PARKWAY DRIVE
"Ire"
オーストラリア出身のメタルコアバンドによる5thアルバム。
2006年にデビューしたバンドで、近代メタルコア/ポストハードコアシーンでも
特に有名なバンドの一つで本作は通産5作目のアルバムとなっており、音楽的には
メタルコアではあるがチャラめの所謂今風ポストハードコアでは無く、かなり無骨で
タフな印象のあるハードコア直系の硬派さを感じさせるサウンドとなっており、
メロデス上がりのメタルコアとは異なるがメロディアスなギターも部分的に顔を出し、
ヴォーカルもハードコア色濃いグロウル主体でダミ声やシンガロングはあれど、
クリーンらしいクリーンVoは無くこの辺も潔いな・・・!
1曲目は意外にもどこかサザンメタル的な横ノリ感を放っており、ヴォーカルも
グロウルながらそんな感じの埃臭さがあるが後半では叙情的なギターが顔を出すぞ。
2曲目はハードコア色濃いタフなストロングさ、疾走感を放ちつつヘヴィさもあり、
中盤以降は細かいピロピロギターも登場!3曲目は意外とオーソドックスなHM/HRに接近した
ギターが聴けるミドル曲だが、シンガロングも顔を出しパンク、ハードコア的な印象があるな。
4曲目は呪詛的なムードを漂わせた怪しさ満点のスロー曲で、5曲目は細かいギターワークが
印象的な軽快さを放つミドル曲。ちょいと叙情的な部分が見られ、シンガロングも
男の哀愁を感じさせるだろうか!?6曲目は叙情的なストリングスに始まりハンドクラップ、
ピアノ等に乗せて怪しげな呟きラップ風Voが乗る風変わりなグルーヴを放つ曲。
7曲目は細かいギターがメロディアスなミドル曲。サビはダミ声で多少はメロディーを
なぞろうとしているが、こういうタイプの曲だとやはりクリーンVoがあったほうが良くなりそうだな・・・!
8曲目は軽快なノリの良さが見られるアップテンポで、ギターはメタルコア的な印象があるか!?
9曲目もギターが叙情メタルコア風のミドル曲で、サビは分厚いシンガロングとなるぞ。
10曲目は無骨なストロングさの強いスロー曲だが、ギターはそこまでヘヴィでは無く
むしろメロディアスな印象があるのう・・・!11曲目は叙情的なアコギが聴ける
マイルドなバラード風で、ヴォーカルはシンガロングの他無骨なダミ声で無理矢理
メロディーを歌おうとしており、この不器用さが逆に硬派じゃのう・・・!
近代メタルコアながらイマドキらしいチャラめのキャッチーさやらシンセ、
クリーンVoの類を見せない、タフで硬派なハードコア直系のストロングさを
存分に放つ渋いバンドである!疾走チューンからヘヴィなスローチューン、
軽快なノリの曲やオーソドックスなハードロック寄りの曲まであったりと
何気に幅広さが見られ、似たような音ばかりのこの手のメタルコアにあって
珍しく個性があるだろうか!?派手さは無いが面白い事をやっているバンドである!
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満足度 80% お気に入り曲 Dying To Believe Fractures
The Sound Of Violence
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