I AM ABOMINATION
"To Our Forefathers"
ミシガン出身のメタリックスクリーモバンドによる1stアルバム。
かなりメタルに接近したスタイルを持ち味としたミシガン産の
新人スクリーモバンドによるデビューアルバムで、音楽的にはここ近年で
よく見られるタイプの王道を行くあまりスクリームしないスクリーモというか
エモメタルと言った所だが、最大の特徴がメタル張りのフラッシーでテクニカルな
速弾きギターソロをバンバン聴かせてくれる点である!タッピングやスウィープを
当たり前のように使いこなし曲によってはネオクラシカルな要素を持ったギタープレイも
披露、プロダクションもプラスティック系のペラペラな質感ではなく、まぁへヴィだとか
メタルコア的なラウドさは無いが十分にHR/HMしており普通にメタラーも
聴けるだろう!また使用頻度は多くないもののシンセもシンフォニックな
ストリングスアレンジからエレクトロニカ的な電子音まで使用し楽曲に
彩りを加えている部分もあり、ここ最近のスクリーモ勢はこういったシンセアレンジや
シンフォニック要素を取り入れることを当たり前のようにしている節があるが
彼等も御多分に漏れない今時のバンドらしい部分が色濃く備わっていると言えよう・・・!
特に5曲目なんかいきなりネオクラシカルなギターとストリングスでシンフォニックに
始まり曲調、ヴォーカルこそ普通のスクリーモなれど部分部分で様式美シンフォメタル的
雰囲気が思いっきり発散されメタラーを十分に惹き付けるだろう!8曲目はメタルコアに
接近したモダン寄りのリフが聴け疾走するがヴォーカルが入ると普通のスクリーモ、
エモメタルになってしまうもののギターのオブリはありがちなタッピングのハモリではなく
速弾きでギターソロも十分にメタル的なシュレッドでスウィープも最後に登場だ!
9曲目はツーバスで疾走しストリングスがシンフォニックでドラマティックな
アレンジを聴かせてくれるパートが聴き所だな。そして日本盤ボーナスの11曲目が何気に
キラーで、シンフォニックなストリングス、ピアノに始まり
ネオクラシカルかつプログレッシヴな技巧的ギターソロも
聴けるカオティック寄りのスクリーモでまぁそれ以降は普通の
スクリーモだが前半だけならかなりのキラーチューンと言えるだろう!
ギタープレイや一部で顔を覗かせるシンフォニックなストリングスアレンジは
非常に良くヴォーカルもよく歌えておりギタープレイは普通にヤングギターで
インタビュー受けてもおかしくないレベルにあり実に達者で捨て曲も無いが
メロディーにイマイチフックが無いのが欠点だろうな・・・!これでもっと
エモ、スクリーモキッズのみならずメタラーにもアピールできるレベルの
メロディーを書けるようになればかなり化けるだろう!今のままではまだスクリーモに
毛が生えた程度なれどテクニカル様式美スクリーモメタルとしてかなり興味深く
面白いバンドなので今後の活動をチェックしていきたいのう・・・!
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満足度 84% お気に入り曲 全部。特に“Rock N' No Soul”、“Heir to the Throne”
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