THE DAEDALUS SPIRIT ORCHESTRA
"Tabula Rasa"
フランス出身のプログレッシヴロックバンドによる2ndアルバム。
ヴィブラフォンやフルート、サックス等のプレイヤーが在籍するフランス産の
プログレバンドによる通算2作目のアルバムで、音楽的にはKING CRIMSONや
ANEKDOTEN辺りの影響を受けたハードさのあるシンフォ系プログレとなっており、
テクニカルさを放ちつつ怪しげなムードを醸し出す事に主軸を置いた感じで
穏やかなフルートやシンセが顔を出す一方でノイジーさのあるギター、サックスが
荒々しさを放っておりジャジーさと同時に邪悪な雰囲気があるのう・・・!
1曲目は早速のハモンドにライトなバンドサウンドが顔を出しスペイシーなムードを演出、
2曲目はフルートが舞うが決してクラシカルでは無く、むしろジャジーと言うか
アヴァンギャルドな印象が強くこの辺がKING CRIMSONライクな部分だろうか・・・!?
3曲目はジャジーな中に静けさを見せ、途中からアヴァンギャルドになり
4曲目はいきなりテクニカルなギターソロが登場、フルートやハモンド等楽器陣が
好き勝手に暴れ、ヴォーカルも乗っかり激しさは無いが実にカオティックな印象があるぞ!
5曲目は不穏さ漂うギターによる短い繋ぎだが、6曲目は何と27分もある大作で
怪しく盛り上がりフルートにクラシカルさのあるギター、シンセが顔を出し
さらにメロトロンも登場、叙情的な側面を見せ始めるのう・・・。
シンフォニックプログレのカテゴリーに属するバンドではあるが、実際には相当に
アヴァンギャルドで変態的な側面が強くクラシカルさや美メロを求めると
肩透かしになるだろう・・・!上記したようKING CRIMSONやANEKDOTEN辺りの
流れを汲んだHM/HRとは異なるハードさを持った暴力的プログレが好きなら楽しめよう・・・!
満足度 70% お気に入り曲 Echolalia, The Blackest Tongue Has Spoken Think Tank
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