を出しニヤリとさせてくれるな。7曲目はヴォーカル曲でやはりパワフルかつストロングな
刻み、シャウトが聴け爆走、VOLCANOを彷彿とさせる曲調になりヴォーカルは一瞬
ハードコアというかメタルコア的な空気を醸し出しギターソロはレガートな澱み無い速弾きで
ネオクラ系スウィープに泣きのメロディーも登場し見事に構築されておるのう・・・!
8曲目はアコギがメランコリックなムードを醸し出し東方メロが聴けるインスト曲で途中から
テンポアップし哀愁を残したラウンジ、ボサノヴァ風(?)になりバンドサウンドも登場、
クリーンギターをバックにやはりエモーショナルかつレガートなギターソロが聴けるぞ。
ここに来てBach氏のギタープレイにさらに磨きがかかっており全体的にタイトな事この上ない
リフ、流麗な速弾きを交えつつもLIGHTNING、VOLCANOを彷彿とさせる強烈な泣き、慟哭の
エモーショナルプレイを見せておる!初期の頃は速弾きメインのテクニカル系だったのだが
この進化振りは凄まじいものがあるわい!ヴォーカルの絶叫も非常に熱く強烈でリズムの
タイトさ、リフのストロングさと合わせてかなりのパワフルさを感じさせてくれるわい!
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満足度 87% お気に入り曲 全部
"LUNATIC DAWN"
日本のメロデス/デスラッシュプロジェクトの最新アルバム。
確かなテクニックと強烈な泣きのセンスを持ちつつももはや正体隠す気皆無の
Bach氏によるプロジェクトの最新作である!先日行われたIRON ATTACK!の
ライヴ内ライヴでは思った以上にガッツリとパフォーマンスを披露し我々を
喜ばせてくれたのも記憶に新しいが、本作の方向性は安定のクオリティーと言うか
何というか、過去作と変わる事の無いハイクオリティーなメロデス要素の強い
デスラッシュとなっており前作において強烈な存在感を放ちライヴでもその実力を
存分に見せつけてくれた超実力派デスシンガー、ウェストヴィレッジ氏が本作にも参加、
実に硬派で男らしいハードコアさのある音世界を構築しておる!
1曲目はゴリゴリと唸るベースに始まりモダンな重厚さを放つヘヴィサウンドが登場、
実に無骨で硬派なムードを見せつつもその後はシンセ、ギターが叙情性を放ち
泣きのギターと共に疾走するイントロで続く2曲目はいきなりブラストで爆走しつつ
リードギターが華やかさを放ちタイトなリフも登場、ワウを効かせた泣きのギターに
アグレッシヴなシャウトタイプのデスVoが顔を出しブルータルでありつつも実に
ドラマティックで70年代HR的な泣きを見せるギターが良く中盤以降のソロの
エモーションたるや相当なものである!3曲目はデス要素の薄いメロディアスな
ムードを放つ出だしだがヴォーカルは当然デスVoでミドルテンポの展開を見せ
アグレッションよりメロディーを重視したスタイルに仕上がっており終始目立つ
ギターのオブリが実に良くソロも含めてやはり強烈に泣いておるわい!4曲目はインストで
これまた丁寧なギターがメロディアスでエモーショナルな空気を放ちつつタイトな刻みも披露、
基本はメロディー重視でリードギターの泣きがまたたまらんのう・・・!キラキラシンセと
ユニゾンするパートも一瞬登場しネオクラ的な側面も多少は見せるが基本は
繊細なメロを最重視しておりデス要素は極めて薄いが後半は疾走するぞ!
5曲目はモダンなブルータルさを持ったヘヴィリフが無骨さを放ち咆哮と共に疾走!
デスラッシュ的要素を前面に押し出した曲調になりヴォーカルのシャウトはどこか
ハードコア的なマッチョイズムを醸し出す勢いを放ち男らしさ満点じゃのう!ギターソロは
ワウをかました流麗な速弾きをメインにしつつもやはり泣きも見せているな・・・!6曲目はどこか
ノリの良さを見せるアップテンポでワウの効いた泣きのギターが聴け部分的に疾走するインスト。
中盤以降では珍しくタッピングも見せるがその後は実に丁寧な運指のエモーショナルな
ソロを弾いておる!7曲目はいかにもメロデス、デスラッシュ然としたアグレッシヴな
爆走を見せる勢いあるファストチューンでリフは慟哭のメロデス仕様でヴォーカルの
テンションも実に高いぞ!ギターソロは流麗な速弾きメインの実にタイトなプレイである!
