MOONSORROW







"Kivenkantaja"




フィンランド出身のペイガン/ヴァイキングメタルバンドの3rdアルバム。


悪魔崇拝のブラックメタルから一応派生した自然崇拝、所謂ペイガン思想を貫き
フォークメタルのブームよりも以前から活動し続けるキャリアの長い大御所バンドで、
音楽的には北欧特有の寒々しさの中を民謡/フォーク色濃いフレーズが舞い疾走はせず
終始スローテンポで重厚さを演出、北欧の大自然の雄大さを脳内に瞬時に想起させ
へヴィだがデスメタル的な禍々しさは無くあくまでも自然崇拝のムードが強い音作りに
なっていると言えよう!ヴォーカルもデスVoのみならず普通にクリーンVoやシンガロング、
雄々しいコーラス
も多用されておりエクストリームメタルではあるが暴れ盛りのキッズ
モッシュ&ダイヴしまくるに適した音楽性では無いだろう・・・!また1曲1曲が長い事も
大きな特徴で複雑でもテクニカルでもプログレッシヴでも無いのだが
メロディーや構成が上手くダレを生まないのも特筆すべき美点である!

1曲目は民謡らしさ満点情緒漂いまくりフレーズ厳かな北欧の自然を思い起こさせる
重厚なスロー曲アコギシンセを交えつつ男臭さプンプンのクリーンVo、
コーラスにデスVo
も顔を出し中盤も民謡フレーズが聴けギターもメロディアスなソロを弾いているな。
後半はアコギに加え電子的なシンセが顔を出しストリングスの音色も登場、穏やかな中に
どこか荘厳な、大自然への畏怖も感じられるアレンジが堪能できるぞ。そして男コーラス、
鐘の音
から繋がる2曲目はパワフルなへヴィリフで始まり喚きタイプのデスVoが登場、
リフが少しだけノリの良さを出すもやはりミドルテンポでシンセも顔を出し勇壮な
フレーズ
が聴けるぞ!後半は男臭さ満点のコーラス、シンガロング重厚なムード
醸し出しヴァイキングメタル要素に満ち満ちておる!3曲目はストリングスが神秘的な
雰囲気を演出し勇壮なホーン、語りも登場、そしてバンドサウンドがミドルテンポで展開し
絶叫と共にシンセが民謡ライクなフレーズを披露、笛の音もまた良いのう・・・!
ヴォーカルは噛み付くようなデスVoだが音作りに邪悪さは無く勇壮な漢コーラスも登場する!
後半もホーンアコーディオン、笛等がフォーキッシュな、ヴァイキングメタル色濃い
メロディー
を連発しクサさをも漂わせておる!ラスト付近はちょいとムードが変わるな。4曲目はアコギで始まり
アコーディオンオルガン神秘的な空気を放ちへヴィサウンド、
ヴァイオリンのリフ
も登場、リズムが何気に複雑な感じでミステリアスさもあるな・・・!
中盤はアコーディオンポルカ的とすら言えそうなクサく牧歌的なフレーズを聴かせ
クリーンVoも顔を出しその後はちょいとテンポアップ荒々しいデスVo民謡楽器系シンセが舞い
クサさをプンプンと放っておる!5曲目はこれまた民謡楽器系の音色フォーキッシュな
フレーズ
を披露しパーカッションも登場、ヴァイオリン、笛情緒あるメロディー
聴かせてくれそして3分くらい経ってからバンドサウンドが顔を出すも雰囲気、フレーズにはそれほど差は無く
そして途中で語り、コーラスも登場、何とも男らしい民謡クサさ満点のメロディーを歌っておる!
6曲目はアコーディオン、シンセが北欧の荘厳な寒々しさ漂うムードを魅せる中女性Vo、男コーラス
何とも言えない叙情的かつ勇壮で、哀愁漂いまくりの雰囲気を放つバンドサウンド皆無ながら十分に重厚な曲だ。


最近の民謡フォークメタル勢と異なり決して疾走する事無く勇壮で重厚かつ荘厳な、
大自然への畏怖、敬意を感じさせる北欧らしい音作りシリアスに披露しておる!
実は初めて本作を聴いたのは相当昔だがその頃はただの駆け出しのクサメタラー、
メロスパー
だったため終始スロー、ミドルの本作にはイマイチピンと来なかったんだが
今改めて聴くと評価の高さがよう判るわい!上記したよう大作志向だが決してダレないのは
やはり巧みなアレンジセンス、メロディーの良さがあってこそなのだろう・・・!




