Crimdoll
"The Fractured Sky (from “The Fairy Girls Creep into the Day of Samhain”)"
日本のユーロプログレバンドによる無料配布CD。
先日のM3でゲットした1枚で、猫も杓子もファンタジー、ゴシックで東方に続いていい加減
飽きを覚えて来ている中にあって自ら堂々と70年代プログレの影響を公言する新手の
新人バンド/プロジェクトである!ゲームミュージックのルーツがプログレにあると言うのは
わざわざ言うまでも無い常識で、その流れを汲む同人音楽もまたプログレのカテゴリーで
語られるのは売れ線寄りのヴィジュアル系バンドがアルバム1枚につき
1曲はインチキ歌謡ジャズ風の楽曲をやるのと同じくらいのあるあるネタである!(爆)
だが彼等はそんな風潮にあって自らを本格的なプログレッシヴロックバンドと豪語しており、
無料配布のド新人でありながらごく一部で話題を集めておった・・・!
本作は1曲のみの無料配布CDで、しかもその1曲も一部のみを切り取った1分30秒しか無い
代物なんだが、早速のハモンドが顔を出し70年代丸出しなドラム、不安定なメロトロンや
シンセ等この手のジャンルにあって異例レベルのガチなユーロプログレ臭を放っており、
演奏の不安定さや音の悪さが逆に当時のプログレッシヴロックっぽさが感じられたまらんのだが、
女性Voはどうにも弱弱しくそこが欠点だろうか・・・!?短過ぎる試聴盤なんで何とも
言えんがこの後さらにユーロプログレ丸出しな15分以上ある展開になるのじゃろうて・・・!
勿論新人なんで荒さもあるんだが、それが逆に往年のユーロロック、ユーロプログレにあった
バタ臭さの演出に繋がっており好印象とすら言えるかも知れんのう・・・!是非ともフルアルバムが
聴いてみたいバンドである!CDと同時にレコードもリリースしたらさらに話題になるだろうし、
ユーロロックプレスでいつ取り上げられても何らおかしくは無いバンドである!欠点は弱弱しい女性Voで、
音楽性にもマッチしていないんで是非ともイタリア語で歌えるシンガーに変えて欲しいんだが
それをやったら同人音楽じゃなくなるんで諦めるしか無いか・・・!(爆)
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満足度 70% お気に入り曲 The Fractured Sky (from “The Fairy Girls Creep into the Day of Samhain”)
"妖精の踊り"
日本のユーロプログレバンドによる1stシングル。
同人ゴシックか民謡ファンタジー、それ以外はクサメタル、エクストリームメタルな
同人音楽シーンにおいて非常に珍しい、メタル要素の無いガチなプログレ・・・しかも70年代の
ユーロプログレ、イタリアンプログレを現代に継承する話題(?)のバンドである!その特異性故に
つい前作の無料配布CDは思い切り未完成なデモなのについつい勢い余って高評価しちまったが、
本作は1曲のみのシングルなれどそれでも曲として完成されているシングルである!
決して大作では無いがプログレらしく組曲形式で、ドラム等も含め各楽器が生なのも良く、
また音の悪さも逆に70年代プログレを髣髴とさせ逆に良いな(爆)。
気になる曲だが、か細く弱い女性Voこそ惜しいもののバンドサウンドはかなり本格的な70年代の
ユーロプログレ、イタリアンロックを踏襲しており、メロトロンでは無くチェロの音色が
また当時のイタリアンプログレっぽさを放っており、音質の劣悪さも逆に当時っぽく感じられ
前作と並んで好印象じゃのう・・・!(爆)中盤は怪しげなムードも放たれこれもまた
当時のユーロプログレらしくてたまらんなぁ・・・!
まさしく70年代当時のユーロプログレ、イタリアンプログレを現代に再現した1枚で、
何度も書くが音の悪さ、演奏のヨレ具合がまた往年のイタリアンプログレらしい雰囲気を
強烈に発散しており、まさしく愛すべきB級シンフォニックプログレバンドとして楽しめよう!
ただそれだけにこの音楽性にマッチしていない同人臭い女性Vo、語りだけは不要だなぁ・・・!
イタリア語で歌えるそれっぽいヴォーカルは流石に見つからないだろうし、いっその事
完全インストにしてみてはどうだろうか!?彼らにはよくある没個性同人民謡ファンタジーにはならず
徹底して70年代ユーロプログレ、イタリアンプログレを追求して貰いたいモンじゃて・・・!
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満足度 70% お気に入り曲 妖精の踊り
"魔術の帰着点 パート1: 世界が無に還る場所"
日本のユーロプログレバンドによる2ndシングル。
クサく優雅で濃厚極まりない、70年代イタリアンプログレを現代に再現すると言う
コンセプトで潜在的マニアを振り向かせたバンドで、アキバ・ギーク的要素もあるが
それ以上にイタリアンロックの再現に期待を抱かせ、俺なんか無料配布の未完成デモなのに
勢い余って高く評価しちまった過去がある!(爆)まぁそれはさておき、本作はついに
リリースされた本格的なミニアルバムとなっており、6パートで構成された20分の
大作が収録されているんだが、何やらイタリアンプログレでは無くジャーマンロック、
クラウトロックの路線に走ったらしく、その上サンホラ然とした語りもかなり多いらしく
聴く前から不安になって来るわい・・・!
そんなわけで本作、穏やかなシンセに続きよくあるサンホラ的語りが登場し、
その後はいかにもジャーマンプログレ的なテクノ臭漂うスペイシーな反復シンセが顔を出し
続いてハモンドやドラムがいかにも70年代サイケデリックロックな空気を演出、
ヴォーカルこそいかにも同人な弱い女性シンガーで微妙だが、それ以外はいい感じに
70年代ロックだな・・・!その後はまた語り入りテクノ風になり、後半はドラムが目立ち始め
マジで語りが邪魔なんだが(爆)、さらにシンセも幽玄さを放つぞ。
前情報通り俺等が期待していたコッテコテでクッサクサのイタリアンプログレでは無く、
無機質でミニマルなスペイシーさ漂うテクノ風シンセがメインのジャーマンロックに
なっており、そういうサウンドも好むプログレッシャーであればロリ系、熟女系どっちも
行けるヤツのように心のギアを入れ替えて楽しめるだろう・・・!だが俺達クサメタラーは
イタリアンプログレのようなクサさが所望なんじゃい!(爆)とは言え70年代らしい
サイケデリックな雰囲気はしかと出せており、70年代ロック再現バンドとして
活路を見出せるかも知れんな・・・!もし本当はガチでプログレッシヴロックを
追及したいのに、それじゃ売れないから仕方なくナード連中に
媚びるためサンホラ的な語り、コンセプトをやっているのなら
今すぐ止めて頂きたい(爆)。
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満足度 40% お気に入り曲 特に無し
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