8曲目はエモーショナルなアコギ、ピアノが叙情性を前面に押し出しメロウに
終幕かと思わせておいてバンドサウンドも登場、アップテンポでシンセも顔を出しつつ
ギターはやはり丁寧で繊細なプレイを披露しているぞ!ラストの泣きは相当に凄まじく
マイケル・アモットに匹敵するレベルにまで到達しておる!
前作以前と変わらぬ方向性で正直新鮮味は無いのだがこのクオリティーの
高さの前では些細な問題であろう・・・!東方云々とか関係無く強烈な泣き、
慟哭を持った硬派で無骨なモダンメロデス、デスラッシュとしてメタラーを
心底楽しませてくれる高品質アルバムである!ギターソロの泣き、丁寧さもさらに向上しており
その繊細さはアルバム2枚だけ出して消えた幻の北欧叙情派ギタリスト、
スティーヴン・アンダーソンを彷彿とさせるほど!(知ってる人いるのか!?)例によって
ヴォーカル曲とインストは半々で普通だと散漫さを覚え全曲Vo入りにしてくれ!とか
思ってしまうモンなんだがこのギターが聴けるというだけでそんな些細な問題は帳消しだろう・・・!
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満足度 87% お気に入り曲 全部
"EARLY YEARS OF SORROW"
日本のメロデス/デスラッシュプロジェクトのヴォーカルベストアルバム。
シーン屈指の凄腕ギタリストと化して久しい感のあるBach氏によるメロデス/デスラッシュ系
メタルアレンジプロジェクトの新譜だが本作は純粋に新作ではなくこれまでBach氏サイドで
作られたメロデスナンバーのヴォーカル曲のみを集めリレコーディングした言わば
ヴォーカルベストである!ここ最近何故か皆揃ってベストアルバムをリリースする
傾向になっているがそれはともかく、過去のアルバムはヴォーカル曲とインスト曲が
それぞれ半々ずつ収録されていたのでフルヴォーカルのアルバムは何気に本作が
初という事になるか!?ちなみにヴォーカルは前シンガーのAbeckey氏となっており
ヴォーカルパートだけはオリジナルのままとなっているようだ・・・!
過去作ではまだ軽さの残っていたプロダクションもリレコーディングのおかげで
相当にゴリゴリした音圧タップリのヘヴィでブルータルなサウンドに仕上がっており
テクニック的にも向上しているためただでさえタイトなアンサンブルがより強靭に!
十分にヘヴィかつ切れ味鋭いリフワークに泣き、情念を湛えつつもレガートな事
この上無い流麗なソロワークは流石の一言じゃのう・・・!基本的に殆どの曲が
疾走チューンなのも一気に聴き通せて良いな。
まぁ本作は過去曲を集めたベストという事でこれまでのアルバムを聴いてきた
リスナーとしてはやはり新鮮味は感じられないがただのベストでは無く
リレコーディングでよりパワーアップしておりこのパワフルな音圧が嬉しいのう・・・!
ブラックメタルやB級メロスピは音スカスカでもいいがメロデス、デスラッシュ等の
エクストリームメタルはこれくらいゴリゴリで無ければ面白く無いわい!
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"BLACK CLOAK SKELETON"
日本のメロデス/デスラッシュプロジェクトのフルヴォーカルアルバム。
THOUSAND EYESにおいて壮絶なパフォーマンスを披露したKOUTA氏よる別名義の
プロジェクトによる最新アルバムである!THOUSAND EYESの1stから間髪入れずに
リリースされ流石の仕事の早さであるが、内容もTHOUSAND EYESに負けず劣らず
充実しており、何と本作はTHOUSAND EYESのシンガーであるDOUGEN氏の強靭極まりない
シャウトが全編に渡って響き渡るフルヴォーカルアルバムなのだ!音楽的にも
THOUSAND EYESと同系列の本プロジェクト、THOUSAND EYESが好きな人なら必ずや
満足出来る仕上がりになっていると言えよう!一体何回THOUSAND EYES言わすねん!(爆)
1曲目は早速の慟哭叙情ギターフレーズが堪能出来るイントロで、2曲目はストロングな
絶叫シャウト、叙情ギターと共に疾走する超THOUSAND EYESタイプのメロディック
デスラッシュである!ギターソロも流麗さを見せつつエモーショナルで叙情的じゃのう・・・!
