MELODIUS DEITE







"DREAM ON"




タイ出身のシンフォニック・メロディックスピードメタルバンドの1stアルバム。


かつて隆盛を築き上げるも急速に廃れていった往年の一大
メタルムーヴメント、メロスピ、クサメタルシーン。
衰退と共に多くのクサメタラーが違うジャンルを開拓したり
脱メタラー化したりと様々な進路を歩み、俺も例に漏れず
他ジャンルにクサさを求めここ数年はクサさ以外も求めるようになり
特に最近はメタルコア、デスコアからパンク、エモ系に走り横道に
逸れまくっていた
のだが久々に海外から往年のクサメタラーを
振り向かせる
バンドが現れたッ!名はMELODIUS!生まれは
フィンランドでもイタリアでもスペインでもない!微笑みの国、
ムエタイとニューハーフの本場タイランド
である!!

そんな彼等MELODIUSの音楽性はシンセオーケストレーション
ふんだんに配しハイトーンヴォーカルがクサメロを歌い疾走する
シンフォニックなメロスピである!ANGRA辺りを髣髴とさせる
スタイルでまぁ音質や演奏、ヴォーカルはこの手のバンドによくあるチープさ
満点
なのだが鍛えられし往年のクサメタラーならば
さほど気になるモンでも無かろう!(笑)

打ち込み、midi丸出しの超チープなシンセオーケストレーションが
やはりショボくもそれに続く2曲目はピアノで幕を開けギターが
ポジティヴでクサいリードフレーズを奏でキラキラしながら疾走開始!
例によって音質はかなりショボくハイトーンヴォーカルも実に
ヘナチョコ
なのだが曲は強烈だ!かつて我々を楽しませてくれた
B級メロスピ、クサメタルを正しく継承する愛すべきキラーチューンである!
3曲目もシンフォニックなシンセとピロピロ鳴るギターが聴けタイトさの
無い(爆)リフ、
そして煌びやかなシンセとヴォーカルが登場!エキゾチックな
中東風のメロディーも聴けるぞ。やはり演奏、ヴォーカルは稚拙なんだが
後半ではピアノソロが登場したりとアレンジセンスはあるな。4曲目は
キラキラシンセとスウィープで始まりヘナチョコハイトーンと共に
疾走!3曲目もそうだったがリフは半端にモダンさを出そうとして
つまらなくなっているがメロディーはこれまたエキゾチックさもあり
FREEDOM CALLHEAVENLYのようなポジティヴさを感じさせる部分もある。
バックで非常にショボイがデス声みたいな声が聴こえるパートもあり
けっこうアレンジは凝っているがこの辺の半端にプログレッシヴに
しようとしている
パートはまだ力量が追いついておらずダレを覚えて
しまうのだが・・・!5曲目はピアノで始まりクラシカルにユニゾン
シンセも大仰なシンフォサウンドを放つ!ヴォーカルもハイトーンではなく
中音域で朗々と歌い上げておりこの辺はイタリアのバンドを思わせる
しなやかさ
を持っているな。途中STRATOVARIUSの“BLACK DIAMOND”の
パクり
みたいなパートが出てくるんだがご愛嬌って事で(笑)。こういう
パート自体は良いんだが長すぎてダレる辺りがまだまだ力量不足だな・・・。
曲の長さも10分ある(爆)。6曲目はハープ、チェンバロの音色が聴け
バンドサウンドがドカドカと入ってきてギターもピロピロとやり
プログレメタルの影響を感じさせる5分近くあるシリアスなインスト。
そのままシンセでクラシカルに繋がる7曲目は70年代
シンフォプログレ
みたいな音色のオルガンが切り込みヴォーカルが登場するメロパワ。
サビの明るいポジティヴさがいかにもクサメタルでその後のクラシカルな
パートとの対比も面白い。8曲目もクラシカルなギターとシンセのユニゾンで
幕を開け疾走するシンフォニックなメロパワである!インストパートは
ネオクラシカルなアレンジでキラキラと疾走するぞ!9曲目はピアノ、シンセが
これまたクラシカルな旋律を奏でキラキラしたシンセが終始奏でられる
様式美系のメタルチューンである。途中雰囲気が変わりANGRAがよくやる
プログレッシヴなパート
を思わせる演奏が聴けるぞ!10曲目はチェンバロと
ピアノ、ベースで始まりマイルドな雰囲気を持った疾走あり、
泣きのギターありのシンセ主体のプログレメタル的な楽曲である。
11曲目は妙にポジティヴで明るくファンタジック
アルバムの終焉を演出する短いインスト。


ANGRAと比較されてるようだがB級バンドなんであそこまで演奏の
質は高くなくSKYLARK辺りが妥当な比較対象だろう。個人的には
イタリアのHIGHLORDの2nd“When the Aurora Falls...”
思い出したな。歌詞も英語詩でワールドワイドな活動を
考えていそうで今後に期待が持てそうである!B級メロスピ
違いは無いのだがタイのバンドの中ではトップクラスの
クオリティー
だろうな。意外と長い曲が多く変にプログレ要素
取り入れた部分はまだ力量が追いついておらず、アルバム全体も
非常に長いため後半になるとダレを覚えてくるのだがこのまま
活動を続ければ必ずや化けそうな素養を感じさせる、
期待の新人バンドである!