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満足度 90% お気に入り曲 全部







"Viides Luku: Havitetty"




フィンランド出身のペイガン/ヴァイキングメタルバンドの5thアルバム。


男臭さの中に北欧情緒、大自然崇拝の気質を感じさせシンフォニッククサくもある
フォーク、民謡フレイバーを重厚に放つフィンランドのベテランバンドによる通算5作目の
フルアルバム
である!元々曲の長さに定評のあるバンドだったが本作は何と1曲目が
30分、2曲目が26分の計2曲入り
という大胆すぎる暴挙に出ておる!(爆)
“ART OF LIFE”が2曲入っているようなモン
だがあっち同様大作でありながら
プログレッシヴな展開は無く普通の曲のパートパートを可能な限り拡張した
アレンジ
に仕上がっており長くなっただけで特に音楽性が変わったという訳ではないな。

1曲目はアトモスフェリックなシンセクリーンギター、さらにはメロトロンらしき
音色も顔を出しベース、ドラムも淡々と登場、穏やかな中にどこか崇高なムードを
感じさせる
のが何とも彼ららしいスタイル重ねられたギター男コーラスも少しずつ
フェードイン
していきそして6分半付近でようやくへヴィサウンドが顔を出す!
シャウトタイプのデスVo
も聴け得意のスローテンポ重厚かつ荘厳に展開、途中で
少しテンポが上がりギターも遅めのトレモロリフを披露し非常に長いが全体的に
淡々としたムードが強くやはり冗長さはあるがやがてメロディアスなギターソロが聴け
その後はアコギ、シンセによる穏やかなパートに突入、アコーディオン民謡ムードを
演出し
そして再びバンドサウンドになりちょいとテンポアップ、さらに珍しくブラストも挿入される!
その後はベースが唸りシャウトと共に再びスローになり淡白ながら
民謡ムードをへヴィさの中で放ちアコーディオン野郎シンガロングも聴けるぞ!
ラストは重厚な中にアコギも登場しシンセもシンフォニックに盛り上がり
クリーンギター
で幕となる。2曲目はパーカッション、怪しい祈祷ライクな呟きで始まり
どこぞの土着の儀式的なムードを演出した後アコギが登場、今度は3分を待たず
へヴィなバンドサウンドが顔を出し
やはりスローテンポでアコギを残したまま
重厚かつ壮大に展開、荒々しいデスVoアコーディオンも登場しどこか
怪しいムードを感じさせつつもやはり民謡フレイバーは健在でラフなシンガロング
荘厳な男コーラスも主張するぞ。そして途中でまたバンドサウンドが消え民謡クサさ満点の
牧歌的パート
になるもすぐに再びメタリックさが戻り今度はシンセが怪しさを演出、
さらに本作2度目のブラストビートも登場!1曲目のそれと比べてさらに速く本格的じゃのう!
後半はアコーディオン、バンドサウンドまったりしつつ幕だ。


ドラマティックではあるがめくるめく複雑な曲展開、持続する緊迫感といった要素は無く
大作になったといっても基本的にシンプルでただでさえスローテンポ主体で淡々とした
印象が強い
だけにこの民謡フレーズ男臭さ、北欧情緒、アレンジが楽しめないと
かなりキツイ1枚になったと言えるだろう・・・!だがこういうスタイルが好みならば
曲の長さなどモノともせず楽しめよう!まぁそれでも流石にダレは感じさせるのだが・・・!
“ART OF LIFE”と違って疾走してない曲構成がシンプルだからだろうなぁ・・・!
もうちょいプログレッシヴにしても良かっただろうな。とりあえず根底に漂うスタンスは不変である!




