GHOST(B.C.)







"Infestissumam"




スウェーデン出身のヴィンテージハードロックバンドによる2ndアルバム。


古臭い、レトロな70年代サイケデリックハードロック要素を上手い事近代的な
センス
に混ぜ合わせ独特のキャッチーさ漂うヴィンテージロックをプレイしつつも
そのブラックメタルばりのオカルティックなアピアランスが各方面で話題を呼んだ
面白実力派バンドによる2作目のアルバムである!この手のヴィンテージ系HR
ともすれば地味でフック、キャッチーさの無いオッサン向けになってしまいがちなんだが
彼らはそこに近代的なポピュラリティーを上手い事ドッキングさせており、確かに
放たれるサウンドは古臭さを感じさせるもののガチで古い感じでは無く、あくまでも
聴き易さを重視しており、ヴォーカルがまた無駄にポップさのあるメロディーを
中音域程度のマイルド歌唱
で朗々と歌い上げており、怪しさはあるもののその実
相当にキャッチーな曲作り
を披露しておる!

1曲目は意外にも混声クワイアで幕を開けゴシカルなシンフォニック系の色合いを
醸し出すも、その後は実にヴィンテージ感溢れるバンドサウンドが顔を出し
70年代らしいムードを醸し出しつつもその間ずっとクワイアが乗っていると言う
実に怪しいイントロで、続く2曲目もまたバンドサウンドが凄まじく古臭いものの
現代的なハードさも内包しており、ヴォーカルは爬虫類的なヌメッとした声質の
クリーンで歌い
バックでオルガンも登場、コーラスワーク非常にキャッチーで
レトロ感と近代的な良さの双方を兼ね備えておる!
3曲目は怪しい遊園地的な
オルガン
レトロなバンドサウンドが混じりヴォーカルは胡散臭くもなめらかで
実に聴き易いのう・・・!
4曲目は淡々としたノリの良さを見せいい意味で古い
キャッチーさを見せるミドル曲。
5曲目は叙情的なピアノ怪しげな呟きが乗り
淡々とした物静かさを放つ穏やかなバラード系でどこかプログレにも通じる雰囲気があるか!?
途中からテンポアップ古臭いノリの良さを見せ始め、昭和の風景が脳裏に浮かぶも
オルガンはプログレ色が濃いのう・・・!後半では再び混声クワイアが顔を出し怪しさを放つぞ!
6曲目は儀式的な男クワイアで幕を開け緊迫感あるギターの刻みオルガン
顔を出しリズミカルなドラムにクワイア、怪しげなヴォーカルが乗るある意味
ダンサブルな曲
か!?ヤク中一歩手前ポップさを見せる、何気に相当センスを
感じさせる曲
じゃのう・・・!メロディアスでドラマティックなギターソロも聴き所じゃ!
7曲目は気だるいムードの中にもしかとしたポップネスを際立たせた、これまた彼らの
確かなセンスを感じさせるミドル曲
である!ヴォーカルメロがとにかくキャッチーで
憂いを放っており良いな・・・!
8曲目はプログレ的な忙しなさ軽快さを醸し出すライトな
アップテンポ曲。
9曲目はモダンではないがちょいとヘヴィな印象のあるリフ、リズムが聴ける
重厚なミドル曲
で、ヴォーカルは気だるさがありある意味オルタナ的と言えるかも知れんが
オルガンキャッチーさを放っておりプログレ的なリズムワークも顔を出すぞ。
10曲目も怪しげなダークさを放つヘヴィ寄りの曲で、後半は教会のようなオルガンに
混声クワイア
が顔を出しホーリーなムードを演出しておる!


こいつは確かに各方面で話題になるのも頷けるバンドである!基本はレトロな、
ヴィンテージ感
溢れるオールドスクールなサイケデリック・ドゥーム系HRなんだが
ただ古臭いサウンドをダラダラと垂れ流し一部の通気取りのオッサンガンギマリの
スラッカー野郎
しか楽しめないようなアンダーグラウンドな音作りに陥る事無く、
いい意味で産業ロック的な普遍性すら携えた確信犯的な1枚である!この手の
ヴィンテージ系ハードロックに興味が無くともキャッチーなロックが好きなら
十分に楽しめる
であろう、真の実力派バンドだと言えよう・・・!




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満足度 82% お気に入り曲 Secular Haze  Ghuleh / Zombie Queen  Year Zero







"Meliora"




スウェーデン出身のヴィンテージハードロックバンドによる3rdアルバム。


今現在はGHOSTと名乗っているが、改名した訳では無く権利上の問題で
北米ではGHOST B.C.名義で活動
しているようだ。サイケデリックな
古臭い70年代HRを今に継承するバンド
は意外と多かったりするが、
彼等はその中でも特に高い知名度を誇る成功したバンドである!
シンガーによるワンマンバンドな体制で、ブラックメタルとはまた
異なる胡散臭いメイク、キャラクター性も話題だが、単純に音楽として
優れており、
昔ながらの70年代サイケデリックハードロック
踏襲しつつも、ただ古臭いだけのつまらんブルーズロックにはならず、
プログレハード往年の様式美要素を踏襲しており、怪しく胡散臭くも
ドラマティックでメロディアスなHRとして高い完成度を見せておる!

