EISREGEN
"Todestage"
ドイツ出身のアヴァンギャルドゴシック/ブラック/ペイガンメタルバンドによる10thアルバム。
IN EXTREMOやDIE APOKALYPTISCHEN REITER等と同格に扱われるドイツ産の
変態メタルバンドで、キャリアが長く結構な枚数のアルバムをリリースしており
本作は10作目のフルアルバムらしく、音楽的には基本的には軽い音質でゴシックメタルや
ブラックメタルのようなダークさを内包しつつシアトリカルな側面も見せ付けたり
ペイガン、フォークメタル的なノリも放ったりと実に怪しく胡散臭くも大仰な
曲展開を見せているな・・・!
1曲目はストリングスシンセに怪しさ満点の語りが顔を出しシアトリカルな
ムードを醸し出すイントロに続きバンドサウンドも登場、ヴァイオリンや
ピアノの音色を交えゴシックメタル風のメランコリックさを演出するも、
そこに乗るヴォーカルが前述の胡散臭さ満点の語り風で、ブラックメタル的な
しわがれ声で強烈な如何わしさを見せつけさらにブラストビートで爆走する
パートも聴けるぞ!2曲目は胡散臭くも淡々としたリズムでノイジーさのある
ギターリフも登場、ペイガン系のフォークメタルに接近した雰囲気を放ち始め
ヴァイオリンにダミ声ヴォーカルも聴けるのう・・・!途中でこれまたブラストも
顔を出すぞ。3曲目はスローテンポで淡々としつつもこれまたペイガン風味を
感じさせる曲調で、やはり途中でブラストビートが放り込まれ中盤以降では
珍しくギターソロも顔を出すぞ。4曲目はブラックメタル色濃いノイジーなトレモロリフ、
ブラストで幕を開け爆走、音の軽さもそんな感じでこの曲は終始疾走しているのう・・・!
5曲目はスローテンポでペイガン、フォークメタル的な雄大さを感じさせストリングス系の
シンセも顔を出し、後半では怪しげな母国語クリーンVoも聴けるぞ。6曲目は暗く淡々とした空気を放ち
ピアノと共にベースが目立ちつつ呟くような胡散臭いヴォーカルも登場、この曲はどこか
ニューウェイヴ、ポジパン的な印象もあるか!?中盤は20世紀FOXのBGMをバックに
音外しまくりのド下手リコーダーが乗り変態要素を強烈に発散しておる!(爆)7曲目はイントロから
早速のトレモロ、ブラストで爆走するブラックメタルとなるぞ!8曲目はピアノが淡々とした
暗さを放つスローテンポのゴシックメタルで、9曲目は怪しさ満点のピコピコした
チープなシンセが目立つダークかつ軽快なノリのミドルチューンで、メランコリックゴシックの
色合いもあるがやけに怪しくもノリの良さがあるな・・・!10曲目はチェロの音色にクリーンギターが
暗くもの悲しいムードを放つ叙情的なゴシックメタルで、11曲目もダーティーな
スローチューンだがこっちは如何わしいムードが感じられ、その後はブラストで爆走する
ブラックメタルと化すぞ!全体的に見るとペイガンメタル系の曲調だな。12曲目は穏やかさのある
ピアノが印象的な牧歌的スローチューンだが、ヴォーカルが怪しさ満点のダミ声なんで
結局は変態色濃い胡散臭い曲調じゃのう・・・!(爆)後半は淡々とした怪しげな語りに
シンセオーケストレーションが聴けるぞ。
変態系メタルではあるが基本はブラックメタルやペイガンメタルで、そこに一部フォーキッシュな
要素やゴシックメタル的な面を導入した感じになっており、音は軽く演奏もそこまで上手いと
言う訳では無くプログレッシヴな面も薄く、特にカオティックでも前衛的でも無いんだが
とりあえずブラックメタルやゴシックメタル、ペイガンメタルを全部纏めて
聴こうと考えるのであれば本作が丁度良い1枚だろう(爆)。
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満足度 75% お気に入り曲 Waldgott Hollenfahrt Familienbande: Vater Tod & Mutter Nacht
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