ORPHANED LAND







"Never Ending Way of Orwarrior"




イスラエル出身のプログレッシヴデスメタルバンドの4thアルバム。


前作で一気に知名度を上げた感があるも実は長いキャリア
持っておりイスラエルという、メタル不毛の地の上に政治的な
問題を抱えまくっている
極めて不利な状況にありながら
反骨精神と共にメタル活動を続ける、メタルシーンでは珍しい
レベルミュージック的思想も携えたタフなバンドである!
音楽的にはOPETHとの共通点を見出せるデスメタル出身ながらも
知的なプログレッシヴ要素の濃いアーティスティックなスタイルで
ヴォーカルもデスVoからゴシック的な中音域を浪々と歌う
クリーンVo、
そしてたまに女性Voも登場、土地柄からか
土着のエキゾチックな中東的フレーズも飛び出しプログレメタルでは
あるが決してテクニック至上主義に陥らない、個性重視の
スタイルが貫かれているぞ!ちなみに本作はコンセプトアルバム
BURRN!のインタビューでいろいろ言っていたがお国のタブーに
触れまくる
それはそれは凄まじいモノで無宗教、アンチ宗教
我等日本人から見ても頼もしすぎる存在であると言えなくは無いだろうか!?(爆)

1曲目から異様なまでにエキゾチックなメロディー
歌い上げるクリーンVoが登場し女性ヴォーカルも聴けるかなり個性的な
中東メタル
である!メロディーもオリエンタルな
クサさ
がありクサメタラーも楽しめそうなものがあるな・・・!
2曲目でようやくデスヴォイスが登場し一応デスメタル畑の
バンド
であることを強調、リフワークもプログレッシヴになるが
サビはクリーンな男女Voでギターもバックで泣いておるのう・・・!
テクニカルなソロは無いが終始変拍子で展開し8分近くある
長尺曲である!3曲目はクリーンギター、朗々とした男Voが
聴ける穏やかな民族的雰囲気を持った短い曲。4曲目も
そのまま流れを受け継ぐ牧歌的なアコースティック曲
ヴォーカルの質感なんかはFALCONERを思わせるも途中から
バンドサウンドが登場、タイトなプログレメタルとなり
デスVoも聴けるぞ。5曲目は女性Voで始まり吸い込みガテラル、
中東フレイバー満載
のテクニカルなリフがインパクトを放ち
ストリングス系のシンセも壮大さを演出、クリーンVoのコーラスが
ドラマティックでギターもメロディアスに泣いているぞ!
甘いトーンでレガートなプレイを披露するエモーショナルな
ギターソロがまた聴き所だ!後半さらにエキゾチックになるも
その後はアグレッシヴなデスメタル寄りになり珍しい疾走パート
突入しテクニカルに幕を下ろす。6曲目はこれまた強烈な
民族要素
を持った琴(?)、怪しいコーラスが登場し笛、パーカッションと
共にバンドサウンドも聴ける中東民謡メタルとなるぞ!7曲目は
シンフォニックなオーケストレーションに語りが乗り朗々とした
クリーンVoも聴けヘヴィなバンドサウンドがスローな重苦しさ
演出するゴシカルさも感じさせる曲。途中の泣きのギターソロが
またエモくてたまらんのう・・・!8曲目はラウンジ、
フュージョン風
の穏やかなアコギ、クリーンVoが聴けるもフレーズの節々から
中東っぽさが滲み出る短い曲。9曲目は本作中数少ないアップテンポ
重ねられたギターがこれまたエキゾチックさを演出、そして
デスVoパートに突入しシンセもシンフォニックに盛り上がるぞ!
中盤は笛とパーカッションが中東っぽさを放ちまくりそのまま
バンドサウンドも続いてオリエンタルフレーズで重厚に展開!
デスメタル要素の濃いプログレメタルと言えよう!
10曲目はアコースティック楽器と女性Voが穏やかさを演出する民族音楽風の
雰囲気
を持っているがバンドサウンド、へヴィなギターリフも登場し
浪々と歌い上げる男Voがまた良いな!アコギソロがまた
クサくメロディアスで大きな聴き所である!情景が見える
ドラマティックなアレンジ
が施されており非常にクオリティーの
高い楽曲
と言えるだろう・・・!11曲目はヘヴィなバンドサウンドに
語りが聴けやはりクリーンVoが良い仕事をしているドラマティックな
中東アーティスティックゴシックメタル
だ!3分に満たない意外と短い曲
12曲目は昔のレコード風に加工された音でクリーンVo、
泣きのギター
が聴け次第に音が良くなる演出が施された叙情的な
バラード曲。
どこかPINK FLOYDに通じる雰囲気もありソフトな
ギター
がマイルドで良いなぁ・・・!13曲目はSEで始まりこれまたもろに
中東風
ながらもテクニカルな変拍子リフが聴けデスVoも登場する
オリエンタルプログレデスメタルだ!ハンドクラップに
ストリングス音、アコギも登場し低音が効いた渋い語りも聴けるぞ。
曲間無く繋がる14曲目はアグレッシヴにザクザクと刻まれるリフ
印象的なアップテンポのデスメタル寄りチューンだ!
15曲目は叙情的な民謡フレーズがクサさを放ちバンドサウンド、女性Voの
コーラスが聴ける中東っぽさを残しつつもそれ以上に牧歌的な
雰囲気
が濃いミドル曲。こういう曲はやはりFALCONERを思わせるな。
泣きのギター、ピアノがまたエモーショナルでたまらんのう・・・!


