Kayak







"Letters from Utopia"




オランダ出身のプログレシッヴロックバンドによる再結成後6作目のアルバム。


HIGH TIDE FORMATIONを母体に72年に結成されたキャリアの長い超ベテランバンドで、
82年に一度解散しているが2000年に再結成しその後は再び精力的にアルバムを
リリースし
今もなお現役バリバリで活動しており、本作は2009年にリリースされた1枚で
何と2枚組の大作になっておる!音楽的にはシンセが前に出てくる王道のプログレだが
とにかくメロディーやアレンジが哀愁バリバリで、かといってイタリアンロックのような
コテコテな様式美クサメロではなくあくまでもエモーショナルな叙情性を感じさせる
音作りになっておりテクニック以上にメロディーを重視した姿勢を見せているな。
過去作は未聴だが現在のラインナップはどうやら男女ツインVoになっているようだ・・・!

1曲目はシンセがいかにもプログレかつどこかクラシカルなムードも感じさせる
フレーズを奏でカッティングギターをバックにどことなく哀愁を持ったリードギター、
ヴォーカルが聴けるリラックスしたメロディアスなミドル曲ホーンの音色も顔を出すぞ。
ラストのギターソロがまた泣いているな・・・!2曲目はピアノ、ソフトなウィスパーVoが
これまた哀愁を放ち
実にエモーショナルな音作りが施されており女性Voも聴けるぞ。
3曲目はシンセが80年代的なムードを放ち軽快なテンポで疾走するアップテンポ曲。
ヴォーカルがパワフルな女性Voになりワウをかましたギターソロが弾き倒すのも
聴き所である!4曲目はピアノ、アコギ、女性Vo穏やかな叙情性を放つバラードで始まり
途中からストリングスシンセ、バンドサウンド哀愁ある男Voが顔を出しファンタジックな
盛り上がり
を見せ始めそして軽快なノリの上にストリングスが舞いギターソロも勢いある
プレイ
を披露し明るくもシリアスなムードが漂い始めるぞ!その後はミュージカル的な
クワイア風コーラス、パーカッション
が顔を出しかなりシアトリカルになるのう・・・!
いかにも日本人が好みそうな曲調でたまらんな(笑)。後半もコーラスがミュージカル的に
盛り上がり
そしてピアノ、男Voで幕を下ろす9分近くあるドラマティックな大作である!
5曲目はピアノ、切々とした男Vo、ストリングスシンセが聴けるバラードでこれまた非常に
叙情的
メロディーもクサいのう・・・!バンドサウンドも途中で挿入され盛り上がり
アコーディオンの音色
も登場、中盤のコーラスが重なる様はまるでQUEENのようでギターも
実にドラマティックな使われ方をしているぞ!6曲目は女性Vo、ピアノ、ベースがこれまた
穏やかなムードを放つまっとうなバラード。ギターソロがまた泣いておるのう・・・!
7曲目はどこかほのぼのとしたムードを放つ曲でコーラスやメロディーの質感がこれまた
どこかQUEENというかVALENSIAACTに近いな・・・!8曲目は女性Voがメインでシンセや
バンドサウンドがどこか80年代ライクなムードを醸し出すキャッチーな曲。歌い方が
またハードロックライクパワフルな上手さがあるぞ!9曲目はうってかわって線の細い
男Vo、ピアノ
切々としたほの暗さを演出するバラード系。泣きのギターによる盛り上がりが
また強烈で
その後のパンチの聴いた女性Voも味があるな・・・!

