CLEARLIGHT
"Impressionist Symphony"
フランス出身のプログレッシヴロックバンドによるアルバム。
70年代から活動を続けている大ベテランバンドで、73年にデビュー作をリリースし
その後アルバムを重ねるが活動休止した時期もあるようだ。本作はデビュー40周年を記念して
製作された最新作で、GONGのメンバーがゲスト参加しておりフランスを代表する
プログレバンドらしい人脈を見せ付けておるな・・・!方向性としては
そこそこハードなギターにサックスやフルート、ヴァイオリンやピアノを交えクラシカルな
優雅さ、気品を感じさせるインストのシンフォニックプログレとなっているが、
同系統のバンドと異なりシンフォニックな曲ではドラム、ベースが無く
ロックのリズムが排除されており、より本格的なクラシックや映画の
サントラ的なアレンジが施されているぞ!
1曲目はサックスにピアノが流麗かつフワフワしたムードを放ちヴァイオリンや
ギターも登場、クラシカルなドラマ性があり後半はフルート、ギターが聴け
疾走感も見られるな。2曲目はフルート、ヴァイオリン、ピアノがかなり美しい
絡みを見せるシンフォニックでクラシカルな曲となり、3曲目はスペイシーな
シンセと共に穏やかさがあり、後半で一瞬クサいメロディーが聴けるぞ。
4曲目はエレクトロニカ音にピアノ、ホーン系の音色が登場、これまたシンフォニックで劇的さがあり
5曲目もクラシカルさが漂いつつスペイシーなシンセも目立っているな。
6曲目はピアノ、フルートが優雅さを演出しこれまたクラシック色濃い格調高さが見られ、
7曲目はアコギ、ピアノに続きギターソロも登場、8曲目はピアノ、ヴァイオリンが
かなりクラシカルで美しくメランコリックな情緒を放っており良いのう・・・!
過去作ではジャズロック的な要素も取り入れていたらしく、そんな感じのアプローチも
見られるんだが本作の本質は優雅で気品漂うクラシカルでシンフォニックな
劇的さ、叙情性となっており、ストリングスやフルート、ピアノ等による格調高い響きは
まさしくクラシックルーツの叙情派シンフォプログレならではの情緒じゃのう・・・!
部分的にクサめのフレーズが見られる辺りも嬉しいな(笑)。HM/HRやエモ、オルタナでは
味わえない、プログレならではの叙情性を楽しめる1枚である!
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