中東系のエキゾチックな民族音楽とプログレメタルを融合しており
非常に個性の強い独特のオリエンタルメタルを展開している!
変拍子満載のプログレッシヴメタルながら速弾きシュレッドソロが
一切無く
その代わり甘い音色のメロディアスな泣きのギター
主体となっている所は良いが疾走感とかそういった要素は皆無
デスメタル要素も多少の重さを持ったリフとデス声のみで、
攻撃性よりもアーティスティックさを重視しており聴く人によって
評価が分かれるだろう・・・!初聴きのインパクトも強いが
聴き込みを要するスルメアルバムと言えよう!




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満足度 84% お気に入り曲 Sapari  From Broken Vessels
The Path Part 2 - The Pilgrimage To Or Shalem  Disciples Of The Sacred Oath II  
New Jerusalem  Codeword: Uprising、In Thy Never Ending Way







"All Is One"




イスラエル出身のプログレッシヴデスメタルバンドによる5thアルバム。


HM/HR不毛の地と思われてきた中東、イスラエルから世界的なクオリティーを携え
登場し、一気に知名度を上げた超実力派バンドにして、パレスチナとの確執やら
何やらできな臭い国出身故か、ファンタジーに逃避しメッセージ性を失って久しい
ヘヴィメタルというジャンルにあって珍しい、シリアスな政治的、社会的、
宗教的メッセージ性
を持ち、常にアンチの姿勢を貫くパンク的な頼もしき思想
携えた、真の意味で「ロックしている」バンドでもある!本作は通産5作目で、
前作から3年のインターバルを挟んでリリースされたアルバムとなっており、
音楽的には中東的なエキゾチックさ、オリエンタルなフレーズを大々的に導入し
中東メタルの魅力を高いクオリティーで聴かせる、ヨーロッパのバンドのそれとは
大きく異なる独特の情緒、叙情が胸に迫る良質のHM/HRとなっているが、過去作と
比べてデスメタル色が激しく減退、ほぼクリーンVoオンリーとなり、さらにクワイアや
ストリングス類
が大々的に使われるようになり、プログレッシヴな質感を持ちつつ
同時にかなりシンフォニックメタルに接近した感じで、エクストリームメタラーには
アグレッションの減退が物足りなく感じられるだろうが、メロディー重視の
叙情派メタラー、クサメタラー
には嬉しい方向性の変化だろうな・・・!

1曲目から早速エキゾチックなアコギに加えクワイアも登場!バンドサウンドは
かなりプログレメタル的で、穏やかなクリーンVoが目立ちシンフォニックメタルにも
接近しているな・・・!2曲目もエキゾチックかつシンフォニックなプログレメタルで、
3曲目はピアノ、ストリングスが美麗なバラードとなり、4曲目も優雅でエキゾチックな
ストリングス
が登場、メロウさもあり5曲目もまた民族的な泣き、憂いが前面に押し出され、
男女ツインVoクワイア、ストリングスも盛り上がるシンフォニックな曲だ!
6曲目もまた民族的な叙情性が押し出され、ストリングスギター、さらに語り、
本作唯一のグロウル
も顔を出すぞ!7曲目はパーカッションエキゾチックなアコギ、
プログレメタル寄り
バンドサウンドが聴けるインスト。8曲目はエキゾチックであると同時に
歌謡曲のようなクサい憂いを放っており、クワイアも登場、9曲目も相当に民族的な
歌い回し、コーラスやアコギ等が相当にエキゾチックなスロー曲。スローテンポでも説得力があり
そこが彼等の実力の高さだな・・・!10曲目もエキゾチックなコーラス、ギターが目立ち、
ヘヴィ寄りのリフ語りも顔を出すプログレメタル寄りで、11曲目もまたコーラス、
アコギ、ストリングスがエキゾチックな美麗さを放つ、ドラマティックで
エモーショナルなスロー曲
だな。