2枚目の1曲目はこれまたピアノと男Voがメロウに歌い上げフルート、ストリングスも登場し
優雅なクラシカルさを放ちやはりバラード系だがメロディーやアレンジがたまらんなぁ・・・!
2曲目は暗めで大仰なバンドサウンドダークさを放ちその後は男Vo、ピアノ、ストリングスが
緊迫感ある劇的なクラシカルさを見せるも展開は無く淡々とした反復がメインだ。3曲目は
怪しげかつ淡々としたバンドサウンド、シンセが聴けハスキーな女性Voが乗るワイルドな(?)曲。
4曲目はミドルテンポで80年代産業ロック華やかなミュージカル絶妙に
混ぜ合わせた
かのような独特のムードがあり男Voの歌い方がまたマイルドかつ
なまめかしい(?)
部分がありヴォードヴィル風味の演出に一役買っているな。5曲目は定番の
男Vo、ピアノ、アコギによるバラード。中盤以降でシンセがどこかファンタジックな
ムード
漂うフレーズを奏で日本のお城系RPGに通じるフィーリングを放つぞ。6曲目はそのまま
ピアノ、ノイジーな音女性Voが乗るマイルドな曲でギターがフュージョン的な
質感
でまた泣いておるな・・・!7曲目はハンドクラップが目立ちハモンドも聴けるいかにもプログレな
音作り
でヴォーカルは男女コーラスがティーンズ系ミュージカル(?)なムードを醸し出しているか!?ギターソロは
泣きのプレイアコギのストロークも顔を出し中盤の展開は明るい中にプログレ然とした
緊迫感も内包
しているな。8曲目は穏やかなピアノ、切々とした哀愁だだ濡れの男Vo
メロウさを演出、後半はムードが変わり緊迫感が醸し出されストリングス、バンドサウンドが
重厚なサウンドを見せ
その後はギターが泣きつつもテクニカルなソロを披露、劇的な
オーバーダブも顔を出し絡み合うぞ!
ラストは口笛で締めだ。9曲目はアコギ、男女Vo、
ストリングス
がどこか牧歌的なムードを放ちその後は明るいポップさが出てくるも
ただのポップスではなくやはりミュージカルっぽさがあるな。中盤以降は男女コーラスがオーバーダブで
交互に顔を出し絡み合い
ベースが跳ねる中QUEEN的な演出も施されギターソロも聴けるぞ。
後半はホーンも登場だ!10曲目は穏やかかつ哀愁を纏った泣きのギター
幕を開け淡々としたムードが漂うミドル曲。


プログレッシヴロックではあるがテクニカルさ以上にメロディアスさ、ドラマティックさ、
叙情、哀愁をメインに押し出した音作り
が施されており曲によってはQUEENやVALENSIA、
ROBBY VALENTINEにACT
辺りを思わせるシアトリカルなミュージカル、ヴォードヴィル調の
盛り上がり
もありクサメタラー、シンフォニックメタラーでも楽しめそうかも知れんな!
また女性VoがHM/HRも歌えそうなくらいパワフルで勢いがあるのに対し男Voが実に
切々としたか細い声質
なのも面白い対比になっていると言えよう・・・!バラード多めな
気がしなくもない
がどれもメロディーが非常に美しいおかげであんまダレないのも流石だ。
2枚組という事で値も張るが懐に余裕があるなら挑戦してみる価値は十分にあるぞ!
プログレッシャーなら何の問題も無く満足出来よう!





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満足度 84% お気に入り曲 Rhea  Before the angels fell  Breaking the news
Under the radar  Nobody wins  Circles in the sand  Never was  Brothers in rhyme







"Anywhere But Here"




オランダ出身のプログレシッヴロックバンドによる再結成後7作目のアルバム。


一時期解散していた期間もあるが70年代より活動を続け今も現役バリバリの
ベテランプログレバンド
による2011年リリースの最新作で、メインメンバーの一人であった
Pim Koopmanが急逝して以来初のリリースとなった1枚のようだ・・・!昔の頃のアルバムは
未聴だがここ最近は男女ツインVo体制になっているようで音楽的にはテクニックも十分ながら
徹底したメロディー重視の姿勢を見せておりバラードも多く曲によってはモロにメロハーな
ムード
を出しつつもQUEENACT、同郷のVALENSIA、ROBBY VALENTINE等に通じる
ヴォードヴィル、ミュージカルライクなドラマティックさを見せる事もあるぞ!

