Linked Horizon
"ルクセンダルク大紀行"
Sound HorizonのRevoによる別プロジェクトの1stアルバム。
モロにイングヴェイを意識しまくったジャケが話題を呼びつつもあからさまな
ヴィジュアル商法が不評を買った(爆)Sound HorizonのRevoによる別名義の新たな
プロジェクトのフルアルバムである!音楽的にはSound Horizonの流れを汲む
ファンタジックでクッサイシンフォニックメタル/プログレで本隊と異なり語りや
SEが無くあるとしてもRHAPSODY OF FIRE直系の最低限の英語語りのみでそういう部分を
不要と感じていたメタラーとしては嬉しい限りじゃのう・・・!
1曲目はオーケストラによる壮大な出だしから音は軽いながらバンドサウンドも
顔を出しシンフォニックメタルと化しソプラノスキャットも登場、リードVoは
Revoによる相変わらずのヘロヘロV系歌唱でガッカリだがサビは疾走しメロディーは
ポップ色が濃いのう・・・!ギターソロはなかなかに流麗でマイケル・ロメオを
彷彿とさせるタッピング系のレガートフレーズを見せテクニカルだな。
後半は唐突にベースがスラップを披露しデジタル音も登場、ギターもファンクな
カッティングを見せ正直このパートは不要だろう・・・!2曲目はまた大仰な
出だしだがその後は女性Voが穏やかなムードを演出しアンサンブルも淡々とした
メロウさを見せておるのう・・・!その後はムードが変わりエキゾチックな雰囲気を
醸し出しプログレッシヴな要素を見せ始めるぞ。やまりメロディーがクサく中盤も
穏やかさを保ちつつプログレ色が濃い展開だな。7分過ぎ付近でホーンの音色も顔を出し
ちょいと勇壮さを見せ始めストリングスリフも緊迫感を放っておるのう・・・!
後半はソフトな叙情性を見せさらにシンフォニックに盛り上がる11分超えの大作である!
3曲目はアコギがそのまま穏やかさを演出し民謡ムード漂う女性Voも登場、
ガットギター(?)によるソロに笛、ストリングスも印象的な短い曲で
4曲目はそのまま穏やかな笛が聴け中性的な女性Voも顔を出しそしてアップテンポになり
バグパイプも登場、HM/HRではないがテンポは早く軽快なノリを見せやはり
クサくて良いぞ!笛ソロも民謡要素を強烈に醸し出しガットギターの
ソロに続き流麗なピアノも登場!5曲目はストリングスによる緊迫感ある出だしから
ウィスパー系の女性Voに壮麗なオーケストレーションが聴けその後はやはり
穏やかかつクサい民謡系の曲調になるな。6曲目はまるでPAINKILLERみたいな
ドラムに始まりホーンが安っぽいながらも勇壮さを見せバンドサウンドも登場、
インストで一応はメタルサウンドなんだがどこかダサいチープさが漂っており
インチキムード歌謡ジャズ風ホーンがメインなのが大きな原因か!?ギターソロも
メタルと言うよりはフュージョン風で中途半端にT-SQUAREっぽいな(爆)。後半はハモンドも
顔を出し今は亡きジョン・ロードへのトリビュートと勝手に解釈したい所だがその後の
ギターソロはテクニカルである!後半はピアノソロも顔を出しギター、ストリングスと
ユニゾンし様式美ライクなムードを演出し盛り上がりプログレメタル化するぞ!
7曲目は穏やかなピアノに加えまるでFuki嬢のようなアニソン系の女性Voが登場、バンドサウンドも
顔を出すが曲調はありがち過ぎるポップな明るい穏やかさがあり“Marchen”の悪夢が蘇りそうだ・・・!(爆)
ギターソロに続きサックスのソロも聴けるが短めである。8曲目は久々にRevoの微妙な
ヴィジュアル歌唱が顔を出すも楽曲はクサさ漂うシンフォニックメタルでスキャットが
実にダサ過ぎるも垢抜けない歌謡曲的なメロディーがクサメタラー好みか!?
マンドリンのようなガットギターのソロに続きピアノ、アコーディオンソロも顔を出し
この辺の非メタルなアレンジが実にらしい部分じゃて・・・!9曲目は歓声で幕を開け
何とも微妙な(?)女性Voが顔を出し擬似ライヴ風のムードを演出、一応はHM/HRだが
“Marchen”で聴けたド腐れアイドルポップスムードが強烈に漂っており最悪である(爆)。
ヴォーカルも酷く稚拙で駄曲、捨て曲以外の何者でも無い!(爆)こんなクソ曲サンホラには
誰も求めておらんわい!アラン・ムーアがケータイ小説並の脚本を
書くようなモンであり原哲夫がアキバ系の絵を描くようなモンじゃ!
品行方正なサウスパークなんざ誰も見たくは無かろう!
ただギターソロ、ハモンドだけは良いな(笑)。耳直しの10曲目はシリアスな女性Vo、
ストリングス、ピアノに雨のSEが叙情ムードを醸し出すバラード曲。ストリングスの
盛り上がりがなかなかに良くソプラノ系の歌唱も聴き所である。途中ベース、ドラムも顔を出し
オールドスクールな歌謡曲風になるのう・・・!11曲目はストリングスが叙情性を
演出するインストで民謡、民族音楽的なシリアスさを見せ盛り上がるぞ。12曲目は素朴な笛の音に
ガットギターがこれまた民謡ライクなムードを演出、ストリングスもシリアスな壮大さを放ち
そして女性Voが登場し穏やかな曲調になるぞ。中盤はまたシンフォニックというか古臭い歌謡曲ばりに
盛り上がりRevoのヴォーカルも登場し男女ツインVoの様相を醸し出す!最後の最後で
バンドサウンドが顔を出しアップテンポのシンフォニックメタル化するが
逆に蛇足かも知れんのう・・・!
Sound Horizonと同じタイプのシンフォニックメタル/ファンタジックプログレだが
J-POP畑で売り出しているため音質は酷くバンドサウンドが致命的なまでにスカスカで
メタラーとしては相当に物足りないのう・・・!だがやはり曲は良くお得意の
プログレッシヴな緻密さにファンタジックかつキャッチーな歌謡クサメロもふんだんに
盛り込まれ非HM/HRな曲も民謡要素が強く、また今回結構シンプルな展開の曲も増え
妙に難解だったここ最近の作風とは異なる側面を見せており奇をてらわず
楽曲で勝負している印象があるな。腰を抜かすほどのキラーチューンは無く
捨て曲もありシンフォメタル曲をRevoが歌い台無しにしてしまっている部分もあるが
中途半端にポップ化し駄盤となった“Marchen”にガッカリしたクサメタラー、
プログレッシャーも納得いく仕上がりだろう!だが通常盤と初回盤で収録曲が異なるという商法は
あからさまに悪質でこれではボロクソに叩かれてもやむ無しである!こういう
ゲスな商売してるからCDが売れなくなるんだよ!
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満足度 83% お気に入り曲 Theme of the Linked Horizon ルクセンダルク紀行 君は僕の希望
愛の放浪者
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