満足度 83% お気に入り曲 Novelist、Dream On







"Episode II: Voyage Through the World of Fantasy"




タイ出身のシンフォニック・メロディックスピードメタルバンドの2ndアルバム。


ムエタイとニューハーフの国にしてメタル後進国タイから登場した初の本格的
メロスピ、クサメタルバンド
で、上記したデビューアルバムコアなクサメタラーの間で
話題
となり一部マニアから「タイのANGRA」等と称されたバンドである!音楽的には流石にメタル、
ロック後進国
なだけあってプロダクション等は相当にチープで、楽曲アレンジも正直
纏め切れていない冗長さが目立っていたがそれでも確かなクサさを放つシンフォニックで
クラシカルなメロスピ、クサメタルであった・・・!
そしてバンド名をMELODIUS DEITEと改め
心機一転
して放たれる待望の2作目となる本作、音楽的には前作の延長線上にありつつも
プログレッシヴな要素をさらに増強しており、テクニカルなインタープレイシンセによる
シンフォニックなアレンジ
を随所に盛り込んだ大作揃いで、全9曲でありつつ何と2枚組という
ボリューム満点のアルバムに仕上がっておる!
果たして冗長さを感じさせずに
聴き通す事が出来るのであろうか・・・!?


1曲目はピアノダークなシリアスさを演出し女性の語り、ストリングス、フルートも
顔を出すイントロ
で、続く2曲目はB級バンドとは思えぬなかなかの切れを見せるリフが聴け
ストリングス等シンセも顔を出し疾走!前作と比べてプロダクション、演奏等
かなり向上しておりテクニカルなインタープレイを披露、
2分半してようやくヴォーカル
顔を出しプログレッシヴな面を増強した印象があるも、しかとメロパワ、メロスピらしい
疾走感やクサさ
を感じさせ、ヴォーカルもまだ線は細いが前作よりはこなれて来ている感があるな・・・!
途中ストリングスパートも顔を出しピアノもバックで目立っているぞ。ソロパートも
プログレメタル然としたテクニカルな展開で、演奏力等明らかに向上はしているのだが
この手の要素を好まないメロディー重視のクサメタラーには果たしてどう映るのであろうか・・・!
3曲目はシンセオーケストレーション壮大なムードを醸し出しピアノもメロウさを演出、
シンフォニックな繋ぎ
ではあるがかなり長く5分以上あるなぁ・・・!4曲目はツインリードによるリフに
ハモンドの音色
も登場、よりプログレメタル要素を増した感じだが疾走パートもしかとあり、
ソロパートプログレメタル的な長さがあるもフレーズ自体はネオクラシカル風味があり
まだクサメタラーでも楽しめるのう・・・!5曲目は15分ある大作で、ストリングス、チェンバロ、
木琴等の音色
怪しげかつ壮大なシンフォニックさを演出、スキャットVoも聴け
ファンタジックでリリカルなクサさを放ちシアトリカルなドラマティックさもあるぞ!
全体的にかなりプログレメタル寄りではあるが、雰囲気重視メロディーもクサく劇的なのが良いな・・・!
中盤以降でギターがクラシカルなクサメロを撒き散らしテンポアップするぞ!その後は物静かなシンセが淡々とした
穏やかさ
を見せ叙情的なクサさが漂っているのう・・・!後半は泣きのギターソロに加えカイ・ハンセンが
昔HELLOWEENでやってたクラシックフレーズ
も聴けるぞ。

2枚目の1曲目は胡散臭い儀式っぽい出だしからバンドサウンドが聴けダークなムードを演出、
シュレッドギターも顔を出しつつ全体的に怪しさが強いな・・・!ラスト付近のギターソロは
クラシカルなクサさがあるぞ!2曲目はシンフォニックなシンセオーケストレーションに始まり
曲調自体はプログレメタルなんだが、そこかしこにキラキラした大仰なシンセが乗っており民謡ライクな
クサさを見せるパート
も随所で顔を出しクサメロや疾走パートもとりあえずは聴けるぞ。8曲目は早速の
ギターとキラキラシンセによるネオクラシカルなユニゾン
が炸裂!その後はスローテンポ
やけにエキゾチックなメロディーが聴けプログレメタル然としたリズムで展開、
途中勢い良く疾走テクニカルなキメのソロも炸裂!ギターもバリバリとシュレッドを
連発
クラシカルフレーズも多用されSYMPHONY Xにかなり近いのう・・・!9曲目は13分ある大作で、
しかもインストとなっており妙にエキゾチックで東洋的なムードを持ったプログレメタルとなり、
途中からジャムセッション風の展開を見せテクニック重視でかなり微妙だが、中盤以降は
それなりにはキラキラしたクラシカルなパートも聴けるぞ。


往年のB級メロスピ、クサメタルバンドがアルバム重ねて洗練される毎にクサさ、疾走感が無くなり
半端にプログレメタル化して魅力を失うケース
が多々あり我々クサメタラーを嘆かせて来たが、
彼等もそんなクサメタルマナーに則り2作目にして早くもプログレメタル化しており
クサメタラー的には不評
なようだが、まだ本作には疾走感やクサさ、大仰なシンフォニックさが
しかと残っており、
前作の時点で既に1曲1曲が長く冗長だったんでそこが洗練され無駄が省かれた
本作のほうが遥かに質が高い
のは当然である!今後クサさが完全に無くなり完全にテクニック重視の
プログレメタル
になってしまったら流石にダメだが、本作くらいのバランスならまだ楽しめるのう・・・!




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満足度 84% お気に入り曲 Land Of Fantasy  Territory Of Memories (Atlantis)  Civilization
Alexander The Great  Pyramids Of Egipt







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