1曲目は爽やかな印象のシンセ、バンドサウンドで緩やかに幕を開けストリングスシンセ、
女性Vo
が登場しミドルテンポでどちらかと言えばメロハー的な展開を見せ雰囲気的には
ACTに通じる要素があるな。ギターソロ前なんかまさにそんな感じでソロはどこかファンク風か!?
2曲目は穏やかな男Voにアコギのストロークが聴け穏やかなムードプンプンのAOR的曲。
3曲目は妙にハッピーな遊園地ライク(?)なギター、シンセ軽快なムードを出し
リズムはどこかダンサブルな空気がありつつもコーラスはQUEEN的だな。中盤のシンセの
メロディー
明るくもどこかクサくその後のコーラスが入り乱れる展開はまさしく
QUEENと言うよりはVALENSIAに近いか!?4曲目はピアノ、女性Vo切々としたムード
演出しアコーディオンが登場するアンニュイな空気を漂わせる大人の(?)バラード。
アコーディオンのソロ
がまた泣きのメロディーを奏でており後半は落ち着きを保ちつつも
激情を増していくかのようなヴォーカル日本の演歌、歌謡曲に通じるようだ・・・!
5曲目はリズミカルモダンなフィーリングのある彼らにしてはハードな印象の強い
へヴィな(!)曲
だがサビは妙な明るさを見せるぞ。男女コーラスハモンドも聴け
どこかJAM PROJECTっぽいか!?6曲目は怪しげなムードのジャジーさを見せつつも
途中からはプログレライクなスタイルになるのう・・・。ギターソロは流麗な弾き倒しだ。
7曲目は叙情的なピアノ、アコギで幕を開ける美麗バラードで女性Voがソフトに歌い
シンセストリングスが曲を包み込みメロウさを出すもサビはコーラスが穏やかな
盛り上がりを見せるのう・・・!
8曲目もピアノが叙情性を出し今度は男Vo
切々と歌う穏やかな哀愁のバラード曲。9曲目は強烈な泣きを発散するギター
メランコリックな事この上無いムードを出すがその後はデジタル風のサウンド
80年代っぽいフィーリングを醸し出しつつヴォーカルメロディーはかなりの哀愁が漂っており
サビのドラマティックなメロウさなんか相当のもので日本人が大好きな
タイプの曲調
だろうなぁ・・・!後半はコーラスの絡みに加え泣きまくりのギターソロも聴けるぞ!
10曲目はどこか民謡的なフレーズで幕を開け牧歌的と言える曲に仕上がっているな。11曲目は
フルートの音色が顔を出しつつもプログレと言うよりは穏やかでポップな印象のある曲。
やはりメロディーが良くコーラスワークも実に美しいのう・・・!後半でオブリを放り込みまくる
フルート
がまたたまらんわい!12曲目はアコギ、男Voが穏やかさを出すソフトで叙情的な曲。
13曲目は女性Vo、煌くシンセに始まり穏やかでポップながらも盛り上がりを見せる
メロハー、ハードポップに近いタイプ
で14曲目はミュージカルライクかつコミカル
印象の強いポップナンバー。やはりQUEENやVALENSIAがやりそうな曲調じゃのう・・・!


2枚組の壮大な大作だった前作とは異なりコンパクトに収められた楽曲が並ぶアルバムに
仕上がっており長尺曲も鳴りを潜めており、アレンジ自体はよく練られており劇的な
コーラス、曲展開
を持ちつつもそこまでプログレッシヴな難解さ、テクニカルさは無く
全体的に聴き易さがある
と言えよう・・・!曲調も幅広さを増しモダンさのあるワイルドな
ハードロック
ジャジーなアレンジ、ファンク風のムードまで見せており散漫と
捉えられかねない部分
があるもメロディー重視の姿勢は変わっておらずそこまで
違和感は無いか!?
個人的にはやはりドラマティックでメロディアスな事この上無い
大作チューンが聴きたかったなぁ・・・!





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満足度 80% お気に入り曲 Credible Lie  Behind the Scenes  demon in Her Eyes
Wherever She Goes







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