1曲目はシンセ、テルミン昔のSF映画っぽさを演出、その後は
バンドサウンドと共にオルガンが登場、プログレハードと言うか
昔の様式美っぽさがあり、2曲目もどことなく怪しげな印象の
70年代的ヘヴィさ
を見せるハードロックだな。3曲目はクリーンギターが怪しく、
シンセも顔を出し胡散臭いホラー的ハードさがあり、ギターソロは
メロディアス劇的さもあるな・・・!4曲目は美麗なハープによる繋ぎで、
5曲目はエキゾチックな憂いを放つクリーンギターが登場、70年代的な
サイケデリックさのある叙情性を見せる哀愁バラードである!
6曲目は昔っぽいハードさ、ヘヴィさを見せるワイルドなアップテンポで、
怪しいスローパートもあり、途中からピアノクワイアも顔を出すぞ!
7曲目はグランジの気だるさプログレの浮遊感を兼ね備えた曲で、
8曲目はオルガンによる繋ぎで、9曲目は怪しげかつそれなりに軽快な
ホラー的ハードロック。
10曲目は7〜80年代の洋楽ポップスに接近した
相当にキャッチーな曲。あざといがチャラくは無いんで普通に聴けるな。


特異なキャラクター性以上に音楽的に優れたバンドで、ホラー的な
怪しさ、胡散臭さ
を放ちつつも上記したよう、プログレハードや
70年代の様式美ハードロック
に通じる劇的さ、メロディアスさがあり、
ただのネタバンド、オールドスクール回帰バンドに陥っておらず、
オッサンメタラーには懐かしく、若いキッズには新鮮さがあり、
メロディックHM/HRとしても楽しめる高品質バンドである!
ギターとか速弾きの類が一切無く、難しい事は何もしていないんだが
技巧に頼らずともいい曲を作れるという見本だな・・・!




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満足度 84% お気に入り曲 全部







"Prequelle"




スウェーデン出身のヴィンテージハードロックバンドによる4thアルバム。


オールドスクールなヴィンテージロック云々以前に怪しく胡散臭くも
メロディックHM/HRとして優れた実力派バンドによる通産4作目である!
2015年にはグラミー賞を獲得するも、その後メンバー内でゴタゴタが発生し
中心人物であるシンガー、パパ・エメリトゥス3世も本名がトビアス・フォージだと
発覚する他、新たにコピア枢機卿と名を変えメイク、コスチュームも様変わりし、
ある意味心機一転の1枚となっておる!

1曲目は怪しいコーラス、シンセが聴けるイントロで、2曲目は比較的正統派に
近いリフ
が登場、怪しくも劇的なオルガン風の音色やリードギターも顔を出し、
3曲目もまた怪しげなリフやムーグが聴け、気だるくもホラーテイストを醸し出すぞ。
4曲目は珍しくソフトで穏やかなバラード寄りだが、ハードさもあり5曲目はシンセが
穏やかかつ壮麗さを演出、後半テンポアップしギターソロに続きサックスソロ
顔を出すインストだ。6曲目はオーソドックスかつポップ、キャッチー路線
マイルドさを見せており、7曲目はオルガンが聴けつつもやはりポップな印象の曲。
後半はシンフォニックだな。8曲目もやけに落ち着いてしまっており、全体的に穏やかで
9曲目はフルートが穏やかな叙情性を演出、プログレに通じるメロウさがあるインストだ。
10曲目はコーラスが目立ち、オールディーズ感がありつつやはりポップで穏やかな曲。
11曲目はかつてGAMMA RAYもやった、PET SHOP BOYSの超名曲
“It's A Sin”
カヴァーだ!12曲目は暗くも淡々とした地味なスロー曲である。


バンド内部のゴタゴタが影響しているのか、路線としては過去作を踏襲するも、
どうにもクオリティーの低下が感じられ、前作にあったようなシリアスな
ドラマティックさ、
ツボを押さえた絶妙なフックが見られず、過去作の
アウトテイク集のように感じられるな・・・!それでいてキャッチーな曲が
よりポップになってしまい、
怪しさ、胡散臭さ、劇的さが著しく減退、
セルアウトし売れ線に走った
ような印象もありガッカリ感が拭えんな・・・!
やはりHM/HRバンドと言えどグラミー賞のような大衆的、俗世的なモン
関わっちまうとオルタナ、ポップパンクバンド同様の過ちを犯しちまうんだろう・・・!
HM/HRは流行とは無縁の孤高の存在でなければならないのだ!




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満足度 72% お気に入り曲 Rats  It's A Sin







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