ちょいとシンセとユニゾンする箇所もあるぞ!3曲目もまた叙情的なリフワークが顔を出し
リズムはアップテンポでノリの良さを見せ、泣きのリードギターはLIGHTNINGに通じる
雰囲気があるだろうか!?ギターソロもまたカッコいいのう・・・!4曲目もパワフルなシャウト、
ドラマティックな慟哭っぷりを見せるリフと共に疾走!ギターソロがまた相当に凄まじい事になっており
このエモーション、泣きのフレーズは只事では無い!5曲目はちょいとへヴィな
印象も見せるピッキングハーモニクス入りのリフが聴けるアップテンポチューンだが
サビのバックのギターがまた相当に叙情的である!ギターソロはキラキラしたチェンバロ系の
シンセとネオクラシカルなユニゾンを披露、この辺はTHOUSAND EYESには無い要素か!?
6曲目はまた叙情慟哭リフと共にストロングに疾走するメロデスラッシュチューンで、
ちょいとワイルドなリフも顔を出し、中盤のリフもちょいへヴィな印象がありカッコいいが
その後のギターソロはブルージーさすら漂わせた泣きを見せておりKOUTA氏らしい
センスを感じさせてくれるのう・・・!7曲目は何とブラスト寸前の爆走を見せメロディックブラック的な
雰囲気も演出、スローパートもリフがどこか邪悪か!?中盤はビートダウンでは無いが
へヴィなミドルパートになり、その後は流麗な速弾きを見せるギターソロが聴けネオクラシカルな
シンセとのユニゾンも見られるぞ!8曲目は哀愁漂うアコギが聴け途中からバンドサウンドも登場、
泣きのエモーションを見せるギターが堪能出来るアウトロ的なインストだ。
ドラム等が打ち込みだと言う点と、東方であると言う点を除けばここで聴けるサウンドは
紛れも無きTHOUSAND EYESタイプのド硬派慟哭アグレッシヴメロデスラッシュである!
まぁ何だかんだで本作は東方なんで、個人的にもオリジナルのTHOUSAND EYESのほうが
好きなんだが(爆)、それでも本作のクオリティーの高さにケチは付けられんだろう!
ストロング極まり無いマッチョなスクリーム、泣きまくり慟哭しまくりの
激情ギターフレーズが織り成す強さと哀しさを備えた一大漢絵巻!これぞまさしく
耳で聴く北斗の拳!耳で聴くバイオレンス・ジャック!!
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"BLOOD AND TEARS"
日本のメロデス/デスラッシュプロジェクトの14thアルバム。
別名義のTHOUSAND EYESにおいて満を持してのオリジナルをプレイし、そのあまりの
クオリティーの高さでジャパニーズメタルシーンに衝撃を与えた超実力派ギタリストによる
カヴァー/アレンジプロジェクトによる最新アルバムである!初期の頃は別の素養を持った
コンポーザーと組んでプログレとメロデスが交互に収録されていたが、いつの頃からか
メロデスオンリーになり人気を博し今に至る訳で、シーンの需要がどうなのか如実に
現れている感があるが、まぁそれはともかく本作もバリバリの慟哭メロデス/デスラッシュと
なっており、前作はフルヴォーカルだったが今回は3曲がヴォーカル曲であとはインストである。
1曲目は早速のストロングかつ慟哭するギターサウンドが顔を出しキラキラシンセも登場、
ネオクラシカルな要素も強く目立ったイントロで、続く2曲目はいかにも東方なフレーズで
幕を開けテンションの高い絶叫と共に疾走!デスラッシュと言うよりもメロデスに近い
叙情性を放つ感じで、ギターもリフより叙情リードプレイが目立っておりギターソロも
流麗なプレイを披露しておる!3曲目は勇壮なムードを放つギターフレーズで幕を開け
メロディーはもう聴き飽きて久しい東方フレーズでお腹一杯なんだが、エモーショナルな
ギタープレイはどこか様式美系の空気もあるか!?途中アコギも顔を出すのう・・・!
4曲目はストロングなリフで幕を開けこれまた絶叫と共に無骨さを放つがグルーヴィーな
ミドルテンポパートもそれなりに目立っているな。まぁ勿論その後は疾走しメロウながらも
剛直さを見せつけ実に硬派じゃのう・・・!ギターソロがまた相当にドラマティックで
泣きのレベルも実に高いぞ!5曲目はメロウさ満点のアコギがちょいとジブリっぽさ(?)を放つ
マイルドな叙情性を見せ、後半は相当に強烈な泣きのギターが顔を出すインスト。6曲目はメロデスと
言うよりはメロパワ辺りに近いムードを放つギターが聴けブラスト、スウィープも炸裂!
