Alcest







"Souvenirs D'un Autre Monde"




フランス出身のシューゲイザーブラックの1stアルバム。


AMESOEURS、PESTE NOIRE、MORTIFERA等で活動している(していた?)
Neigeによる一人ブラックメタルプロジェクトなのだが、その音楽性は
意外や意外、ブラックメタルにポストロック、シューゲイザー要素を大胆に融合させ
シューゲイザーブラックなる新たなジャンルを生み出しているのだ!
その超先進的ブラックメタルは当然のようにマニアの間で絶賛されているが
アルバムの内容はまさしくポストロック、シューゲイザー以外の何者でもなく
ノイジーなトレモロリフ以外のブラックメタル要素は皆無穏やかなアコギ、
ピアノ、呟くようなクリーンVo
が全体を支配しており空間的なアレンジが施され
何も言われずに本作を聴いたらこれがブラックメタルとは誰も思わんだろう・・・!
見事なまでにまんまポストロック、シューゲイザーである!まぁ一応は
疾走するパートもあったりしてメタルルーツのギターリフ同様そこら辺は
ポストロック系には無い要素で面白いがしかしこれは・・・暴虐さ、残虐さ、
攻撃性、
そして絶望と、ブラックメタルに必要な要素が見事に欠如しとるわい(笑)。
ポストロックらしい穏やかさが前面に押し出され地獄の光景よりも
桃源郷がまず脳裏に浮かぶがコアなブラックメタラーはこの音からも
ダークな病んだイメージを思い描けるのだろうか!?ポストロックらしく
1曲1曲がわりかし長めで7分前後あるのも特徴だな。そんな中で
ノイジーなギターが前面に押し出された3曲目は本作中最も
ブラックメタルに近い
だろうか!?壮大さ、不穏さもあり
ブラストと呼べるかどうかは微妙だが一応そんなドラミングで
疾走
しているしな。だがヴォーカルは呟き系の美声で後半は
雰囲気モノに接近しピアノも聴けるぞ。ブラックどころかメタル要素すら
皆無
ではあるが土着のパーカッションアコギ、シンセ、ピアノ、呟きVo
民謡的な空気を醸し出す6曲目もなかなかに良いな。


ブラックメタル畑から突如現れた突然変異的なサウンドは先進的な、
耳の肥えたマニアックリスナーに喜ばれるのもよう判るんだが
ただねぇ・・・俺はポストロックやシューゲイザーはあんま
好みじゃない
んだよなぁ・・・!メロディーやドラマティックな
曲展開、アグレッシヴで激しいエクストリーム要素
とは無縁の、
ただ終始淡々とした雰囲気で聴かせるタイプのジャンルなんで
リスナーの評価は真っ二つになるだろう・・・!全体的に穏やかで
ドリーミー
な雰囲気があり民謡的な要素も感じられ本格的にダレを
覚えさせる
そこいらのポストロック、シューゲイザーよりかは
まだ展開とかアレンジとかメタルらしくちゃんとしており原始の
初期衝動を追求しすぎて音楽として楽しめなくなっちまった
悲惨なプリミティヴブラック
よりかは全然良いな。だがこの予想出来ない
他ジャンル同士の、聴き手を何万光年も置いてけぼりにするミクスチャー振りは
「何て先進的なスタイルなんだ!」と喜ぶか「こんなんブラックメタルじゃ
ないやい!」
逆ギレするしかない極端な評価になるのも必然・・・!
だが万人に「まぁ悪くないね」とあしらわれるよりもグレイトとファックの
両極端な意見
に分かれるモノこそホンマモンのアートなのだ!




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満足度 76% お気に入り曲 Les Iris







"Ecailles De Lune"




フランス出身のシューゲイザーブラックの2ndアルバム。


ブラックメタルポストロック、シューゲイザー要素を融合させ
シューゲイザーブラックなる新たなジャンルを生み出してしまったフランス出身の
鬼才ミュージシャン
による2作目のフルアルバムである!
音楽的には前作の流れを踏襲した叙情味タップリのポストロック、シューゲイサー要素が濃い
癒し系、ヒーリングブラックとでも呼べそうなスタイルでヴォーカルもやはり呟き系の
ウィスパーVo
が主体だが今回ブラックメタル要素を押し出すようになり
ギターの出番も増えブラストもそれなりに顔を出すようになり、さらに
ヴォーカルも前作には皆無だった絶叫デスVoを解禁している!

1曲目と2曲目は組曲形式(?)の大作でスタイル的にはやはりエモい
ポストロック、シューゲイザータイプの音楽性
だがギターがリードフレーズ
披露したりしており疾走パートも登場、ドラムも軽いブラストを披露し
この辺はブラックメタル的だがどこか夢中夢に近い雰囲気もあるな。
続く2曲目はいきなりブラストで爆走高音絶叫デスVoも登場、
ブラックメタルのアグレッションを取り戻すがリフワークはやはり
エモい感じで叙情派ニュースクールに通じる前向き感すらあるぞ!(爆)
中盤から後半はやはりクリーンなギター物静かな哀愁を演出する。
3曲目はメタルサウンドの中に穏やかさを内包し淡々と展開していくが絶叫デスVo
登場しこれまた叙情ハードコアに通じる要素も感じさせるのう・・・!4曲目は地下水脈の
ようなSE
が聴ける短い繋ぎのトラックで5曲目はメタリックかつノイジーなバンドサウンドを
聴かせつつも超穏やかな呟きVoが聴け雰囲気も実にマッタリとしたスローテンポ
まさしく癒し系ポストロック、シューゲイザーの領域で語られるべき音を出しておる!
まるでメタル化したENYAみたいだ(爆)。6曲目も穏やかな癒し系
ヒーリングサウンド
だが5曲目のようなメタルサウンドは無くクリーンギターのアルペジオ
呟きVoによって淡々と展開していくメランコリック叙情
ドリームポップチューン。
フランス出身ではあるが北欧の
それに通じる寒々しい感覚
もあるのう・・・!


