MORS SUBITA
"Degeneration"
フィンランド出身のメロディックデスメタルバンドによる2ndアルバム。
ETERNAL TEARS OF SORROW、WOLFHEAT等で活躍するギタリスト、Mika Lammassaariが
中心となって1999年に結成されたバンドで、本作は2015年にリリースされた
通産2作目のフルアルバムとなっている。音楽的にはメロディックデスだが、
かなりモダンでソリッドなヘヴィさ、アグレッションを放っており、デスラッシュに
近い印象もあるんだが、イマドキなチャラさ、ミーハーさは皆無のストロングで
硬派なエクストリームメタルを徹底しており、ギターが主役でシンセの類は無く
北欧メロディックデス然としたフレーズを多様、Voも獰猛な昔ながらの吐き捨てグロウルで
甘過ぎない硬派でパワフルな高品質メロディックデスメタルを聴かせてくれるぞ!
1曲目はソリッドなアグレッションを放つデスラッシュ寄りのヘヴィな曲で、
2曲目もまたかなりソリッドなモダンメロデスとなり疾走、サビのリードギターが
叙情的で構築感あるギターソロも良いな・・・!3曲目はノリの良い
ヘヴィさにキャッチーかつ劇的なギターが登場、4曲目はかなりドラマティックな
勇壮さを感じさせ、デスラッシュ的な疾走感もあり5曲目はクサさ、叙情性満点の
クリーンギターが泣かせるインスト。6曲目は湿った憂いを放つメロウなミドル曲。パワーバラードと
言えそうな路線でリードギターがやはり良いな・・・!7曲目は退廃的かつやはり叙情的なギターが
顔を出すミドル曲で、8曲目はかなりデスラッシュ寄りなアグレッションを放つブルータルな
疾走チューンだが、叙情ギターもしかと顔を出し9曲目もかなりデスラッシュな突進力ある
ファストチューンだな・・・!10曲目はヘヴィ路線のソリッドなリフが主張するミドル曲だ。
北欧メロデスの冷たい叙情性、ドラマティックでメロディアスなギターと
同時にチャラさ皆無のヘヴィでソリッドなモダンテイストも内包しており、
デスラッシュに近いアグレッションが目立ち、よくある軟弱メロデスとは一線を画す
パワフルさ、硬派さが実に嬉しい高品質な1枚である!北欧メロデスにありがちな
軽くて軟弱な音作りに不満なリスナーに激しくオススメ出来る実力派だと言えよう!
アルバム後半で失速気味になるのが不満ではあるが・・・!
満足度 84% お気に入り曲 Degeneration Resistance End Complete
Cult Of Mischief World Separated Release Divine Is A Fraud Turmoil
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