NOVEMBRE
"Novembrine Waltz"
イタリア出身のゴシックメタルバンドによる4thアルバム。
B級クサメタル大国イタリアから登場したゴシックメタルバンドで、結構キャリアもありそこそこ
名の知れた中堅所だと言えよう・・・!本作は4作目のアルバムで、音楽的にはゴシックメタルらしい
メランコリックな憂いを放ち、シンフォニックさには頼らないがメロディアスで
ドラマティックな泣きの情緒を内包しデスメタル要素も持ちつつアンビエント、
アトモスフェリックなフワフワ感もあるな・・・!
1曲目は早速ミステリアスな空気を醸し出すミドルテンポで、メランコリックなギターが目立ち
低音呟きに喚きデスVoも登場、中盤はソフトなクリーンVoがアトモスフェリック感を放ち、
さらにアコーディオン等も顔を出しラストは“白鳥の湖”のフレーズが聴け実にドラマティックである!
2曲目はアンビエント、アトモスフェリック感が強いが明るめの軽快なキャッチーさも見られるな。
後半のアコギが美しいのう・・・!3曲目もまた穏やかな曲調でソフトなクリーンVoも登場、空間系かつ
メタリックさもあるな。4曲目は美麗なアコギに始まりへヴィかつメランコリックな
メタルサウンドも登場、クリーンVoも美しいが途中デスVoと共にブラストビートも炸裂する!
5曲目はケイト・ブッシュのカヴァーで、本作唯一の女性Voが聴け淡々と展開、6曲目はポジティヴな
明るさがある意味ポストハードコア的ですらあるのう・・・!7曲目も穏やかな叙情性が強い曲で、
アコギもバックで聴けメランコリックさを放っているな。8曲目もまたハードな中に憂いを内包した
メロウな楽曲で、ギターがやけに穏やかさを見せているが後半はそこそこアグレッシヴだな。
9曲目は泣きまくりのメロウなギターにデスVoが乗り、メランコリックかつ
荘厳なムードを醸し出すかなりドラマティックなスローチューンである!
フィメールVoやシンフォニックさに頼らない、昔ながらのデスメタル要素入りゴシックメタルだが
全体的にアトモスフェリックな雰囲気モノの要素が強く、へヴィさもあるがそれ以上にフワフワした
大人しさ、美麗さが目立っており、1曲1曲が長いため多少は冗長な面が見られるもこれはこれで
非常に美しく楽しめるのう・・・!欲を言えばメロディーにもっとフックが欲しい所だが、
あまりそれをやり過ぎるとかえって安っぽくなってしまう可能性もあるな。あくまでも雰囲気を
楽しむべきバンドなのだろう・・・!
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