ノイジーなギター以外は完全にポストロック、シューゲイザーアコギ、ピアノ、
シンセ
が目立っていた1stと比べてメタリックなギターが増えた感があり
雰囲気自体は未だヒーリング色が濃いもののへヴィさ、アグレッションが増強
よりメタラーに向けられたスタイルになったと言えるかも知れんな。ポストロック、
エモ、オルタナ
の叙情に時折顔を出すブラックメタルの疾走感、ノイジーさ
日本の夢中夢を思わせる要素があるのう・・・!メタルサウンドを
聴かせつつも穏やかさがありそこに絶叫シャウトが乗る様はブラックというよりは
叙情派ニュースクール・ハードコアに近い質感もあり、前回は無かった攻撃性も含めて
メタラーにとっては前作よりもとっつき易くなったがブラックメタラーのみならず
オルタナ、ポストロック、シューゲイザー好き等コアなジャンルにアンテナ張ってる
非メタル畑のマニアックリスナー
にもオススメできる1枚だと言えよう!




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満足度 80% お気に入り曲 Alcest - Ecailles de Lune (part II)、
Sur L'Ocean Couleur De Fer







"Les Voyages De L'ame"




フランス出身のシューゲイザーブラックメタルプロジェクトの3rdアルバム。


ノイジーで退廃的なブラックメタルアトモスフェリックなシューゲイザー要素を
大胆にドッキングさせ
マニアックなブラックメタラーの間で話題となったシューゲイザーブラックなる
新ジャンルの生みの親とも言えるバンドというかプロジェクト最新アルバムである!
1stはブラックメタルと呼べる要素は何だかんだで殆ど無く絶叫も皆無で正直ダレを
覚えた
んだが2ndはブラックメタルのアグレッションも導入され両ジャンルの融合が
見事に果たされた形となった!
そして続く本作だが方向性としては2ndのようにブラックメタル要素
持ちつつもよりメロディアスになっておる!

1曲目は早速のメランコリックなクリーンギターのアルペジオ、神秘的なシンセが聴け
漂うようなムードを演出、やがてギターを掻き鳴らしテンポはアップするが幽玄な
空気
はより濃厚になり呟きヴォーカル、ドラムも登場、女性ヴォーカルらしきコーラス
顔を出しブラックメタル的なギターも聴けるがやはりアトモスフェリックな空間ムードが
プンプンである!
リフは盛り上がり後半ではトレモロも聴けるがやはり全体的に淡々としているな。
2曲目は退廃感あるノイジーなバンドサウンドが聴けるもやはりマイルドなムードが支配的な
スロー曲だ。途中からツーバス連打ブラックメタルらしい絶叫シャウト、叙情的なギター
登場しさらに軽めのブラスト(?)で疾走!やはりこういうパートがブラックメタルには
必要じゃのう・・・!
その後はこれまたクリーンギターが穏やかさを出すぞ。3曲目も
やはり穏やかなムードが漂いつつも退廃的なノイジーさを放つギターが顔を出しメロディーも
メランコリックで良いな・・・!
全体的にかなりシューゲイザーというかポストロックに
近い曲
でヴォーカル等どこかSIGUR ROS辺りに通じる部分があるか!?4曲目は退廃的かつ
叙情的なムード漂うメロディー
が聴ける穏やかかつノイジーな淡々とした曲。5曲目は
フィメールコーラス神秘的というかブラックメタルなのに神聖なムードを放ちそして
ノイジーなリフ、軽めのブラストでブラックメタル要素を見せるが絶叫は無くその代わり
フィメールコーラスで美しさを演出しておるのう・・・!6曲目はギターが退廃的な
メランコリックさ
を放ち絶叫シャウトも登場、荒々しくも胸を掻き毟るような叙情性があり
途中からテンポアップトレモロも聴けるぞ。後半ではアコギ、フィメールVoも顔を出し
そしてブラスト、トレモロも炸裂するがアグレッションよりも幽玄な叙情性が漂って
いるのう・・・!7曲目はクリーンギター、フィーメルスキャットがたゆたうようなムードを
醸し出しており8曲目はノイジーなギターが聴けつつも明るめの穏やかさに満ちた曲だ。


ブラックメタル的なノイジーさを見せつつも基本は穏やかで叙情的なポストロック、
シューゲイザー系のスタイル
となっており暴虐さ、絶叫減退している感があるのだが
その分メロディーが良くなっておりリフやバックのシンセ、コーラスワーク等で光を放ち
曲によっては北欧メロデスに通じる慟哭を見せており全体的に完成度を増しておる!
まぁ個人的には正直言うとダレる部分も結構あったりするんだが・・・!(爆)他にもこういう
シューゲイザーブラック、ポストブラックは出てきており真新しさでウケている
やはりメロディーの良さという基本を忘れてはならんのだ!




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満足度 78% お気に入り曲 La Ou Naissent Les Couleurs Nouvelles  Beings Of Light  Faiseurs De Mondes







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