明るいムードがあるためかデスメタルと言うよりもDRAGONFORCEっぽさを感じさせるのが
面白い所じゃのう・・・!7曲目はちょいHELLOWEENの“I Want Out”っぽいギターで幕を開けアップテンポで
デスVoも登場、無骨なへヴィパートも顔を出すがそこまでゴリゴリでは無く明るいキャッチーさも
目立っているだろうか!?8曲目は煌びやかなギタープレイで幕を開けいかにも東方な
和のフレーズも登場し疾走!これまたメロデスと言うよりもメロパワに近いインストで
やはりギターはよく泣いておるのう・・・!後半アコギも顔を出すぞ。
THOUSAND EYESと大差無いスタイルだった前作と比べると本作はインスト曲がメインの
ためかちょいとばかし泣きのメロデス方面に擦り寄った感じで、デスラッシュばりの
剛直さが薄れメロディー重視になり、さらに曲によってはメロデスですら無く
メロパワ、メロスピに接近した明るめのキャッチーな疾走感すら見せておる!強烈な泣き、
慟哭を見せるギタープレイ、道元氏による強靭極まりない漢の咆哮も実に熱く素晴らしいが、
今回結構初期の東方ナンバーをチョイスしているようで、聴き飽きたフレーズがそこかしこで
見られ食傷気味なんだがまぁこれはリスナー次第だろうな・・・!
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満足度 84% お気に入り曲 Blood And Tears Supersonic Ancient Blade Silent Nation
Slaves And Masters Dream In Mirrors
"TWILIGHT SYMPHONY"
日本のメロデス/デスラッシュプロジェクトの15thアルバム。
国産メロデスの至宝THOUSAND EYESでも相当に高い評価を受けている実力派ギタリストKOUTA氏が
名前を変えて行っているキャリアの長い別プロジェクトで、音楽的にはTHOUSAND EYESと
そう大差無いアグレッシヴかつドラマティックでエモーショナルな慟哭系の
メロディックデスラッシュとなっており、全8曲中4曲がヴォーカル入りで
強靭なシャウトを披露してくれるのは勿論DOUGEN氏である!そんな訳で本作もまた相当に
THOUSAND EYESっぽい音作りになってはいるが、あっちと比べると本作はネオクラシカル要素のある
ギターやシンセを導入しており差別化も図られているな。
1曲目は叙情的な泣きを見せる重ねられたギターが聴け、アグレッシヴさも見せるが
基本は慟哭しまくりのイントロで、続く2曲目は強烈な高音絶叫と共に疾走開始!
ギターがまた叙情的でキレも良くTHOUSAND EYESと比べて遜色無いサウンドを展開、
ポジティヴさのあるリードギターも顔を出すのう・・・!中盤以降ではネオクラシカルな
ギターとキラキラシンセのユニゾンが見られこの辺がTHOUSAND EYESとの違いだな。
3曲目もまたタイトさ抜群のキレを見せるメロデスだが、どこか明るい印象もあり
そこまでゴリゴリな無骨さは無いか!?4曲目は一頃のIN FLAMESを思わせる叙情性を
感じさせるインストで、クリーンギターをバックにペンタトニックでブルージーな
泣きを見せる辺りが70年代ハードロックを正しく継承している感じで良いな・・・!
5曲目は男泣き風味の哀愁を感じさせるアコギが聴けるメロウなインストで、
6曲目はメロデス風味を醸し出しつつもどこか淡々とした印象を見せるが、その後は
ストロングな疾走感を見せDOUGEN氏によるシャウトも聴けるぞ!中盤でまたアコギが
顔を出し叙情性を放ち、その後のギターソロもまたエモーショナルでメロディーも良いぞ!
7曲目はへヴィな印象のあるリフと共に無骨な疾走感を見せるデスラッシュとなり
VOLCANOを彷彿とさせるギターフレーズがまた相当に良いのう・・・!8曲目はドラマティックさ漂う
ギター、シンセに始まりメロデス風味の強いデスラッシュとなるが、その後はどこか
正統派メタルライクなリードギターも顔を出し、中盤以降は珍しく
タッピングフレーズも聴け構築されたギターソロになるぞ。
カヴァー、アレンジモノではあるがあまりそれを感じさせる事は無く、THOUSAND EYESと
大差無いサウンド、クオリティーを見せており嬉しい限りだが、こっちはインスト曲も
交えておりそこも大きな違いだろうな・・・!得意のブルージーな泣きも冴え渡っており
実にハイレベルな1枚なんだが、流石にシンガーも含めてTHOUSAND EYESと変わらない
サウンドなんでこのまま行くと少々マンネリになってしまうかも知れんなぁ・・・!
前作は結構新機軸な曲調も目立っていたんで、そこら辺でTHOUSAND EYESとの差別化を
図ったら面白くなりそうだな。
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満足度 83% お気に入り曲 Twilight Symphony Ride To Black Seal The Night Temptation
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