AMESOEURS







"AMESOEURS"




フランス出身のポスト/シューゲイザーブラックメタルバンドの1stアルバム。


ブラックメタルにポストロック、シューゲイザー要素を大々的に導入し
独特の叙情フワフワブラックを構築する事に成功、その異様な世界観が
多くのブラックメタラーに評価された
フランス出身のポストブラック
ALCESTの中心人物Neigeによるバンドの最初で最後のフルアルバムである!
音楽的にはまさにALCESTと同系列を成すポストブラック、シューゲイザーブラック
ノイジーなトレモロリフやブラストビート、絶叫もまぁあると言えばあるが
それよりも妙に穏やかでソフトな耳障りのアレンジが目立っており曲によっては
殆どフツーのポップス、ニューウェイヴ系と言っても良さそうなものまである!
リードヴォーカルは何とクリーンな女性シンガーとなっておりこれまた
ノーマルなポップス要素を強めている要因となっているぞ!
プロダクションはブラックメタルらしい軽さを持ちつつも
何気に各楽器の分離が良く聴き易くなっており実は良音質だ!

1曲目から早速淡々とした音作りでブラックメタルらしいブラストビートも
わりかし速くは無いが登場しリフワークもそんな感じだが雰囲気自体は
やはりポストロック、シューゲイザーに近いな。ヴォーカルも遠くで
呟くような声
になっており絶叫ではない。2曲目は穏やかなクリーンギター
幕を開け暗くも妙にノリの良いニューウェイヴ、ポジパン系の雰囲気があり
ヴォーカルは女性でポップス系の気だるい歌唱を披露し完全に
ブラックメタルではない(爆)。
そして3曲目にしてようやくブラックメタル
直球のドラマティックなトレモロリフ、ブラストビート
が登場し寒々しく
荘厳な雰囲気
を演出するもヴォーカルは加工気味のクリーンな女性Voである。
途中で狂った絶叫が飛び出すがそのパートは短めだな。4曲目はスローテンポの
マイルドな曲
だがギターのノイジーさがかろうじてブラック畑である事を
主張
しているかのようだ・・・。ギターがシャリシャリしたオルタナとも言えそうな
曲調だがヴォーカルはここに来てNeige自身による絶叫シャウトとなっているぞ!
だがまぁ曲調が曲調なんで下手したらエモ、スクリーモ系のリスナーに
アピールできそう
な空気があるのう・・・(笑)。リフが何気に良いな。5曲目は再び
ニューウェイヴ的な退廃した軽快さを持ったアップテンポチューン。どこかほの暗い点を
除けばアメリカの田舎町をオープンカーが軽快に走っているようなイメージが湧き
完全にブラックメタルじゃないしそれ以前にメタルかどうかも怪しいが途中から
一応ノイジーなギターが登場する。6曲目は冷たいピアノが実にアトモスフェリックで
ダークな雰囲気
を放つメランコリック極まりない短いインストの小曲。7曲目は
珍しいブラックメタル直球の曲調で絶叫デスVo、ノイジーなリフが聴けるも
ブラストは無く全体的にスラッシーな感じすらあるな。ラスト間際でようやく
ブラストが聴けその後はノイジーな爆音ギターで幕を下ろす。8曲目はこれまたクリーンギターに
女性Voが乗る還暦前でも聴けそうな穏やかなポップス。
9曲目も実に穏やかな女性ヴォーカルモノのポップ曲・・・と思わせておいて後半急に
ブラックメタル的なサウンドが登場し
女性シンガーが嘆くような絶叫を披露する!
10曲目はアップテンポでクリーンギター、ノリの良いベース、ドラムが聴ける
ニューウェイヴ、ポジパン系の曲。11曲目はこれまた穏やかな出だしから
スローではあるが退廃したノイジーなバンドサウンドが入りブラックメタル要素
感じさせ絶叫Voも登場、そしてブラストメランコリックなギターも聴け
本作の中ではブラックメタル寄りの曲調となっており好みだ(笑)。


もはや音楽的にブラックメタルとはとても呼べるような代物ではなく
暗く退廃した雰囲気
を感じさせるノーマルなポップチューンも目立ち
普通の一般洋楽ファンでも聴けそうな要素が濃く、この手のサウンドが最近
有難がられている
ようだが本作の方向性はあまりにもブラックメタルとはかけ離れており
へヴィメタルとすら言えないような楽曲も多くそういう要素を求めて聴くと
肩透かしどころか一本背負い、山嵐、虎王モノで、個人的にもこれは
メタルとは思えんなぁ・・・!脱メタルするのではなくALCESTの2ndみたいに
ブラックメタルとシューゲイザーの融合を見せてもらいたかったわい!
今でこそこういったポストブラックが人気で高く評価されているがそのうち
毒にも薬にもならないようなショボイバンドが多く出てくるようになって
落ち着きを見せるんだろうなぁ・・・(爆)。




Amazon.co.jpで見てみる




満足度 66% お気に入り曲 Heurt、Trouble (Eveils Infames)、
Au Crepuscule de Nos Reves







もどる


inserted by FC2 system