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満足度 80% お気に入り曲 Jaasta Syntynyt/Varjojen Virta







"Varjoina Kuljemme Kuolleiden Maassa"




フィンランド出身のペイガン/ヴァイキングメタルバンドの6thアルバム。


長いキャリアでペイガン思想バリバリのフォーキッシュヴァイキングメタル
プレイするベテランバンドの現時点での最新作、通算6作目のフルアルバムである!
前作は何と1曲目が30分、2曲目が26分の計2曲入りという何ともふざけた仕様
なっていたが本作もまた大作志向10分を超える曲が4曲に繋ぎのトラックが3曲という
何とも濃厚な仕上がりになっておる!音楽性はやはり特に変化は無くスローテンポ主体の
へヴィで厳かなムード満点
の重厚な音作りの中にアコースティック系の楽器を放り込み
民謡フレーズを披露し時にシンフォニックとも言えそうなアレンジをも見せておる!

1曲目は早速へヴィで重厚なギタードゥーミーな質感を醸し出しそしてデスVoも登場、
シンセがバックでどこか儚さを感じさせる音を出しそしてクワイア系のコーラス、アコギも聴け
大作ではあるが終始スロー、曲調もずっと同じパターンでダレを覚えるが中盤でアコーディオン、
アコギ
による牧歌的な民謡パートが顔を出し僅かだけ軽快さも見せるな。2曲目はSEによる
繋ぎ
で3曲目は早速重厚なリフ野郎共の掛け声が鳴り響きアコーディオンも登場、
どこか酔いどれムードも感じさせデスVoも噛み付くような野蛮さがあるのう・・・!ギターリフは
トレモロフレーズも交えなかなかに動きを見せておりテンポも彼らの曲としては少し速めだな。
途中で雄々しい男コーラスも聴けるぞ!4曲目はまたSEの繋ぎで5曲目はアコギ、パーカッシヴな
ドラム
民謡ムードを演出した後重厚なバンドサウンドが登場、意外とテンポは速めで畳み掛けるような
勢いを感じさせ盛り上がりその後は哀愁を帯びたスローパートに突入、途中で民謡フレーズも顔を出し
淡々とした中に北欧の雄大な景色を想起させ後半はへヴィさ重視になりより重々しく展開、
ドゥーム系に通じる重苦しさ
も感じさせるのう・・・!6曲目はこれまた繋ぎで7曲目はデリデリしたギター
何ともやるせない退廃感を演出、そして絶叫と共にへヴィかつ壮大で重厚
バンドサウンドが聴けバックのシンセ等シンフォニックさも感じさせマンドリンのトレモロのような
音色も彩りを加えているな。中盤付近で男クワイアが挿入されそしてブラストも登場し荒々しく爆走、
まるで北欧の吹き荒れる吹雪が如きムードを演出しシンフォニックブラックにも通じる要素があるな・・・!
そして本作初となるギターソロも顔を出すぞ!後半はのようなストリングスのような音色が
牧歌的なムードを醸し出し男クワイアも再び登場、ラストはへヴィに
叩きつけるギター、ベース、ドラム
で重々しく幕となる。


過去作と比べて特に変化の無い、悪く言えばマンネリなスタイルで曲調も大作志向の割りに
複雑さ、凝った曲展開みたいな部分は皆無で基本的にシンプルなのも不変だな。へヴィさ重視
1曲目でちょいとダレを覚えたが3曲目以降はシンフォニックかつ民謡ライクな哀愁を感じさせる音作りで
十分以上に楽しめたわい!壮大な北欧の大自然を感じさせるムード作りは相変わらず素晴らしく
繋ぎのSEもそれに一役買っているな。どちらかと言えばムード重視、雰囲気に
浸りたいリスナー
にオススメの1枚だろう!




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満足度 84% お気に入り曲 Muinaiset、Huuto、Kuolleiden Maa







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