チュニジアのMYRATHと同系列と言える、ヨーロッパのバンドとは大きく異なる
中東のエキゾチックでオリエンタルな叙情性、美メロが胸に突き刺さる
哀愁の劇的サウンドシンフォニックメタル要素を増強したスタイルで
過去作以上に堪能出来る力作である!この手のメロディーを歌うのに最も適した
エモーショナルで民族的なVo
がまた素晴らしく、声量自慢、ハイトーン自慢だけが
HM/HRのVoじゃないという事を教えてくれる歌唱でもあるだろうか!?とは言え確かに
アグレッションの減退が指摘されているように、バラード寄りのマイルドな曲が
続いたりと、デスメタルと中東音楽のミクスチャーを望む層には受けないのも知れんが、
それでもこのオリエンタルな泣き、情緒バラードでも存分に楽しめるな・・・!




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満足度 87% お気に入り曲 全部







"Unsung Prophets & Dead Messiahs"




イスラエル出身のプログレッシヴデスメタルバンドによる6thアルバム。


プログレッシヴデスメタルに中東特有の本格的なオリエンタル要素を導入、
さらに複雑で議論ある国の出故の本格的な政治的、宗教的メッセージ性、
パンクス並の理論武装
でこの世の腐敗にNOを突き付ける、HM/HRらしからぬ
怒りの姿勢を見せ付ける頼もしき実力派バンドである!本作は2018年に
リリースされた通産6作目で、前作はストリングスクワイア等を大々的に
増量し、シンフォニックメタルの領域に足を踏み入れメロディアスさ、叙情性を
重視したサウンドになるも、その分アグレッションが減退し、デスメタルとは
最早呼べないスタイルに変化しメロディー派メタラーには喜ばれるものの、
エクストリームメタラーからの評判はあまり芳しいものでは無かった・・・!
本作も基本的には前作の流れを汲んだ叙情性重視のドラマティックで
エキゾチックなシンフォニックさ
が見られ、それでいて前作ではほぼ無かった
グロウルも部分的に復活し、ギター等も硬質さが増しているだろうか!?

1曲目は前作の流れを汲んだクワイア、ストリングスを交えオリエンタルな
叙情性
が押し出され、グロウルも顔を出し2曲目もエキゾチックさを見せつつ
グロウルが登場、3曲目は穏やかで優雅な印象のあるエキゾチックでメロウな曲で、
4曲目もシンフォニックさが見られつつ叙情的で優雅なオリエンタルさがあるぞ。
5曲目もまたエキゾチックな民族性が押し出され、マイルドかつキャッチーな感じで
6曲目は穏やかな出だしからクワイアが盛り上がり、メタリックでは無い
プログレ要素
もある9分の長尺だな。7曲目は得意のオリエンタルさを持った
パワーメタル寄りのアップテンポとなるぞ!8曲目はフィメールクワイア主体の短い曲で、
9曲目も女性Vo等が優雅さを演出、クワイアエキゾチックなフレーズが見られる
ドラマティックな曲となり、10曲目は語り、グロウルも聴けつつストリングス、Voが
やはり優雅で良いな・・・!
11曲目もストリングスやVoが実にエモーショナルで、ギターソロも
メロディアスさがあるぞ。12曲目はアコギ、ストリングス等がエキゾチックさを演出、
軽快なリズムでグロウルも聴け、13曲目は泣きのギター、ストリングス
優雅さを漂わせ、語りクワイアが盛り上がるメロウなインストだ。


基本的には前作を踏襲した、シンフォニックな優雅さ、ドラマティックな
叙情性
に満ち溢れたエキゾチックオリエンタルなサウンドとなっており、
前作よりはグロウルが目立つようになったものの、やはりデスメタル要素よりも
メロウでミステリアスかつ美麗で穏やかな中東メロディー
楽しむべきバンドだろう!個人的には彼等にはデスメタル要素よりも叙情性
重視して欲しいんで前作以降の路線が望ましいな・・・!




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満足度 87% お気に入り曲 全部







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